「宇田川源流}「大河ドラマ 豊臣兄弟」 初回にキャラクター付けをしっかり行ったドラマ
「宇田川源流}「大河ドラマ 豊臣兄弟」 初回にキャラクター付けをしっかり行ったドラマ
今年も毎週水曜日は、NHK大河ドラマ「豊臣兄弟」について、勝手な話をしてみたい。私も歴史小説家としても、一応戦国時代の作品は書いているのですが、豊臣秀吉・秀長の兄弟に関しては何も書いていません。ちなみに、豊臣秀長に関しては、堺屋太一先生の『豊臣秀長-ある補佐役の生涯』を読んで、ある意味で軍師ではなく「補佐役」としての活躍のすばらしさを再認識したことがあるが、その作品を読んだのも学生時代なので数十年前のことになるのです。
さて、今回もまずは、その登場人物に関してその内容を見てみることにしましょう。今回は、主人公であり、仲野太賀さんが演じる豊臣秀長についてみてみましょう。
羽柴秀長は、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した武将で、豊臣秀吉の異父弟として知られています。幼名は小一郎、のちに長秀と名乗ることもありました。秀長の生年は1540年(天文9年)頃とされ、尾張国で生まれています。幼少期は家が貧しかったものの、兄の秀吉が織田信長に仕え、頭角を現す中で秀長もその後を追うようにして家臣となり、兄弟の絆を武力と知略で支えました。
秀長は、兄・秀吉が本能寺の変後に中国大返しを敢行し、山崎の戦いで明智光秀を討った際にも、軍の指揮や補給、調略など多岐にわたって活躍しました。特に秀吉が近畿一円や西国を平定する過程では、秀長は信頼できる副将として各地の戦いに参加し、紀伊・大和・和泉などの重要拠点を任されました。彼の采配は冷静かつ的確で、戦だけではなく、支配地の統治や民政にも優れていたと評価されています。
また、秀長は豊臣政権発足後、五大老・五奉行体制が整う前の時期において、秀吉の片腕として政治の安定に大きく寄与しました。特に対立や謀反が多発していた時代にあって、温厚で誠実な人柄で周囲の信頼を集め、敵味方を問わず多くの人々に慕われたと伝えられています。秀長が担った大和郡山城主や紀伊の支配者としての役割も大きく、領地経営では年貢の徴収や新田開発、治水工事などに尽力し、領民からの評判も高かったと言われています。
しかし、秀長は1591年(天正19年)に急逝します。享年はおおよそ52歳といわれ、秀吉の天下統一の総仕上げを目前にしての死でした。秀長の死は、兄である秀吉のみならず、豊臣政権全体にとっても大きな損失となります。その後、豊臣政権内部のバランスが崩れ、やがて関ヶ原の合戦や豊臣家の滅亡へと歴史が動いていく一因にもなりました。
羽柴秀長は、野心的な兄・秀吉を支え続けた名補佐役として、また温厚な人格者として歴史に名を残しています。彼の存在なくして、豊臣政権の安定や秀吉の天下統一は成し得なかったといえるでしょう。
<参考記事>
「豊臣兄弟」初回冒頭“二匹の猿”異色アニメ演出1分にネット驚き「秀吉」泥大根彷彿も!チーフ演出の狙い
[ 2026年1月4日 21:00 ] スポニチ
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2026/01/04/articles/20260103s00041393113000c.html
<以上参考記事>
さて、今回は初回の大河ドラマでしたね。何よりも初めにサルが二匹出てくる兄面御演出があり、そのサルが藤吉郎(後の豊臣秀吉:池松壮亮さん)と小一郎(後の豊臣秀長:仲野太賀さん)に変わるという形が見えてきます。初めからアニメになるというのはなかなか異例でしたが、それでもその導入に「サル」といわれている内容や、その兄弟の役割などがしっかりと書かれているということになります。
初回なので、しっかりと主人公たちのキャラクターが形づけられます。しっかり者で、兄の陰に隠れて貧乏くじばかりを引き、戦いや争いごとが嫌いで、知恵で何とか物事を解決してゆく小一郎、一方で多少いい加減で、壮大な夢を持ち、お調子者で信長やほかの人々になんとなく疎まれながら(うざいと思われながらの方が良いかと思いますが)も、なぜか皆に気にかけられるという存在の藤吉郎の兄弟。
初回にその二人のキャラクターが付き、うざいという方が強い柴田勝家(山口馬木也さん)とそして、その藤吉郎と小一郎の活躍にって助けられた丹羽長秀(池田鉄洋さん)、この柴田勝家と丹羽長秀が、後に木下藤吉郎・小一郎兄弟の「羽柴」という姓字になるのだから、なかなか興味深い。
そして、頭が良いが、かなり厳しい性格をしている織田信長(小栗旬さん)は、庶民に混じって、作業員の中に入っている。そのようにして民衆の中に入って世の中を見て、庶民の意見をしっかりと聞きながら政治を行う君主をしっかりと演じているのは、興味深いところなのではないでしょうか。
一方で、藤吉郎・小一郎の家族である。母なか(坂井真紀さん)やしっかり者の姉とも(宮沢エマさん)、能天気で明るい妹あさひ(倉沢杏菜さん)そして、身分の違う初恋の人直(白石聖さん)は、お互いに信頼している幼馴染で、なんとなくお互いに気になっている存在というような感じになっている。多分、小一郎よりも普段はしっかりとしているというキャラクターということになるのであろうと考えられます。
このようにキャラクターが出てきて、そのうえ寧々(浜辺美波さん)まで初回に出してしまったということになるのです。少し初回からあまりにも登場人物を出しすぎてしまい、なんとなく煩雑になってしまう感じになっていたのではないかと思います。しかし、ある意味で個々でキャラクターをしっかりと作ってしまうので、その内容が今後面白く出てくるのではないでしょうか。
いずれにせよ、初回はなかなか面白い感じでした。今後次に期待できます。
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