「宇田川源流」【日本万歳!】 トランプ大統領をにこやかにお迎えする天皇陛下
「宇田川源流」【日本万歳!】 トランプ大統領をにこやかにお迎えする天皇陛下
毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。
さて、日本とは何かということを言われて何と答えるであろうか。その人の、主義主張やイデオロギーなどによって、その内容はかなり変わってくることになると思われるが、少なくとも戦前、戦中は、「日本」というか「国体」ということを言うと「天皇陛下」ということを言う人がほぼ100%ではなかったかという気がする。現在でもその時の思想を色濃く受け継いでいる人や、その思想と同じ思想を持っている人は少なくなく、当然に「日本」とは「天皇陛下」「皇室」ということをいう人はすくなくないのではないか。
日本国憲法の第一条には「天皇」は「国の象徴であり、国民統合の象徴である」ということが書かれており、当然に天皇がこの日本という国家を象徴している存在であるということがわかりまた、日本国民であれば日本国憲法を受け入れ、その内容を認めているのであるし、また憲法改正をすべきというような運動も、国会における西岸活動も何もしていないのであるという前提に立てば、当然に、日本国憲法の第一条は日本国の全国民に受け入れられ認められているということになるのである。そのように考えた場合、日本そのものかどうかは別にしても「日本を象徴する存在」は「天皇」であるということは、間違いがない事実であるということになるのではないか。
そして外交的にその天皇陛下と面会したいという国家元首は少なくない。多分天皇の存在に対して疑問を持っているのは、世界的に共産主義者と日本の一部の左翼主義者しかいないのではないか。多くの国の人々が、天皇の存在を尊敬し、敬意を示していることは、外国で真剣に仕事をし、真の友人を作ればわかることである。
さて、日本の天皇陛下にあいたいという中に、アメリカのトランプ大統領がいる。アメリカのトランプ大統領は、皇室や王室に非常に興味を持ちまた畏敬の念を持っているということは有名な話であり、第一期の時にエリザベス女王に面会した時は、それまでの態度とは全く異なっていたということなどが話されている。
第二期の大統領になって、初めての訪日において、天皇陛下との面会がセットされた。そのことに喜んだトランプ大統領は、通常アメリカ軍が管理する横田基地に着陸させるところを、羽田空港にエアフォースワンをおろし、そのままホテルにもアメリカ大使館にもよらずに、皇居に向かったのである。それほど、日本の天皇陛下に憧れがあったのだ。
<参考記事>
天皇陛下、来日したトランプ大統領とご会見 にこやかにお出迎え、6年半ぶりに
動画
2025/10/27 20:56 産経新聞
<以上参考記事>
かなり古い話であるが、昭和56年2月当時のローマ法王ヨハネ・パウロ二世が初来日した。それまでローマ法王というのは、どの国に行っても自分はローマ法王庁に入り、そこにその国の元首を来訪させて、ローマ法王が神に代わって面会するというような形をとっていた。そのことはイギリスの当時のエリザベス女王でも同じであったと記録がある。昭和56年の来日の際に、「天皇とローマ法王のどちらが偉いのか」という論争があり、昭和天皇が日本のローマ法王庁に行くのか、ローマ法王が好況に出向くのかということが注目された。この件に関しても、このようなことに興味がないのは日本だけであり、残念ながら日本には全くその記録やありがたさがなく、論争も日本だけは起きなかったのである。
さて、結果はどうであったであろうか。ローマ法王は、2月23日に羽田空港に到着し、東京カテドラル聖マリア大聖堂を訪問した。翌24日に、ローマ法王が皇居に出向き、天皇の前で跪いて天皇の手のひらにキスをし、頭を下げたのである。当時の昭和天皇は、突然、それも当時の習慣で男性に手にキスをされるなどということは慣れていなかったのであるが、落ち着いて対処を行い、そしてローマ法王ヨハネ・パウロ二世を立たせて御所の中に招き入れたのである。
つまり、「ローマ法王よりも天皇の方が偉い」ということが確定した瞬間である。当時のローマ法王ヨハネ・パウロ二世は、自身が御所を訪ねた理由として「相手はエンペラーであり、私はキリスト教という一つの宗教の王に過ぎない。」という趣旨の話をした。要するに「王よりも皇帝の方が偉い」という当たり前のことを言ったのである。これ以降、どちらが偉いのかという論争は全くなくなったのは言うまでもない。
私の経験としては、2006年にタイのプミポン国王が即位60年の記念式典をしたときその面会を一番にしたのは日本の天皇陛下ご夫妻(現在の上皇・上皇后陛下)である。これは、「エンペラーはキングより偉く、キングは平民の元首(大統領や国家主席)よりも偉い。それが王室の基準である」という事であった。祝う側と祝われる側で、タイのプミポン国王が壇上にいることはわかるとして、その面会の序列一位が日本であったのは、非常にうれしいことである。アメリカや中国よりもはるかに上なのである。
さて、そのように国際的に認知されている天皇と、アメリカの大統領が面会した。、陛下は車で到着したトランプ氏を御所の玄関前で出迎え、笑顔で握手を交わされた。高市総理には大変失礼な言い方かもしれないが、高市総理のトランプ大統領との外交の成功の一つとして、政治の難しい話の前に、陛下が面会されトランプ大統領に日本に対する畏敬の念を持たせたことがあるのではないかと、私は個人的には考えている。もちろん批判する人は私を批判していただいて構わないが、私は批判されても、この意見を変えるつもりはない。それだけ天皇陛下の威光は素晴らしいものであったと思っているのである。
そして天皇陛下は、アメリカで活躍する大谷翔平選手の話題などをしてトランプ大統領の心を和ませると同時に、天皇陛下自身がアメリカのことまで気にかけているということを暗に示したのである。そして日米の交流が素晴らしいということを話されて、より同盟を強固にしたのだ。
そのようなことを、交渉ではなく、普通に行える、それが日本の天皇のすばらしさであろう。
0コメント