「宇田川源流」【土曜日のエロ】 「豊胸は腐った資本主義」なのか?

「宇田川源流」【土曜日のエロ】 「豊胸は腐った資本主義」なのか?


 今週も「土曜日のエロ」の日になった。それにしても今週はさまざまなニュースがあった。

一つ目は自民党の両院議員懇談会。まあ、そのような懇談会をやっても石破首相は止めないのだそうだ。メディアは、石破内閣を擁護する人々と、石破内閣は潔くやめるべきであるというような両極端の内容になっているが、まさに「メディアが内閣を守る」というのは初めて見たような気がする。さて、この石破首相の進退に関して、私に対してかなり多くの質問があったので、SNSに「歴史小説家の私としては、古来、敗戦で兵への不満を言って切腹をしなかった大名はいない。幕末の会津は、松平容保に責任を問わぬ代わりに萱野権兵衛が一身に責任を負った。それが日本人の武士道であり美意識ではないかと私は思う。」と書き込んだ。実際に「裏金議員が」などという声が上がっているが、そもそも石破首相は裏金議員がいることを承知のうえで総裁になったのであるしまた、その状態をすでに1年経過していて、対策を立てることもできたのに、「敗軍責任を兵に押し付ける」というのはいかがなものであろうか。もちろん頭を守るならば、家老クラスに責任を負わせるのが本来の組織の姿であろう。そもそも「裏金」などと言っているが「記載ミス」と処理しているもののパーティー費用の流用は岸田派も、そして石破首相本人も行っており、どこからが裏金でどこからが記載ミスなのかもわからない状態である。岸田派の裏金以降、逮捕者が出ても責任を負わない風潮になっているのは、国民が納得しないのであろう。

さて、もう一つのニュースは、やはり水曜日のカムチャッカ半島の大地震と、津波であろう。日本のメディアは津波の事ばかり報道していた。日本人に被害が出るのではないかということなので、ある意味でその警戒情報を流すのは当然のことであると思うが、しかし、もう一つ大きなものは、カムチャッカ半島にあるはずのロシア太平洋艦隊の根拠理でありまた、そこに存在するロシアの原子力潜水艦の基地がどうなったかであろう。正直に言って、震源地のすぐ近くであり、当然に津波の被害もあったに違いない。しかし、核弾頭搭載の潜水艦搭載型弾頭ミサイルがあったにもかかわらず、そのミサイルがどうなったかなどは全く報道しない。もちろんロシアが簡単に教えてくれるはずがないのであるが、その情報をしっかりと取材しなければならないのではないか。

石破内閣の件も、また、ロシア太平洋艦隊の基地と地震や津波という災害の話も、いずれも、メディアの報道姿勢に非常に大きな問題を感じるのは私だけであろうか。もっとだ児なことがあるはずなのだが、そのことが国民から見えないように報道を調整しているようにしか見えない。

さて、今回はその報道がうまくできない、取材もできない北朝鮮についてである。

<参考記事>

「豊胸は腐った資本主義」北朝鮮が”巨乳”を一斉摘発

2025年07月25日 14時36分デイリーNKジャパン

https://news.nifty.com/article/world/korea/12240-4337114/

<以上参考記事>

 北朝鮮でなかなか面白い話が出ている。記事によれば、「社会主義制度の下で女性たちがブルジョア思想に染まり、さまざまな怠惰な行為を行っている。これまで二重まぶた手術や眉毛のタトゥーなどの行為に寛容を示してきたが、今やさらに進んで、豊胸手術のような完全に腐りきった資本主義的行為までが一般化している」(参考記事より引用)とあり、豊胸手術をした女性と、その手術を施した意思を摘発したというのである。北朝鮮のような国では何があってもおかしくはないが、逆にそもそも「美容整形」が北朝鮮に会ったことまたは、その手術が行われていることなどがなかなか興味深い。そんな北朝鮮で「豊胸手術は腐った資本主義」ということで取り締まられたらしい。

さて、豊胸手術に関しては様々な意見がある。そもそも美容整形に関して様々な意見があり、その内容に関して賛否両論ある。中には、美容整形をしたことによって勇気づけられたりコンプレックスがなくなったりという人がいる一方、やはり美容整形は偽物であるというような意見もあるしまた、美容整形そのものによる外見にこだわるよりももっと中身をしっかりとすべきといいうような意見も存在することは確かであろう。実際に事故などによって整形を必要としている人もいるので、一概に美容整形一般がすべてよくないというようなことは間違っているような気がする。重度のやけどなどでコンプレックスがある場合などはやはり、美容整形に頼ってよいと思うのであるが、しかし、逆に美容整形に頼らなければ自分を維持できないような「依存症」になってしまっては大きな問題のような気がするのである。要するに「程度の問題」であり、あとは好みの問題であろう。

さて、ただ「好き嫌い」ということではなく「共産主義の敵・腐った資本主義」というのはどういった論理であろうか。

そもそも共産主義というのは「平等」ということを旨としている。しかし、「平等」とは何かということになると、そこはかなりあいまいな内容になっている。もちろん金銭帝又は収穫物の果実に分配的に平等であるというのはよいのかもしれない。しかし、実際のところ、「才能」や「外見」というのは、生まれながらにして異なるものであり、当然に「平等」ではない。今このようなことを言えばよくないのは承知の上であるが、女性も男性も、美女・美男子とブス・ブ男は存在するしまたその差も個人的な評価によるものがある。そしてその内容は、当然に「生まれながらに差がある」野である。まだ外見はよいが、才能ということになればまったく別で、大谷翔平選手と他の選手とは、どんなに比べても才能が違うということになるのであろう。その生まれ持った添付の才能を「平等ではない」といっても仕方がない部分があるのだ。

ではその、「生まれ持ったものを強制する」つまり外見であれば「美容整形を施す」、才能であれば「英才教育を行う」ということは、平等であるという前提を完全に覆すものになりまた、金銭によってその生まれ持った内容を変えてしまうということになるのであるから、当然に「資本主義的」という批判は成り立つということになるのである。

しかし、自分の身体にあるジョンプレックスを取り除くということは、その本人にとっては生きる希望であろう。つまり、「そのままで存在しろ」ということ、つまり「生まれたままを受け入れろ」というのは、ある意味で、そのことによって結果が変わらないということを保証しなければならないのであるが、残念ながら、そのような事ができるのかということになる。

かなり難しい「生まれ持ったもの」と「共産主義」という関係なさそうなものが、ここで合わさって取り締まられるのであるから、なかなか面白い。それも「豊胸」ということであり、他の美容整形ではない部分がまた面白いのである。

まあ、我々からすれば、今度から北朝鮮の巨乳を見たら「豊胸手術ではない」という事であろうということは強く推測できるのは、やはりエロの視点なのであろう。

宇田川源流

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