「宇田川源流」【日本万歳!】 大使になりうる存在を「作ることのできる」日本のキャラクター文化

「宇田川源流」【日本万歳!】 大使になりうる存在を「作ることのできる」日本のキャラクター文化


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本のすばらしさや日本の良い所を記載し、またはそのような記事を紹介し、その内容を私なりに分析をしたうえで、その内容が、その人やその書かれている対象のモノだけではなく、日本の国民性や日本人の全てが持ている魂のような「何か」が重要であり日本の称賛されているモノであるということがわかるようにしている。つまり、それが日本人全体が持っているものであったり、日本人の国民性のようなモノ出会った場合、称賛されている記事はそのまま日本人全体を称賛しているということに他ならないのではないか。

 毎週月曜日になると、日本人のほとんどは、働きに出る。日曜日などでせっかく休み、自分の世界に入っていた李、家庭に入っていたにもかかわらず、また働かなければならないという「マンデー・ブルー」な状態になる人が少なくない。もちろん仕事が趣味という人も少なくないのだが、そのような人は少数派であることは間違いがないようである。その為に、そのような「ブルー」な人々であっても、日本人一人一人全員が、日本人としての誇りと、世界から称賛されている日本人の国民性などを武器に、より一層仕事が頑張れるようにしてみたらどうかと思うのである。

 さてその国民性の中で、最も世界の強みは「ソフト」ではないかと思う。そのソフトの内容はアニメファンや漫画ファン,またはゲーマーの間ではかなり広まっている。しかし、そ俺らのファンの間で広まっているのであって、一般の人やそれらに興味のない人々には全く広まっていない。その様に考えた場合、最もそれらが広まったのが、リオデジャネイロ・オリンピックの閉会式ではなかったか。

 オリンピックという国際的な舞台でマリオやドラえもんが出てくるということで、本来ならば日本だけという事であったかもしれないものが、世界の人が、その閉会式の映像に魅了された。そして最後に安倍首相が出現したのは、世界各国が驚いたものである。それだけ,日本は首相を挙げてソフト産業を応援していることを世界に示したのである。

 そしてそのソフト産業が、今の日本のすばらしさの基本になっている。製造や自動車の時代ではなく、ソフト産業の時代が日本にはやってきているということなのである。

<参考記事>

「ゴジラは大使になり得る」 東宝社長、ワシントンで講演

2/19(水) 9:55配信共同通信

https://news.yahoo.co.jp/articles/8e804ceb41f5866845024606267dc7870062b42a

<以上参考記事>

 日米文化教育交流会議という会議体があるらしい。日本・アメリカ両政府の諮問機関であり、日米関係の重要な文化的・教育的基盤を高め、強化することを目的としている。通称はCULCON(カルコン)ということである。「カルコンは日米両国の官民学からなる学識者を一堂に集めて両国間の文化・教育交流・知的交流に関する諸問題を討議し、文化・教育・知的交流分野での交流の増進と相互理解の向上について勧告を行うことを目的とする」とある。

その会合の中で、ゴジラの制作エピソードを東宝の松岡社長が語ったということがニュースになっている。

さて、ゴジラは日本の東宝が1954年に公開した特撮怪獣映画『ゴジラ』に始まる一連のシリーズ作品および、それらの作品に登場する架空の怪獣の名称である。1950年代、アメリカでも原水爆をきっかけに生まれた怪獣映画『放射能X』や『原子怪獣現わる』などが製作されていたが、これらと比較して『ゴジラ』の出来は頭一つ抜けており、アメリカ国内でも評判になった。

それ以降アメリカでも、そして意外なことに北朝鮮でも有名になり、金正日(現在の金正恩の父)総書記は、ゴジラに似せて「プルガサリ」という特撮映画を当方のスタッフを読んで作っているのである。

さて、核兵器に反対するような感じ(そのような明確なメッセージはない)で作られたゴジラが、まずは悪役になり、そのうち味方になり、メガゴジラなどと戦いそして日本を救うようになる。そして、日本の多くの人々だけではなく、政治的なことも考えずに、世界でのキャラクターになっている。

実はそのような世界で通用する日本のキャラクターはゴジラだけではない。さすがに北朝鮮でも人気の高いキャラクターというのは少ないが、ポケモンのピカチューやマリオなどは、中央やアフリカでも知っているし、アンパンマン等も有名だ。人間でも名探偵コナンやワンピースのルフィ、近年では鬼滅の刃のキャラクターなどは、ヨーロッパや東南アジア絵知らない人の方が少ないくらいではないか。

そのような「世界のキャラクター」のさきがけが、「ゴジラ」であったといえる。さすがにマリオもピカチューも1954年からの半世紀以上の歴史にはかなわないのである。

日本の場合、そのキャラクターを人間的ではなく、その映画の中の世界でしっかりと際立たせているし、その内容に政治的や宗教的な内容を含まない。ゴジラも、ピカチューも神様や奇跡が出てこない(偶然というのはあったり運が良いというようなレベルの者はあるが、そこに神様のような存在は出てこない)で、人間が知恵と工夫で何とか克服する。そのような「神頼みをしない」ということがある意味で様々な宗教や民族でも楽しめる内容になっている。そのことが最も面白い内容になっているのではないか。

そのキャラクターが多くの人に受け入れられ、愛される。その日本のソフト文化は、日本のすばらしさではないか。

宇田川源流

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