「宇田川源流」【土曜日のエロ】 売春規制を行ったパリは森で売春をしている
「宇田川源流」【土曜日のエロ】 売春規制を行ったパリは森で売春をしている
今週も「土曜日のエロ」を行っている。その前に、まずは今週何があったかということを見てゆこう。
今週は、政治の世界では日米首脳会談があったということが大きなニュースになっているのではないか。石破首相とトランプ大統領、基本的には性格が全く合わないという感じの二人が。日米という同盟国の看板を背負って、何とか破綻させないように会談を行った。基本的には、石破首相は何とかおべっか外交を行ったうえで、自分の政治家としてのスタイルまで封印してトランプとの会談に臨んだ。一方、トランプ大統領の方も、第一回目の任期の時は、トランプ大統領の安倍首相も基本的にはあまり自分を飾ることなく、会談を行えた。ゴルフをしながら会談をするのだから、服装などは全く関係なかった。これはプライベート出の侵攻があるということである。
そもそも、「プライベート」の関係を醸成しているときに「プライベートの相談事として仕事のことを相談する・不満を話す」ということはおかしな話ではない。皆さんも、友人たちに職場の悩みを打ち明けることがある。当然にそれは「相手の肩書」などを気にしているのではなく、「人間として自分の悩みを打ち明けている」ということになるのではないか。そのように考えれば、この人間同士の悩みが出てくるのが、安倍内閣であった。
石破首相は、当然に、トランプがそのような「プライベートで会談する機会」を与えたにもかかわらず、それを完全に断ってしまい、そのうえで、トランプ大統領と公式な会談に臨んだ。まさに、「プライベートの関係は築けるはずがない」状態で行ったのである。当然に「建前の会話」をしているのであり本音の交渉は初めからできない状態になっていたということになるではないか。
他にも様々な内容を書いているが、まあその辺のことは、「陰謀渦巻く世界情勢の中であなたが生き残る方法」(https://lounge.dmm.com/detail/2838/)など他の場面に譲ることにしよう。
さて、「建前」で売春規制をしたパリでは、「本音」が別な場面で出てくるようになっている。今日はそのような「エロ」の話である。
<参考記事>
パリの森で広がる売春 「より安く、より危険に」 買春規制の影響か
2/3(月) 5:00配信毎日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/41e5b6de4707313d9dbedcf45bb1761a8b002dbe
<以上参考記事>
パリの話のはずだが、あえて日本の話をしよう。
江戸時代、当然に売春は合法であった。というか江戸幕府が公認の「遊郭」を作っていた。今の大河ドラマ「べらぼう」の舞台である吉原など、大阪・京都にも公設の遊郭があり、そこには、花魁がいたのである。しかし、それだけではなく、宿場町にもそのようなサービスがあり、公設遊郭とは商売敵になっていたのである。もちろん質が落ちる女性かもしれないが、逆に、値段が安い。遊郭でも、江戸・京都・大阪以外の天領などにも遊郭が存在し、たとえば長崎遊郭や新潟などにも存在した。最高位の花魁(太夫)がいなかっただけである。その様に公設遊郭の中にも階級がありまた、宿場町のような場所にもそれを専業としているわけではないが、しかし、夜になると閨を共にするサービスがあるというような女性たちがいたのである。
しかし、そのような場所からも「都落ち」してしまう女性は、河原などで客を探す。このような店を持たずに自分で客を探す売春婦を江戸時代には「夜鷹」と言っていた。夜になると夜な夜な出てきて川に止めた船や、ススキの影等でことを済ませるというような女性である。または木賃宿等に行って、やることをやるというような売春サービスである。現在でいえば「無店舗型風俗営業」というような感じであろうか。
これが昭和になると、店舗型風俗が集まっているところを「赤線」というようになり、夜鷹が出没するところを「白線」といった。まさに印をつけることができないというような感じではないか。
さて、現代も江戸時代も同じで、店舗型風俗は、遊郭であっても、また宿場町や料亭であっても、その女性の健康管理もしっかりと行うということになる。当然に、病気の女性を客に出してしまい、病気が伝染してしまえば、店舗そのものの名誉にかかわることになる。これは現在も同じで、タイの風俗などは、一か月に一回は検査をするという。しかし、無店舗型、つまり自分でやっている場合は健康よりも収入を優先してしまうので、検査などはおざなりになってしまう。その分病気も多くなる。現在東京等で若年層の梅毒が多くなっているのは、そのような事情があるのである。
さて、ここまで話をすれば、先が明らかであろう。
パリでは、売春防止法ができた。このことによって「路上売春」つまり「夜鷹」が増えたということになる。特にパリ郊外の森林などで、テントの中で売春をするというような状況になっているのである。
このようになったのは、売春防止法ができた時に、フランスのセックスワーカーが欧州の裁判所に「人権侵害である」ということを訴えたたが、セックスワーカー側が敗訴、その後、国際人権団体の「アムネスティ・インターナショナル」や「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は「セックスワーカーが医療や福祉につながるのを妨げ、虐待や暴力を受ける可能性を高める」として買春規制に反対している。これは売春が禁止されたことによって、非合法な交渉が多くなり、そのことによって買い手市場になって無理難題を押し付けられるという話なのである。
昨年パリオリンピックがあり、そのことで大きな問題になったが、しかし、セックスワーカーはそれ以外の就業がないということが前提になっているのでなかなか難しい。「ジェンダー」などといっているが、一方で今までの商売を禁止することだけで保護したなどと思っていること自体が「運動家の欺瞞」出しかないのではないか、このパリの内容はまさにそのようなことを思わせる。同時に、「夜鷹」でしかないので、様々な意味で危険がはらんでいるということになるのである。売春する側の立場なのか買う側の立花のかによってまったくことなるのかもしれないが、しかし、いずれにせよ、現在の状態が良いわけでもない。また、そのような欲望が人間から亡くなることもないということを認識しなければならないのである。
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