「宇田川源流」【日本報道検証】 人類滅亡まで過去最短"89秒"

「宇田川源流」【日本報道検証】 人類滅亡まで過去最短"89秒"


 毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたします。

 さて、今回は「人類滅亡まで過去最短"89秒"」と題して、毎年ヨーロッパの科学や安全保障の専門家などが検討して「週末時計」なるものを発表しており、地球の寿命なのか人類滅亡までなのか、よくわからないが、それまでのカウントダウンを行っているという記事を見ている。例年は「現代陰謀説」でこの話題を取り上げているのであるが、残念ながらすでに陰謀でもなんでもない「一つの話題」になってしまっているということになる。

さて、今年は最短となって89秒となったという。それも1秒である。

もちろん地球の全体の歴史を1年に例えて1秒というのはあまりにも微妙でありよくわからない知事マり方であるが、「最短になった」ということを印象付けるための演出であろう。このような演出をすることから、昨年までは「陰謀説」の中に入れていたのであるが、実際のところ、そもそもこのニュースとその発表自体が陰謀であるということになる。まあ、ニュースというのは、その様に「裏がある」というように見るべきであろう。

今回はその狙いも含めて解析してみようと思う。

ちなみに、今回1秒少なくなったのは、次のような要件であるという。

▼ウクライナでの戦争に加え、北朝鮮がミサイル発射実験を繰り返すなど核のリスクが高まっていること

▼人工知能が誤った情報を煽り、混乱を引き起こしているほか、核兵器に応用される可能性も懸念されていること

▼さらに、世界の気温が過去最高を記録し、気候変動が引き続き大きな問題になっている

しかし、よく考えればウクライナの戦争はなにも今年に行われたものではない。また、北朝鮮のミサイルも同じだ。昨年までと変わったことは、AIによる人工知能とフェイクニュースくらいであろう。しかし、そのことで1秒縮まるというような話ではない。

では一体何があるのであろうか。

<参考記事>

人類滅亡まで過去最短"89秒"

2025年01月29日 03時02分TBS NEWS DIG

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12198-3774727/

<以上参考記事>

 まずは一つ一つの事象を検証してみよう。そのことによって1秒縮まったことが正しいのか、または何か政治的な意図があってそのようなことを言っているのかということを見てみなければならない。

ウクライナの戦争に関しては、実際の「戦争」そのものは膠着状態になっている。それであれば終末時計が縮まるはずがない。縮まるということは、より一層分断が進むということを意味している。トランプ大統領が就任し中国の習近平国家主席との間で分断が進むということをそのまま考えているという事でしょう。まだ第三次世界大戦とまでこの人々は言っていないが、しかし、ウクライナ以上の戦争が起きるということを予想していることになるのである。北朝鮮のミサイルに関しても、今までと変わらない。いや1990年代からずっと変わっていないという事であろう。

これは環境の問題も同じ。気温上昇と気候変動は実際には地球全体のことであり、その内容は確かに柊真敦が近くなるでしょう。しかし、それ以上の問題は、気候変動で人々の心がすさむことである。そして心がすさむと、分断が激しくなる。これが大きな問題なのである。

そしてAiの混乱である。これは確かに今まで以上の問題であろう。この終末時計を扱っている人々は、多分民主党支持であり、ハリスを支持していたりトランプ大統領を批判しているロいるという事であろう。しかし、今も批判の続きをしているのであろう。そして大統領選挙に関しても、正当な評価をすることができずAIによるフェイクニュースで分断されて負けたと考えているという事であろう。

つまり、このっ人々は「トランプがフェイクニュースで分断を深めて大戦が起きる。その第一歩が今回である」というようなことになったのであろう。そのような結論が1秒であるという非常に政治的なメッセージを出したということになる。

しかし、本当にそうなのであろうか。

実際に「戦争を起こす」ということは「敵がいなければ戦争ができない」のである。何を当たり前のことを言っているのかと思うであろうが、しかし、上記のような内容であれば、「敵」についてまったく考察されていないことになる。単純に言えば、ロシアのウクライナ戦争のっことばかりで、中東のことも見えていないし、何よりも中国のことがあまり書かれていない。この終末時計が発表されたのちに、中国が「ディープ・シーク」を発表している。もちろんこのような内容を計ったとは思えないが、しかし、あまり良い状況ではない。その様に考えれば、何か示し合わせたように感じてしまう。そしてそのような陰謀論が必ず出てくるということになるのではないか。

このように考えれば、「週末憧憬の発表自体が、人類滅亡を速めている」ということになるのである。そのような発表を誰がありがたがるであろうか。

宇田川源流

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