「宇田川源流」【土曜日のエロ】 人身売買が急増している報告書が出ているが・・・

「宇田川源流」【土曜日のエロ】 人身売買が急増している報告書が出ているが・・・


 今週も土曜日のエロの日になった。はっきり言ってしまって、今年最後にするにか、または28日に「土曜日のエロ」をもう一度やるかは、私自身迷っている。実際に、私自身、年末にもエロをやりたいが、年末は10大ニュースをやらなければならないし、また、年始は年初放談を行うことになっている。その様に考えれば、なかなか土曜日のエロをできるかどうかわからないのである。

さてそのようなことを考えながらも今週は何があったかといえば、一つは訃報、読売新聞社の渡辺恒雄主筆が無くなられたということである。私自身、2回ほどお目にかかったことがあったが、なかなか迫力のある人であった。一方で、その迫力は膨大な知識と、目の前にある事象、それが政治でありまたは野球であっても、その「自分の理想」に向けた情熱によって造られていることであるとわかる人であったと思う。このことは月曜日の「日本万歳!」で詳しく私の思うところを書いてみたい。

もう一つは、福岡県北九州市のマクドナルドでの中学三年生死傷事件であろう。今週はこの事件のことでもちきりであり、政治に関するネタはほとんどニュースにならなかった。逆に言えば、石破政権による臨時国会や、政治倫理審査会は、それほど価値がなかったということになる。政治的なネタといえば、安倍晋三元首相夫人の昭恵さんが、トランプ大統領と面会し解釈をしてきたことくらいであろうか。いずれにせよ、政治のニュース価値は落ちたということなのであろう。

さて、北九州の事件に関しては、私はその事件も当事者も知らないので報道による内容しか知らないのであるし、北九州の事件の起きたあたりもそれほど土地勘があるわけではない。その為に、報道に出ている内容しか見えていないが、しかし、報道の在り方では警察はある程度早期の時点で犯人の目星をつけていたということになるのであろう。逃がさないようにしながら証拠を固めて、しっかりと逮捕したということである。しかし、その内容でも動機もはっきりしないし、何故中学生を狙ったのかもよくわからない。いずれにせよ、この年末の時期にこのような形で命を奪われたということはかなり悲しい出来事である。それだけに動機部分も含めて事件の解明が必要なのであろう。

被疑者は40代の無職の近所に住む男であるといわれている。実際にこのような事件が起きないようにどのようにするのか。地域コミュニティの再構築が必要なのではないか。

事件といえば、「人身売買」に関してもその事情がしっかりと改名されなければならないのではないか。

<参考記事>

人身売買被害が急増、コロナ前を25%上回る=国連報告

2024年12月11日 16時5分 ロイター

https://news.livedoor.com/article/detail/27739749/

<以上参考記事>

 世界で確認されている被害者は2022年に6万9627人と、コロナ前の19年の水準を25%上回ったと国連の報告書にある。そのうち子供が38%で前年よりも増加しているという。

さて、「人身売買」ということになると、日本人の多くの場合は、アフリカなどで忠誠に行われていた「奴隷商売」を想起する。しかし、人身売買の範囲には「売春」なども入っているということになる。実際に「人身売買」は「経済的な利益のために、人が一定期間(無期限を含む)の自由や一部の人権を失う」ということであり、売春は数時間または数十分、貞操という人権を失う行為ということに定義される。もちろん男性が女性を買う場合も、また女性が男性を買う場合も双方がその中に含まれることは言うまでもない。現在、ホストなどで「男性の色濃い営業が禁止される」という法改正に向けて政府が動いているが、一方で、「男性が女性に買われる」ということも、ある程度規制が入るようになるのかもしれない。

さて、このような売春だけではなく、「奴隷的な人身売買」も含めてコロナ前に比べて増加しているという。もちろん「売買となっている」ので、ある意味でアフリカの一部や中央アジアで行われている「誘拐婚」などが含まれているのか、また、アフリカで事件になった「中学生を誘拐して子供を産ませる」ということなども、経済的な利益は全くなく誘拐という行為を基軸に行っているので、いかがなものであろうか。特に、ロシアがウクライナ唐連れ去った子供などは、いったいどうなっているのであろうか。この統計に関してはその辺はよくわからない。

ただ売買が増えているということは確かなようである。

最新の報告によると、成人女性が被害者全体の39%を占め、引き続き最多となった。男性は23%、少女は22%、少年は16%だった。女性と少女の人身売買の理由で最も多かったのは性的搾取で、60%以上を占めた。このように報告があるので、まあ、売春が多いということはよくわかる。

さて、江戸時代の記録を見ても「飢饉」のあとは、「吉原などに売られる子供が増える」という。ある意味で「そのまま基金の中でこ殺してしまうよりも、売って、性搾取などがあっても生きていてほしい」と願うものもある。コロナウイルスというのは、ある意味で様々なところで都市封鎖などが行われ、そのことから、経済的な停滞が多く行われた。その経済的なダメージは日本などでも見られたが、当然に発展途上国などでは深刻な問題であったのではないか。子だくさんで大家族で、経済的な悪化状況があった時に、「子供を売る」ということが、本来あってはならないが、そのような選択肢しかない場合にどのように考えるのであろうか。

逆に言えば、「売春があった」「人身売買があった」ではなく、「経済的な貧困問題があり、そのことからコロナウイルスなどで、経済的な損失が大きくなり、貧困層では人身売買以外に生きるすべがなかったと想定される」ということであり「防止策として、何をしなければならないか」ということまで、国連は報告すべきではないのか。今回の報告書では、「単なる統計係」でしかなく「日本の吉原の歴史」や「アメリカの奴隷貿易の歴史」などを学んで、どのようにしたら無くなるのか、そして「買う」側だけではなく「売る側の事情」まで踏み込んだ内容をしっかりと見るべきであろう。

国連のような期間が「かわいそうというだけ」で報告書を作られても困るのである。災害を起こさないのか、貧困層を解消するのか、売買を禁止するだけではなく、その根本原因をしっかりと見極める必要がある。単純に、「性搾取」というだけで終わらせてはならないのではないか。世界全体の構造の問題なのである。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

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