「宇田川源流」 ポスト岸田の動きはどうなっているのか?

「宇田川源流」 ポスト岸田の動きはどうなっているのか?


 岸田首相の支持率は、とにかく民主党政権から戻って以降最低を続けている。この件に関しては、かなり継続して取材をしているのであるが、岸田首相本人はいたって「気にしていない」ということになる。

世の中の報道では、岸田首相が止めるまたは「破れかぶれ解散」などということを書きたて帝が、実際に、岸田首相が解散をするなどということを言ったことは、その報道に言及した時以外ないわけで、いかに今の日本のマスコミが取材をしていないかということがよくわかる内容になっている。それどころか、岸田首相は「自分はしっかりとやっている。安倍派、またはもともとの安倍首相野政策が悪く、自分の良さが正当に評価されていない」などということを考えているのであり、そのことから、自分が自民党総裁を継続して行うことは当然のことであると思っている。それどころか、自分以外の首相適任者はいないと思っており、そのことから、安倍首相の首相在任期間を超えると自分で思っているのであるから、「呆れ」を通り越して「嗤い」しかない。

故安倍首相が、自分が首相を辞任した後は菅首相を、そして菅氏の後は岸田氏ではなく高市早苗氏を推薦した。安倍首相は、それまで岸田氏のことを「自分の後継者」であるとしていながら、最終局面で高市氏に乗り換えた。その時に安倍首相は「岸田君は、他人の心が全くわからない人だから、彼が総裁になったら自民党はまた惨めな結果になり、日本は沈没するよ。多分、僕(安倍首相)のやってきたこと(功績)や国際的な日本の地位はすべて無くなってしまうんじゃないかな」ということを言っていた。今から考えると、安倍元首相は意外にも人をよく見ていたということになるのではないか。当時はそのようなことを言っていたのは安倍元首相だけであったが、今になったら誰もがそのことをわかっている。

その安倍首相も今は鬼籍の人になっている。そのような中で、その「人の心のわからない岸田首相」を止める人は誰なのか。そのことが最も重要になってくるのである。

骨抜き改革、首相に代償 深まる政治不信、自民に亀裂 ポスト岸田でうごめき〔深層探訪〕

 世論の厳しい批判がやまぬ中、改正政治資金規正法が19日に成立した。岸田文雄首相は政治改革の実現のため「火の玉」になると宣言したが、改正法は骨抜きが目立ち、深刻な政治不信は払拭できないままだ。野党は政権交代を訴えて対決姿勢を強め、自民党内では「ポスト岸田」への動きが表面化。首相の政権基盤は揺らいでいる。

 ◇首相、世論に背

 「政治にコストがかかるのは当然だ。禁止、禁止、禁止で現実を見ない案であってはならない」。3年ぶりに開かれた19日の党首討論で、首相は改正法の成立を受け、開き直ったかのように語気を強めた。

 裏金事件の発覚後、首相は国民感情と自民党のはざまで右往左往を繰り返した。1月に突如、岸田派解散を宣言した一方、3000万円近い不記載があった安倍派の萩生田光一前政調会長の処分や、キーパーソンと目される森喜朗元首相への事情聴取は形ばかりに終わらせた。

 世論の逆風が収まらないと見るや、首相は党への配慮に傾斜。「裏金の温床」と指摘される政策活動費の見直しなどに消極的な姿勢が目立ち、さらなる反発を招いた。

 「規正法は会期内に成立させなければ」。法改正の審議が本格化した5月、首相は周囲にこう語った。ただ、法改正を急いだことが、皮肉にも権力基盤の亀裂を生む。政治資金パーティー券公開基準の引き下げで公明党案を丸のみしたことに、後ろ盾の麻生太郎副総裁が猛反発。「丸のみではなく間を取る交渉はしたんですか」。5月末、電話口でまくし立てる麻生氏に、首相は「ご理解を」と繰り返した。

 参院特別委員会での採決を前に、首相は18日、麻生氏、茂木敏充幹事長との「3者会合」に臨んだが、規正法は話題に上らなかった。同日夜には、麻生氏と二人きりで3カ月ぶりに会食。この後、首相は側近にほっとした口ぶりで「麻生さんと話ができてよかった」と語った。

 首相の姿勢を野党党首経験者はこう断じた。「身内に向いた首相の判断は失敗。政治家が汚いカネをため込んだという国民の記憶は全くぬぐえていない」

 ◇維新、国民も退陣要求

 19日の党首討論で立憲民主党の泉健太代表は、自民を「抵抗勢力」と位置付け、「規正法改正が良いか悪いか、信を問おうじゃないか」と衆院解散を迫った。これに対し、首相は憲法改正論議に触れ、「進めてもらうことを約束してもらえないか」と反撃する一幕もあった。

 もっとも、改憲などで政権への協力姿勢をにじませていた日本維新の会や国民民主党は党首討論で、首相退陣を相次いで要求。維新の馬場伸幸代表は「もはやこれまで。責任を持って仕事ができる首相にバトンを渡してほしい」と突き放した。

 ◇石破氏らが勉強会

 自民内では19日、「ポスト岸田」と目される石破茂元幹事長、高市早苗経済安全保障担当相がそれぞれ勉強会を開いた。茂木氏も2012年の衆院選で初当選した国会議員らの会合に出席し、夜には首相と距離を置く菅義偉前首相と会食。党内では「茂木氏が総裁選出馬の動きを強めている」との見方が出ている。

 「岸田のほかに誰がいるんだ」と周囲に話していた麻生氏についても、ここに来て首相との関係をいぶかる声が増えつつある。

 立民は20日に内閣不信任決議案を提出する。「自民内から欠席者が出たら、政権を取り巻く雰囲気は変わる」。政府関係者はこう漏らした。

6/21(金)時事通信

https://news.yahoo.co.jp/articles/68c5a26886cd62e1327380231e2827d05cba8f45

 旧宏池会、一応解散しているので旧と言っておくが、その派閥は「お公家衆」といわれる。要するに国民と完全に乖離してしまっており、自分たち除く全的というか内輪受けの政治で盛り上がってしまい、最終的には与党自民党の評判を落とすという「時代遅れ的な疫病神政治家」のことを言う。正直な話、金の使い方も知らないし、国民が政治に何を期待しているかも全くわからない。ある宏池会の議員は「どうやってボランティアを集めたらいいかわからない」などということを言うのであるから、本当に政治や国民の心をとらえられる力がないということになる。人望や仁徳ということは全くなく、金でものを動かす以外には全くわかっていないので、政治はすべて「バラマキ」になってしまう。

はっきり言って、このブログの昔の方を読んでいただければわかるが、岸田首相に関しては開成高校出身の落ちこぼれでありコンプレックスの塊であることから、基本的には全く期待できないと書いていたが、そのころマスコミは「聞く力がある」などといってもてえはやしていた。そのように買いs多記者はすべてマスコミをやめるべきであろう。

さて、さすがに岸田首相にこれ以上自民党総裁になられては困るということを考えている人は少なくない。若手議員は口に出した人もいるが、今年9月の総裁選挙に岸田首相は出るべきではない、というようなことが出てきている。

そのような中で、「キングメーカー」として動いているのは麻生太郎副総裁と菅義偉元首相であろう。そのような意味で考えれば、早くから菅・麻生と接触しているのは、石破茂氏・高市早苗氏・茂木敏充氏の三人である。小泉進進次郎氏、河野太郎氏、小林鷹之氏は、推す声もありまた河野氏などは意欲があるが、残念ながらそのような動きからすれば動きが遅い。また上川陽子外務大臣や林芳正官房長官は、岸田首相の政治を支えてきた人々でありなおかつ同じ旧宏池会であるということから、自民党の中では敬遠する声も少なくない。そもそも、岸田氏に近い人を首相に選んでも、似たような政治になるし、またしっかりしている人ならば、当然に岸田氏の暴走を抑えるということになるのだろう。それができなかったことを考えれば「実力不足」は否めないということになる。このほかにも福田達夫氏や加藤勝信氏などが色気を見せているが、そもそも20名の推薦人が集まるのかということになれば、かなり微妙であろう。

そのように考えた場合、自民党は「次の解散総選挙の顔になることができるか」ということになる。石破氏は、マスコミの評価が高い野に対して高市氏は、多少過激である岩盤保守層をまた固め参政党や日本保守党に流れた票を取り戻すことが期待できる。また高市氏であれば、安倍首相の後継者を名乗ることも可能であろう。しかし、いずれも「官僚受け」が悪く霞が関が動きにくいばかりか、国際的な評かもあまり高くない。そのように考えれば、どの候補も「帯に短し、たすきに長し」というところであろうか。

このような時に判断するのは「背後にどのようなスタッフが支えているか」と言ことである。安倍首相であっても、一人であのようになったのではない。当然に、様々なスタッフや専門家の意見を多く取り入れて政治を行っていた。そのスタッフが誰かということが、最も重要なのであろう。自分から「自分は…」というような人は信用できないとして、その真意を見れば、誰が最も善い人なのか見えてくるのではないか。

いずれにせよ、次の首相には、自分のことや派閥のことを考えて国民の心のわからない人ではなく、しっかりと日本国のことを考えてくれる人になってもらいたいものである。

宇田川源流

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