「宇田川源流」 中ロ首脳会談で明らかになった「弱くなったロシア」
「宇田川源流」 中ロ首脳会談で明らかになった「弱くなったロシア」
先週の最も注目されたニュースは、プーチン大統領の中国訪問という事であろう。。習近平国家主席との会談で、何が話し合われたかということは、非常に興味があるところであったのではないか。
実際に、現在世界が二分化しているというっことは明らかに多くの人がわかっていることであり、その「アメリカやイギリスと敵対している二大大国」の首脳が集まって何かを話しているということになるのであるから、そこに興味がわかいないはずがない。同時に、現在ロシアはウクライナに侵攻しているものの、その戦況があまり芳しくない。そもそも国の規模から考えれば、海戦当初から数週間で終わるものと思っていたが、二年たっても一向に進まない膠着状態になっているということになる。そのような中で、そのロシアを支援し続けている中国の本音も、今回見えてくるのではない価値う感じも存在数rのではないか。
逆に、中ロが今回の内容で別れるということは期待できない。しかし、その上下関係は中国が「支援するがわ」ロシアが「支援を受けなければ、国力や戦線を維持できない」という状況であることも見えてきている。そのような状況の中で、ここで何が話し合われるのかということや、その時にどのような人がここに入ってきていたのかなどが非常に面白い。こののちの中ロ関係を占いまたウクライナなどを見るのになかなか興味深いところではないかと思うのである。
さて、そのような意味で言えば、今回は「反米」ということで連携を世界に見せたということになる。逆に言えば「それを見せなければならないくらい、両国の関係はあまり良くなかったというのが本音」であり、それは「両首脳の間が崩れていたのではなく、担当者や大臣レベルにおいて、または軍人同士の関係において、関係があまり良くなかった」ということを意味しており、両首脳が結束が固いということを示さなければならない状態にあったということが明らかになってきている。つまり、支援している中国側の態度が大きく、ロシア側と対立に近い状態にまでなっていたということが見えてきているのではないか。
その様な「見えない関係」までが見えてくるのが、この首脳会談である。
プーチン大統領と習近平主席が会談 中ロの「絆」世界にアピールか
ロシアのプーチン大統領は16日、北京を訪問し、中国の習近平(シーチンピン)国家主席と会談した。
中国国営新華社通信が伝えた。プーチン氏の訪中は昨年10月に続いて半年余りで2回目で、通算5期目の初の外国訪問となる。ウクライナ侵攻でロシアと米欧が激しく対立する中、両首脳は「公正で多極化した世界秩序の実現」に向け、連携強化を打ち出すとみられる。
プーチン氏は同日早朝に北京に到着した。両首脳は歓迎式典に続いて、人民大会堂で会談に臨んだ。中国国営中央テレビによると、習氏は「中国は常にロシアと信頼し合えるよき隣人、よき友人、よきパートナーとなり、ともに世界の公正と正義を守る」と述べた。
ロシア側の発表によると、プーチン氏は「我々はともに、正義の原則と、多極化の現実を反映した国際法に基づく民主的な国際秩序を守っている」と述べ、中ロの協力が国際情勢の安定に貢献していると強調した。
両首脳は共同声明を発表する予定。ただ、ロシア側はウクライナ侵攻などの最重要テーマは、その後の非公式の会談で協議するとしており、中ロ間の資金決済に対する米国の制裁圧力への対応などもそこで議論される可能性が高い。
プーチン氏は今回の訪問で、中国との「強い絆」を世界に示す考え。訪中直前に新華社通信とのインタビューに応じ、最近の両国関係を「歴史的に最高水準」と評価。主な国際問題で立場がほぼ一致するとし、「誰が考えたか分からないルールを押しつける米欧の試みを拒否する」と強調した。
一方、ウクライナ侵攻後に貿易関係を大幅に深めた中国は米欧から対ロシア制裁への「抜け穴」を担っていると批判され、新たな制裁の圧力に直面する。米国との難しい関係を抱える中で、戦略的に重要なロシアとの協力関係をどこまで進めるかが注目される。(北京=畑宗太郎)
2024年5月16日 16時3分 朝日新聞デジタル
https://news.livedoor.com/article/detail/26417188/
ロシア側が、中国側の政策をほぼ丸呑みしているということは明らかである。この会談終了後、急に武器弾薬の輸出が行われたということを見れば、逆にそれまで武器の輸出(中国からの援助)はある程度滞っていたということが明らかである、まさに軍人がストップしていたということもあるのではないか。逆に言えば、担当者レベルでは、そこまで中ロ関係は悪化し得ていたのである。
同時に、丸のみということは「南シナ海」「東シナ海」「台湾」「尖閣諸島」いずれも係争地はすべて中国に有利になるようにロシアは動くということを意味している。
一方ウクライナに関しては、「誰が考えたか分からないルールを押しつける米欧の試みを拒否する」<上記より抜粋>としながらも「政治的決着を望む」としている。本来政治的決着ではない子尾をいきなり始めたのは、ロシア側なのであるがなんとも身勝手な話であるというのが大方の見方である。逆に言えば、それだけ戦況を維持することは難しいし、また、中国も支援に限りがあるということを意味している。すでに中国からロシアへの支援が限界に達しており、そのことから、そろそろある程度のところで妥協をしたいということは明らかではないか。
さて、上記から「担当者があまり関係がよくない」ということを言ってきたが、この会談では中国がくぁからショイグ前国防大臣の出席を拒否されている。つまり、その現場の席に者であるショイグが、中ロ関係悪化のすべての責任を取らされるということを意味していることになる。しっかりと人事で人身御供を作り、その人事を終わらせた後に、中国訪問をしているプーチンの「用意周到」なやり方には、いつもながら驚きを隠せないのであるが、実際に、その会談内容よりも、そちらの方が気になるところではないかったか。
逆に、中国側も李尚福国防相を昨年10月に解任しており、そのようなことから、現場の悪化にカニsて双方が国防大臣を更迭(実際は更迭ではなく、ショイグに至っては、栄転なのだが)して、首脳会談に出席できない状態になっているということも、興味深いのではないか。
しかし、この二つの国の関係が、どこかよそよそしく、あまり長続きしないように感じる。これは単なる「私の勘」でしかないが、なんとなくそのように感じるところがあるのは気のせいであろうか。
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