「宇田川源流」【現代陰謀説】 人工知能(AI)を軍事利用する中国人民解放軍
「宇田川源流」【現代陰謀説】 人工知能(AI)を軍事利用する中国人民解放軍
毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。世の中に跋扈している、何だかわからない陰謀論とは異なり、しっかりとした根拠と調査に基づく「現在進行形の陰謀」を今あるニュースや、だれでも見ることのできるニュースや既知の事実を使って、多くの人と共通認識にしてゆくということを見てゆきたいと思う。
さて、世の中一般的な「陰謀論」は、どこか目に見えない、実際には誰も見たことのないような団体が出てきて、その人々がなんらかの欲望にかられた何かを企てているという話がほとんどであり、それも「何か事件が起きてからの後講釈で、さも初めから何でもすべてが計画されていたかのような話がでてくる」だけであり、その陰謀を止める方法や、陰謀に対して備えることも何もない。そもそも「事前に何かの事件を予言するような話は全くない」ということになる。
本来、陰謀の話をするのは、政治や現実の世界では、「現象」から全ての確率を予想し、それに対して備えるという異なる。つまり、最も重要な内容は「カウンター・インテリジェンス」であり、単純に陰謀を語って怖がっているだけでは意味がないのである。そのようなことも全くわからないような内容になってしまうのではないか。
さて今回は、その様中で「なかなカウンターがしづらい攻撃」ということに関して少し考えてみたい。そもそも「認知戦」という戦争方法がある。相手の認知能力に影響を及ぼし、その認知領域における敵としての認識を変えてしまうということになる。もう少し難しいのであるが、簡単に言えばその様な内容であろう。
しかし、その「認知戦」というのは、当然にカウンターができることになる。ようするに「このような情報はすべて認知戦である」ということを認識することによって、認知戦に惑わされなくなる。それだけではなく、ある程度の仲間内の中で、「敵の認知戦に引っかかったら恥ずかしい」と異様な認識を持つようにする。ある意味で昔の日本がやっていた支配形式の「五人組」などがその予防法に当たるということになる。5人全体が一斉に敵を謝る認知が始まるということにはならない。つまり、認知戦というのは情報が少ない状態で、なおかつ個人主義のいきわたった場所、例えばネット環境などで成立する内容なのである。
中国、AIに関する決議案を国連総会に提出へ=外相
[北京 7日 ロイター] - 中国の王毅外相は7日、人工知能(AI)に関する決議案を国連総会に提出する方針を明らかにした。北京で開かれている全国人民代表大会(全人代、国会)に合わせて記者会見した。
中国はAIの開発と安全性に同様の重点を置くとし、「AIは常に人間の管理下に置かれるべきだ」と述べた。
3/7(木) 1ロイター
https://news.yahoo.co.jp/articles/e33cc4316b3701fdd8b4fe8e160d9adb4db6fa15
中国企業と協力しAI技術盗んだグーグル元エンジニアを起訴 米司法省
アメリカ司法省は6日、中国の企業と協力してAIに関する技術を盗んだとして、アメリカのIT大手・グーグルの元エンジニアを起訴したと発表しました。
アメリカ司法省によりますと、企業秘密窃盗などの罪で起訴されたのは、中国籍でグーグル元従業員の38歳のエンジニアです。
元従業員は、中国に拠点を置くAIに関連する企業2社と秘密裏に連携し、グーグルの企業秘密を個人アカウントに転送したとされています。
元従業員は2019年にグーグルに採用され、2022年5月からAIに関する企業秘密が含まれた500以上のファイルを個人のグーグルアカウントのクラウドにアップロードしていたということです。
捜査にあたるFBI(=連邦捜査局)長官は「今回のケースは中国に拠点を置く企業の関連会社が、アメリカの技術革新を盗むことに貪欲であることを示す最新の例だ」とコメントしています。
2024年3月7日 10時10分 日テレNEWS NNN
https://news.livedoor.com/article/detail/26001314/
さて「認知戦」というのは、「認知」という能力があるから行われることになる。つまり「認知しない物体」ということになれば、それは「動物ではないモノ」ということに安る。つまりAIであろう。
現在のAIの開発技術に関しては、「感情」などを再現することは難しいというか、データに基づいて行うので、個性が無くなるということになる。逆に言えば個性が必要ないものに関しては、Aiで十分に行うことが可能になる。そのことからAIが発展することによって、失われる職業の中に「政治家」や「医者」「裁判官」など、ある意味でステータスが高い職業が多い。これは、「感情を混ぜない仕事をすることで、公平性や法または自然の摂理に従った業務を遂行することができ、そのことで社会に貢献する」と言ことを意味しているのであり、そのことが通常の人間には難しいということから、これ等がステータスの高い高潔な職業というようにされていた。しかし、そこに元来感情が備わっていないAIが出てきてしまえば、当然にそれらの内容は必要が無くなるということになる。
さて、では軍隊はどうであろうか。
ある意味で、「敵を倒せ」という場合「敵を人間」と思い「的にも親や子供がいる」などと思っていては、とても戦争などはできない。スターリンの言葉ではないが、「一人が死ねば悲劇だが1万人が死ねば統計である」というような言葉の通り、相手が死んだことに関して感情ではなく機械的に処理できる人間でなければ、なかなか人殺しなどはできる者ではない。ある意味で「宗教的な使命感」か「機械的な無感情」が必要である。
AIの場合「この状態で邪魔するものを全て排除する」というようにプログラムしてしまえば、当然に、そのプログラム通りにその邪魔をするものをすべて殺すというようになる。もちろん敵も味方も関係ないということになるのではないか。
さて、このAIによる軍は、当然に「今なかなか戦争ができない中国」において、もっとも有効な戦争手段である。同時にAIで戦争を起こしてしまった場合は「AIが暴走(制御不能)した」というような言い訳をはじめにしておけばよく、それで排除されてもそれほどの被害にはならない。つまり、相手に被害を与えて、そのまま責任を負わないというようなことができるということになる。まあ、中国の考えそうなことだ。
中国はそのような意味でAIの軍事利用を考えている、そのうえで、Googleなどの技術者に「国家総動員令」を発して、AI技術のスパイを命じているということになるのである。まさにこのスパイ行為そのものが「陰謀」であり、この陰謀が成し遂げられた場合には、台湾だけではなく、日本も含めて戦渦に巻き込まれることになることを覚悟すべきであろう。
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