「宇田川源流」【現代陰謀説】 ハマス幹部がレバノンで攻撃されて死んだ「意味」

「宇田川源流」【現代陰謀説】 ハマス幹部がレバノンで攻撃されて死んだ「意味」


 毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。いま日本で普通に読むことのできる記事などを見て、その内容から様々な内容を読み取ることができるということを見て取ろうというう内容だ。そのうえで、その様な内容とそれまでの既知の事実を組み合わせることで様々な意味が新たにわかったり、または、ニュースの中に書かれていない真実が見えてくる。その真実の中に様々な陰謀や、隠された大きな目的などを読み取ることができる。もちろんここに大きな飛躍や論理的な手嵌めることのできない推論を入れてしまうと、多くの人にあまり信じられない「陰謀論」になってしまうのであるが、しかし、その中に論理的に間違いがなく他の可能性を否定できるような強い材料があれば、陰謀が見えてくるということになるのである。

さて今回は、ハマス・イスラエル戦争という内容を見てくる。

その中で、ハマスの幹部が、レバノンの首都ベイルートの郊外で、イスラエルのドローンによって殺害されたということを扱ってみたい。

さて下記のニュース記事を見る前に、これまでのハマス・イスラエル戦争をおさらいしてみる。日本の報道はイスラエルがガザ地区で虐殺に近い殺害ばかりを行っているような話になっているが、しかし、その前に昨年の10月7日にハマスが予告なしにイスラエルを襲撃し、イスラエルの南部で行われていた音楽フェスに来ていた外国人などを多数人質に取り、残りを虐殺した。この結果、イスラエルはガザに侵攻することになる。

その話はともかく、ハマスはその前にイランやイランのイスラム革命防衛隊、特にその中のゴドス軍と連携を取り、また、そのゴドスに影響を受けているヒズボラや、イエメンのフーシ派も連携してイスラエルを攻撃していた。最近になって、フーシ派は紅海に通行している貨物船を襲撃する。初めはイスラエルと関係のあるものばかりであったが、しかし徐々に無差別に襲撃するようになっていた。

一方のヒズボラは、レバノンからイスラエル北部に攻撃を仕掛けていたが、しかし、その北部攻撃は散発的であまり大きな火種にはならなかった。またイスラエルはハマスに対して宣戦布告はしているものの、しかし、ヒズボラに対しては宣戦布告はしていない。

ハマス幹部がレバノンで死亡

中東レバノンで、イスラム組織ハマスの幹部がイスラエル軍のドローン攻撃によって死亡したと複数のメディアが報じました。

 ロイター通信などによりますと、2日、レバノンの首都ベイルート郊外にイスラエル軍のドローン攻撃があり、ハマスの政治部門の幹部アロウリ氏が死亡しました。

 アロウリ氏は当時、ハマスと協力関係にあるとされるイスラム教シーア派組織ヒズボラが拠点とするアパートにいたということで、ほかにも複数の死傷者が出ているということです。

 アロウリ氏は、去年10月にイスラエルを奇襲したハマスの軍事部門「カッサム旅団」の創設者の一人で、攻撃当時、ヒズボラの関係者と会合に臨んでいたとみられています。

 イスラエルとハマスの戦闘開始以降、イスラエル軍は北部でヒズボラとも交戦を続けていて、今回の攻撃により、事態が悪化する可能性が指摘されています。

 ハマスは声明で、「卑劣な暗殺が実行された」としてイスラエルを非難。一方、イスラエルは今回の攻撃について公式なコメントを出していません。

2024年01月03日 07時09分TBS NEWS DIG

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12198-2723856/

 さて、そのような中、1月2日にイスラエルはレバノンの領土内において攻撃を行い、ハマスの幹部を殺害した。実際に、イスラエルは昨年の10月7日の襲撃事件が起きた後に、レバノンに対して「迷惑をかける可能性があるが、それは、レバノンに対する攻撃ではなく、ヒズボラなどに対する攻撃であるので注意してもらいたい」というように宣言をしている。これに対してレバノンは特に過激な反応を示すことなく、そのイスラエルの宣言を受け止めている。

その結果であると思うが、イスラエルがレバノンの首都ベイルート郊外にあるドローンで攻撃をしている。しかし、その時にレバノンにいたのはハマスの幹部であった。

上記の前提に書いた内容は、当然に、レバノンにいたのはシーア派系の原理主義組織でイスラム革命防衛隊の影響下にあるヒズボラであるはずで、なぜかレバノンにハマスの幹部がいたということになったのである。要するにレバノンのヒズボラと、ハマスが何らかあの形で連絡を取っていたというような感覚になっており、そこにあったということになる。

多くの報道は何となく「イスラエルの敵はすべて同一視」しているが、実際にはシーア派のゴドスとシーア派のヒズボラ、そしてスンニ派のハマス(パレスチナのスンニ派の原理主義)と、スンニ派のイエメンのフーシ派(フーシ派は純粋なスンニ派ではなく、山岳宗教が混ざっており、その為に純粋なスンニ派とはいえナイトい感覚もある)が連携ししている。ある意味で宗教的な戦いにおいてイスラエルのユダヤ教徒をイスラム教が排除するということではなく、単純に宗教的な原理主義に基づいた行動ではないということを意味しているということになるのである。

そのうえで、今回の内容は、その様な敵に対するイスラエルの攻撃で会いr、同時に、その様に収去的なものではないからレバノン政府は容認しているということになるのである。

逆に言えば、イランの革命防衛隊のやり方に関してはアラブ社会のイスラム教スンニ派はあまりよく受け入れていないということになり、そのことから、今回のハマス・イスラエル戦争の本質が見えてくるということになる。戦争の本質というのは、イスラエル側の内容と同時に、攻撃側、つまりハマスやイランの本音も見えてくるということになるのだ。その様な本音の中に、「イラン」による「アメリカの影響下のイスラエルを攻撃する」ということが入っており、その様に企画しながらイランは本物の戦争を全く主体的に戦わない。

その様なイランに対してISが攻撃をした(上記の記事にはないが)ということになるのである。これが今の中東で行われている内容なのである。

宇田川源流

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