「宇田川源流」【現代陰謀説】 ロシアとウクライナの暗殺合戦
「宇田川源流」【現代陰謀説】 ロシアとウクライナの暗殺合戦
毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。現代にある陰謀を解き明かすという頼は、現代報道されt理宇ニュースを読んで、その中に隠されている内容や、その中からわかる「不自然さ」から、その内容を解明し、その中でその内容を見てゆくということを企画している。日常何気なく通り過ぎているニュースの中に、陰謀などの「萌芽」は必ず隠されているものであり、それらをしっかりと読み込むこと、またはそれらの中で様々な人々の考え方やズレが見えてくる。その内容をしっかりと見てゆくことによって、その次の一手を考えてゆくということを練習する企画になっている。
さて今回の内容は「暗殺」である。
暗殺ということになれば、「最も陰謀っぽい」というかんじがしないでもないが、実際に「暗殺」というのは単純に大きな陰謀の中の一つのぱーてでしかないし、また暗殺をするというのは「リスク」は大きいが、「得られるものは少ない」ということになる。そのように考えれば、暗殺をするということは全体の陰謀などの中において、あまり使われない内容であり、基本的には暗殺をするには要件が必要になる。
「暗殺」に必要な要件は「権限が一人に集中している」「カリスマ性があり、その人物の影響力が大きい」「その人物がいなくなれば軍や政府組織などの機能が一時的であっても停止する」など(もちろんこの他にもあるが)その内容は、その人物がいる場合「陰謀がうまくゆかない」ということがあるということになる。
世の中の陰謀論などでは、復讐とか、ちょっと邪魔とかイメージなどで「暗殺する」というようなことを簡単に言いますが、実際は暗殺ということに関して言えば「見つかる」というようなリスクがあり、その場合は陰謀そのものが露見する可能性がある。また、警備などもいるので、多くの人を殺さなければならない。もちろん、飛行機ごと落としてしまうなどのこともあるが、それでは難しいということになるのであろう。そのように考えれば、警備が特別な人々、特に大統領などのSPがついている人の暗殺は、難しいということになる。そしてそのリスクを冒してまで、暗殺をする必要があるかということになる。
親ロ派元議員、暗殺=ウクライナ保安局関与か―ロシア
ロシア国営タス通信によると、モスクワ西郊で6日、元ウクライナ最高会議(議会)議員のイリヤ・キワ氏(46)が遺体で見つかった。射殺されていたという。ロシア当局は殺人容疑で捜査を開始。ウクライナのメディアは、同国の情報機関・保安局(SBU)が暗殺に関与したと伝えた。
キワ氏は親ロシア派の政治家。ウクライナ民族派から転向し、2019年に議員となった。ウクライナ侵攻前の昨年1月に出国してロシアに渡り、母国で「裏切り者」とみられていた。キワ氏の遺体は、雪で覆われた公園で見つかった。 【時事通信社】
2023年12月07日 07時20分時事通信
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12145-2686063/
さて、そのように考えれば、暗殺をするということは非常に少ないということになる。その暗殺をするというのは、非常に難しい。実は「一般の飛行機を落としてしまう」ということなどから考えれれば、例えば今年の夏にロシアで発生した「ワグネルの創始者プリゴジンの暗殺」など、独裁者のいる国家において国家権力側の勢力が行う暗殺というのは、実は非常に簡単に行われる。要するに仕掛けるものもまた、その後の情報もすべて、調整ができるということになるから、暗殺をづることができるのである。
これらの内容はサッカーと一緒で「ホーム」であれば有利であるが、「アウェー」ではかなり難しいということになる。要するに、暗殺を仕掛けることも、また、暗殺そのものも、また、暗殺後の処理も、そしてその確認と広報も、すべてアウェーの場合は、自分たちで行わなければならないし、また、その相手国家の監視の中で行わなければならないということになるのだ。そこまでのリスクを冒して行う必要があるのかということは大きな問題になる。
このような「リスク」があった場合でも、戦争中であれば、当然に暗殺するということが行われる。それは司令官や、独裁的な為政者を暗殺するということが最も重要になるのである。戦争における軍隊は、「蛇」と同じで頭を押さえればすべてが解決するといわれている。桶狭間の戦いで5000人の織田信長の軍隊が、40000人の今川義元の軍に勝てたのは、まさにその頭である「今川義元の首」をとったからであり、なおかつ、織田信長軍がそれ以外のことは全く目指さなかったということである。戦争というのはそういうもので、総大将がいなくなってしまえば、軍を立て直さなければならない。最低でもその期間の停戦ができる。
では今回の場合の総大将は誰か。ウクライナではゼレンスキー大統領で、ロシアはプーチン大統領である。これは為政者であるというかもしれないが、国軍の場合その総大将は、当然にその国の元首ということになるから、大統領が兼務している。
停戦、そして終戦になるためには、総大将が死ぬしかない。そのように考えれば、お互いの国がお互いの相手の総大将である大統領に対して暗殺部隊を送るのは当然のことである。そのように考えれば、総大将に向けた暗殺部隊が出てきている。
ウクライナの情報大臣の妻や、ウクライナの元議員でロシア側に寝返った人物のロシア国内での暗殺など、様々な事件が出てきている。ロシアも先ほど書いたようにワグネルのプリゴジン氏などが暗殺されている。またロシアの将官などは、暗殺というよりは狙撃されているのではないか。そのように考えれば、戦争中の暗殺は戦場での狙撃を含めれば、かなり行われているということになるのではないか。
ゼレンスキー大統領の付近に、暗殺者がいるという報道がある。まさに工作員による「もう一つの裏の戦争」が起きていることは間違いがない。その暗殺者同士の戦争と、情報の戦争が、別な形で行われている。日本も「戦争の準備」だけではなく、このような「もう一つの戦争」をしっかりと準備しておくべきではないか。
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