「宇田川源流」【宇田川版教育論】 日大アメフト部大麻事件続報 とうとう廃部か?

「宇田川源流」【宇田川版教育論】 日大アメフト部大麻事件続報 とうとう廃部か?

 毎週水曜日は「宇田川教育論」か「大河ドラマ」に関してお話をさせていただいている。ニュースの解説ばかりでは肩が凝ってしまうので、一週間の真ん中は少し気を抜いた話ができるようにということで、大河ドラマに関しては「現在よりも過去について、そしてテレビドラマということに関して話をする」ということを、また「宇田川教育論」に関しては「若者を教育するということを通して、日本の将来を考える」ということをテーマにしている。要するに水曜日は、いつの間にか「現在ではなく、過去や未来を語る日」というようなテーマになりつつある。もちろんそのようなことをはじめから企画したわけではないのであるが、いつの間にかそのようなテーマになっている。

今回は「教育論」。それも、今回は何回か過去に書いている「日本大学アメフト部」についての内容である。

この日本大学アメフト部の内容は、基本的にいくつかの大学という職場特有の問題がある。

一つは、「大学という社会から隔絶された人々が変わりたくないという現状」ということがあげられる。このことは、大学という「職場」は、特別な職場空間であり、その空間は「変わらなければならないにもかかわらず変わるということを完全に拒絶する閉鎖空間」であるということになる。

二つ目は、「大学という場所の中の権力争い」ということである。ドラマの医学大学などの中で「白い巨塔」などというドラマで書かれているように教授争いなどということがあり、その内容が、大なり小なりどの大学の中にもあるということがある。大学というのは、基本的には「人」を教育する機関であることと、研究機関である。しかし、その内容は授業料という人を原資とした内容であって、片方で新入生や学生数が足りなければ、本来の大学の業務を行えないということになる。今回の内容は日本大学の中での前理事長と新理事長の派閥争いということが出てきている。

そして三つ目には、「犯罪の隠ぺい」ということになる。単純に言えば、「大学のイメージ」ということが出てきていて、その犯罪を隠ぺいするというような形になるのである。この三つ目に関しては大学に限ったことではないが、しかし、そのことは組織には必ず出てきているということになるのではないか。

日大アメフト部 廃部の方針

 薬物事件で揺れる日本大学アメフト部について、大学側が廃部にする方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。今週行われた学内の会議で廃部の方針が決定したということです。

 日大アメフト部の薬物事件をめぐっては、27日に3人目となる部員の逮捕者が出ていました。

 28日、日本大学はホームページ上で謝罪した上で、「全学を挙げて、違法薬物の追放に取り組んでいくと共に、学生の健全な学修環境の構築と文化、スポーツ活動の一層の推進を図ってまいる所存です」としていました。

 日大アメフト部は1940年に創部されて以降、「フェニックス」の名で親しまれ、大学日本一を決める大会では21回の優勝を誇る強豪校。今年8月、関東学生連盟から「部関係者全員が違法薬物に潔白であると保証できない」などの理由で、「当面の間の出場資格の停止」を科されていて、大学側は9月1日時点で2度目となる無期限活動休止処分としていました。

2023年11月29日 07時26分TBS NEWS DIG

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12198-2674236//

日大部員 廃部の撤回を要望

日本大学が薬物事件をめぐってアメフト部を廃部とする方針を示していることについて、アメフト部の部員が大学本部を訪れ、方針の撤回を求めていたことが分かりました。

日大アメフト部をめぐっては、違法薬物で逮捕者が相次いでいることから、大学の競技スポーツ運営委員会が廃部とする方針を示しています。

日本大学によりますと、アメフト部の部員13人がきのう、大学本部を訪れて方針の撤回を求めたということです。部員13人はその後、大学の競技スポーツ運営委員会に180人分の署名を添えた要望書を提出しています。

日大はJNNの取材に、大学本部を訪れた部員に対し「全員からの意見を聞いた後に、方針決定までの経緯を説明した」とし、「アメフト部の存否の決定が正式に決まった後に、部員と保護者への報告と説明会を開く予定」としています。

また、きのう開かれた理事会で、一連の薬物事件の対応の責任を取り、酒井健夫学長が今年度末で、沢田康広副学長が12月末で、それぞれ辞任とする処分が決まりました。

日大は学長が不在となる期間がないよう、来年3月末までに選出する予定で、沢田副学長の後任についても「速やかに検討する」としています。

2023年11月30日 04時02分TBS NEWS DIG

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12198-2675574/

 上記の内容で考えれば、まずは田中前理事長と林新理事長の対立ということがある。基本的には田中前理事長ということに関しては、タックル事件や公金横領事件などがあり、その意味では、田中前理事長派の人々は、ボスを失った感じになっている。しかし、上記の内容煮るように大学というのは、「毎年同じことを教えていればよいというっ実に楽な仕事」である。残念ながら、毎年同じことをしていても、来る人というのは「新入生」であるのだから、毎年戦法、要するに客体は新しいことを習っているかのように考えられてしまう。

そして「楽をする」ということに慣れてしまった人々は、そのままその状態を謳歌し、そしてその楽な仕事を変えようとしないということになるのである。そこに派閥争いが加わる。

つまり「田中前理事長派閥の人々は、そのまま田中前理事長派閥ににいたころの日本大学としての職員の生活をそのまま継続し変えようとしないところに、林理事長が改革を旗頭にやってきて新たな風を入れた。しかし、その改革に抵抗する勢力があり、そこに大麻事件が起きた」という構造である。

この大麻事件は非常に面白いことに、「田中前理事長の時代から継続している」ということである。一応誤解を与えるとよくないので蛇足ながら付け加えていると、田中前理事長やその人々が大麻をあっせんしたわけではない。しかし、アメフト部の逮捕された学生からすれば「副学長がもみ消してくれると思った」というようなことを言っていることをk見れば、不都合なことはもみ消していたということが明らかになる。正ン位三つ目の問題点の「隠ぺい工作」ということになるのであろう。

大学というのは「大学改革」をしなければならない私立大学は少なくないのであるが、その大学の改革が、この三つの特徴から全くうまくゆかなくなるのである。そして私立大学が改革できずに徐々に潰れていったり、なくなったりするということになるのである。

基本的に日本大学は「他のスポーツサークルに大麻が蔓延していないか」ということが重要になってくる上に、また、「アメフト部という入学者を入れるツールを失った」だけでなく「日本大学のイメージをマイナスにした」ということではないか。まさに、そのような内容を見れば、日本大学は「完全に変わることができなければうまく復活はしない」ということになる。その上で、スポーツサークルの監督などだけではなく、教授などに至ってもすべて新しい内容をしなければならないということになるのだ。

さてこれは「他の大学」でも同じであるということになる。要するに、この日本大学の内容は「他山の石」ではないということを他の大学も同じであるということになるのである。

宇田川源流

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