「宇田川源流」 ハマスに拉致された人質はどうであったのか?ハマスの実態

「宇田川源流」 ハマスに拉致された人質はどうであったのか?ハマスの実態


 12月に入って、また中東ガザ地区においてイスラエルとハマスの戦闘が始まった。10月7日にハマスが予告なく襲撃し、イスラエルがその翌日にハマスに対して宣戦布告をして戦争を開始した。

日本の解説者とかコメンテーターといわれる「コメンテーター」といわれる人の中にはアメリカとイランやロシアの「代理戦争」などといっているが、基本的に代理戦争で自国民を犠牲にするというのは非常に難しい話ではないか。もちろん、政治的にそのような側面があるとは思うが、単純に代理戦争などというような感覚をsののまま信じて物事を語る人が増え、中東の内容やその内容をしっかりと見なくなってしまう人が増えてしまうのはあまり良いことではない。そして、そのような言説に動かされてしまい、そのまま政治がその内容で動くことが、日本を、そして中東やそのほかの国を旅する日本人をどれくらい危険にさらすことになるのであろうか。

基本的に「停戦」をするということは、そのまま「ハマスが10月7日に拉致した人質を解放する」ということになる。すでにこのことに関してはオンラインサロンで11月1か月かけて様々な意見を入れてみたと思うが、簡単に復習しておくと、人質というのは、基本的には邪魔な存在になる。水も食料求められたガザ地区においては、人質を国際条約にしたがって扱えば、ガザ地区の人々が飢えるということになるし、また、200名もの人質は必要がない。一方イスラエルにおいても人質を残しておくということは、「人間の盾」に使われてしまい、自分たちが空爆で殺してしまうという可能性があるので、人質は少ない方がよい。そのような意味で人質がいない(または少ない)ということは、利害が一致するということになる。そのように考えれば、停戦をするということはそれなりに問題がないということになるのではないか。

しかし、その内容よりも価値観が優先することが起きた場合、停戦は終了するということになる。実際に、エルサレムにおいてハマスの所属の人がイスラエル人の女性を殺すという事件がありハマスがその犯行声明を出したということになれば、イスラエルは停戦を休止するということになる。

子供に銃、殺害映像の視聴強制=人質の拘束状況明らかに―イスラエル

 【エルサレム時事】イスラム組織ハマスがイスラエルからパレスチナ自治区ガザに拉致した人質の解放が続く中、拘束時の状況が地元メディアなどへの証言で徐々に明らかになってきた。

 泣き叫ぶ子供を黙らせるために銃を突き付け、ハマスの奇襲でイスラエル市民が殺害される様子を撮影した動画も強制的に見せていたという。親族からは、1カ月超に及ぶ過酷な拘束生活に伴う深い心の傷を懸念する声が上がる。

 解放されたエイタン・ヤハロミさん(12)の親族はフランスのテレビに対し、最初の16日間は部屋に一人きりで拘束され、泣くと銃で脅されたとヤハロミさんが話していたことを明らかにした。奇襲の映像も見せられたといい、「(解放された)きのうは幸せだったが、それを知ったきょうは心配だ」と不安をのぞかせた。

 エミリー・ハンドさん(9)の父親は、米CNNテレビに「彼女に会って最も衝撃だったのは、声が小さくて聞こえなかったことだ。音を立てないよう強制されていたのでは」と推察する。

 報道によれば、17歳と13歳の姉妹は、母親がハマス戦闘員に殺害され、父親も拉致されたことを解放後に知った。姉妹のおじは「今もガザに残っている人質の家族を心配させないよう、2人は自分たちの経験を多くは語りたがらない」と明かした。

26日に解放されたロシアとイスラエルの二重国籍を持つ男性は、拘束されていた建物がイスラエル軍の空爆で破壊された隙に一度は脱出。しかし、イスラエル境界までの道が分からず、4日間隠れた後、再びハマスに拘束されたという。男性の親族は地元メディアの取材に、男性が「悪い夢は見るが、大丈夫」と話していたと語った。

2023年11月29日 15時0分 時事通信社

https://news.livedoor.com/article/detail/25442737/

 停戦をするということは、終戦や休戦ではない。つまり、一時停戦をしその人質を開放して戦争を継続するということになる。イスラエルの当初の目的は「ハマスの排除」であり、同時に「10月7日の襲撃のような事件を二度と起こさせないこと」ということになるのである。単純に再発防止ということになるのであるから、そこはかなり難しい。つまり、12月1日にハマスがテロを起こしたということは、本来の「再発防止」という目的に最も反する内容になっている。そのことから当然に停戦をやめ、戦争を再開したということになるのであろう。

では、その人質はどのような扱いを受けていたのであろうか。

要するに「襲撃していた」という相手の国の人を捕虜にした場合、どのようになるのか。ハマスがしっかりと国際条約を守っているかどうかが行われる。

 解放されたエイタン・ヤハロミさん(12)の親族はフランスのテレビに対し、最初の16日間は部屋に一人きりで拘束され、泣くと銃で脅されたとヤハロミさんが話していたことを明らかにした。奇襲の映像も見せられたといい、「(解放された)きのうは幸せだったが、それを知ったきょうは心配だ」と不安をのぞかせた。<上記より抜粋>

 殺害当時の状況を見せるというのは「精神的な拷問」というようにとることができる。その拷問を行っていた子供たちはかなりの問題になるということになるのではないか。そしてそのようなことをした。そして子供たちにトラウマが残ったというのは、どのような話になるのであろうか。

今回戦闘を再開して、その戦闘に合わせて「イスラエル排斥」のデモがアメリカでは起きている。要するにそのデモは、イスラエルという国に対して、またこのデモは以前もどこかで書いたが中国が裏で糸を引いているということも見えるのではないか。そのように考えれば「イスラエル排斥」や「ユダヤ差別」ではなく、そのまま「反米」や「アメリカ国内の治安の乱れ」につながる。そのことが見えてきているアメリカは、それらのデモに対してまた別な対処を行うのではないか。そのように考えれば、今回の問題はまだまだ継続する。そして「本当に国際法に違反しているのはどちらなのか」ということをしっかりと見極めなければならないのではないか。

宇田川源流

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