「宇田川源流」 一応このブログでも見ておく中東情勢の概論

「宇田川源流」 一応このブログでも見ておく中東情勢の概論

 10月7日に、イスラム原理主義組織のハマスが、いきなりガザ地区を越境し、イスラエルの国内に攻め入った。その内容は本来は壁で仕切られているのであるが、パラグライダーなどでその壁を飛び越えて急襲するというやり方であり、ある意味で、大東亜戦争におけるバリクパパンの日本軍の「空挺隊」いわゆる「空の神兵」と同じような状況ではないかという気がする。もちろんそのような日本の歴史に詳しい人が参謀についているかどうかということはよくわからないが、日本の放送局であるTBSが、今回の件での解説者として元日本赤軍の重信房子の娘を「中東の専門家」として登場させて開設させ、国際法に違反して攻撃されたイスラエルが悪いというような解説を行ったのであるから、もしかすれば日本赤軍の生き残りあたりが参謀についてイスラエル攻撃を行わせた可能性も、あながち空想の世界の話とも言えないのではないか。

TBSのテロリストの娘を登場させた件を含め、この内容はちょっと先であるが来月のオンラインサロン「陰謀渦巻く世界情勢の中であなたが生き残る方法」(https://lounge.dmm.com/detail/2838/)の中でしっかりと行おうと思っているのであるが、まだ計画中なので、その辺のことは全くわからないということになる。いずれにせよ、子のハマスの行動に関してはなかなか興味深いところが多く、私自身も中東の友人などに様々な話を聞いているところである。その調査の結果は、何らかの形でお話をしなければならないと思っている。

さて、今回の問題も「国際法」に違反して「平穏な状態であるにもかかわらず、宣戦布告などをなしに武力攻撃を行う」というものであり、同時に、音楽フェスを行っている中に入っての攻撃を行ってしまったことから、多数の外国人の犠牲者や人質がとられているということになるのではないか。

それにしても、アメリカのCIAやイスラエルのモサドといった優秀な情報機関は何をしていたのであろうか。その件に関しては、今度の金曜日の「現代陰謀説」で話をしたいと思う。

イスラエル、北部でヒズボラとも散発的に衝突…戦闘本格化すれば「際限のない紛争になりかねない」

 【カイロ=田尾茂樹、エルサレム=福島利之】イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスと戦闘を続ける中、隣国レバノン南部を拠点とするヒズボラとの衝突も国境地帯で散発している。

 ヒズボラが本格参戦すれば、イスラエルは南北二正面の戦いを強いられ、周辺国を巻き込んだ紛争に発展する恐れがある。

イスラエル北部では11日、軍駐屯地がヒズボラのミサイル攻撃を受け、イスラエル軍が空爆で対抗した。9日には砲撃の応酬などでヒズボラの戦闘員3人、イスラエル兵1人が死亡した。ヒズボラの攻撃は8日から相次ぎ、イスラエル軍は北部の部隊を増強している。

 レバノン南部は、イスラエルと敵対するイランの支援を受け、反イスラエル闘争を展開してきたヒズボラが実効支配する。ヒズボラは、ハマスがイスラエルへの攻撃を始めた7日に出した声明で、攻撃は「イスラエルによる長年の占領への断固たる対応だ」とたたえ、ハマスに連帯する姿勢を強調した。

 イスラエルとヒズボラの衝突は小規模にとどまるが、ヒズボラはハマスを上回る軍事力を持つとされる。ヒズボラは効果的な参戦時期を探っているとも言われる。今後、ガザへのイスラエルの地上侵攻で市民の被害が深刻化し、国際社会で反イスラエル感情が高まれば、本格攻撃を仕掛けるとの見方がある。

 ヒズボラの判断に影響を与えるのは、後ろ盾となっているイランだ。イランは、ハマスの攻撃への関与についても疑惑がくすぶる。ヒズボラはハマス以上にイランとの関係が深く、エジプトのイスラム組織研究者タリク・シャビシ氏は「ヒズボラの判断はイランの決定次第だ。ヒズボラが参戦すれば、中東全域が絡む際限のない紛争になりかねない」と指摘する。

 ヒズボラは2006年のレバノン紛争でイスラエル軍と大規模戦闘を繰り広げた。シリア内戦で政権側につき、実戦経験を積み重ねてさらに強大化したとされる。イスラエルにとっては「イランと並ぶ脅威」(タミール・ハイマン国家安全保障研究所長)となっている。戦線拡大はイランとの緊張を高めることになり、何としても避けたい展開だ。

 米国も紛争の拡大を懸念し、イスラエル近海に原子力空母「ジェラルド・フォード」を中心とする空母打撃群を派遣した。イランやヒズボラなどをけん制する狙いとみられる。

 ◆ヒズボラ=1982年のイスラエルのレバノン侵攻に対抗し、イランの支援を受けて誕生したイスラム教シーア派の軍事組織。アラビア語で「神の党」を意味する。レバノン国会に議席があり、政界にも大きな影響力を持つ。米国などが「テロ組織」に指定する。

■サウジ・イラン 結束強調…電話首脳会談 パレスチナ支持

 【カイロ=西田道成】サウジアラビアの実権を握るムハンマド・ビン・サルマン皇太子とイランのエブラヒム・ライシ大統領は11日、電話会談し、パレスチナ自治区ガザを巡る情勢について協議した。イランとサウジの両国営通信が伝えた。3月に両国が国交正常化で合意して以降、両首脳が電話会談するのは初めて。

 イラン国営通信によると、両首脳は「パレスチナに対する戦争犯罪を阻止する必要性」について議論し、イスラム圏の結束を強調した。サウジ国営通信によると、皇太子はパレスチナを支える立場を示し、「情勢緊迫化を止めるため、可能な限りの努力をしている」と述べた。

 サウジは米国の仲介で、イランと敵対するイスラエルとの国交正常化交渉を進めていた。イスラエルとイスラム主義組織ハマスの軍事衝突を受け、交渉が難航するとの見方があり、イランには会談を通じてサウジを引き寄せる狙いもありそうだ。

2023年10月13日 6時33分 読売新聞オンライン

https://news.livedoor.com/article/detail/25157743/

 今回の内容は「ハマスの後ろにイランがいる」という事であろう。イランのイスラム革命防衛隊の中には、ゴドス軍という諜報戦闘部隊が存在している。そのゴドス軍が今回の黒幕であるのではないかかという疑いが非常に大きい。

今回私の取材した情報では、モスク連合でも今回の内容は全く予期していない不意打ちであり、また、モスク連合からの情報も一つの情報源にしているイスラエル情報筋はその情報がなかったことから、少なくとも最終的に確認が取れなかったのではないか。本年4月以降6回、イラン国内においてハマスやヒズボラ。フーシ派・ヌスラ戦線系アル・シャーム(アハラール・アル・シャーム・イスラムのこと)などもともとイランが影響を持っていた集団と会議を行っている。その中でほとんどがロシアの情報部が同席している。この件に関しては、把握していたし、イスラエルも把握してたと考えられる。しかし、この内容に関しては「ロシアのウクライナ侵攻に対する支援」としか思っておらず、それ以上の対策はほとんどしていなかった。

もちろん、イスラエルはそれ以外の部分からも今回のハマスの奇襲攻撃に関してはその兆候が見えていたと思われるが、実際にそれらをうまく組み合わせて「確実な情報」とはならなかったようだ。

 本来はそれでも警戒は行うべきであったが、実際にその警戒は行うことはできなかったようである。イスラエル国内は、司法改革だけではなく、そもそもネタニヤフ再選に対して根強い反対派があり、そのことから大規模な軍の移動(警戒行動)を行っても、それを「ネタニヤフのパフォーマンス」としか思わない雰囲気があり、そのことからなかなか動けなかったようだ。

このようなことから、イランの影響を受けているヒズボラも一緒にイスラエル攻撃を行っている。イスラエルは南北で敵を抱えることになったのであるが、ネタニヤフ首相はまずガザ地区を完全に制圧するということを宣言したのである。

この状態が、最も大きな内容であり、このまま大きな戦争になれば、イランを巻き込んだ中東戦争に発展することになる。そのことに備えられるだけの内容が日本には情報として存在するのか。ハマスだけが中東ではないのである。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

0コメント

  • 1000 / 1000