「宇田川源流」【宇田川晩教育論】 ニュースを教えない教育と内容を理解もされていない新聞の報道の実態

「宇田川源流」【宇田川晩教育論】 ニュースを教えない教育と内容を理解もされていない新聞の報道の実態


 毎週水曜日は「宇田川教育論」か「大河ドラマ」に関してお話をさせていただいている。ニュースの解説ばかりでは肩が凝ってしまうので、一週間の真ん中は少し気を抜いた話ができるようにということで、大河ドラマに関しては「現在よりも過去について、そしてテレビドラマということに関して話をする」ということを、また「宇田川教育論」に関しては「若者を教育するということを通して、日本の将来を考える」ということをテーマにしている。要するに水曜日は、いつの間にか「現在ではなく、過去や未来を語る日」というようなテーマになりつつある。もちろんそのようなことをはじめから企画したわけではないのであるが、いつの間にかそのようなテーマになっている。

 今週は「教育論」である。

お盆期間中のニュースで驚くものがあった。毎日新聞によるものだが、「子供たちが岸田首相に手紙を書いた」というものである。それも「何故防衛費をあげるのですか」という内容であったという。それも、そのような手紙を書いたのは、小学校6年生であるという。「相変わらず頭が悪いな」と思った。

数日後であったが、その内容に関して「ひろゆき」氏がそれに反応した。私はそのひろゆき氏と面識があるわけでもないし、普段の言動はあまり好ましいものであるとは思っていない。しかし、今回は意見が全く同じであるから、その「ひろゆき氏が反応した」という方のニュースを取り上げた。

さて、カリキュラムはかなり変わっていると思うが、それでも小学校6年生といえば、「現代社会」や「日本史」などはある程度学ぶはずだ。もう数十年前であるが、私が小学校6年の時などは自由記述で「議院内閣制についてかけ」というような記述問題があったくらいである。そのような学年の子供たちが「新聞に書いてあり、読めばわかるようなことを、わざわざ首相に手紙を書く」ということ自体、「大人の仕組んだヤラセ」背あるとしか言いようがない。なおかつ、それを毎日新聞が記載するということは、「毎日新聞は、自分たちの新聞記事では政治の動きや政策の内容を、万人にわかるように使える書き方をしていない」ということに過ぎない。

要するに、小学校も、また毎日新聞も、「自分の職務が怠慢である」ということを暴露しただけの記事でしかなく、政治的な意図が見える「ヤラセ記事」であるということがすぐにわかるのである。

「教師が無能だから…」ひろゆき 岸田首相に“防衛増額に疑問”の手紙送った小学生をばっさり「ニュースを見ればわかる」

 ネット界のご意見番として圧倒的な知名度を誇る“ひろゆき”こと西村博之氏(46)。“論破王”と呼ばれることもあるひろゆきだが、小学生相手にも容赦がないようだ。

 ことの発端は、毎日新聞が8月15日に配信した「『なぜ防衛費を上げるのですか』小学6年生が岸田首相へ送った手紙」と題された記事。

 岸田政権が昨年から打ち出している防衛費増額のための増税方針について、今年初頭に都内の私立小学校の6年生36人が書いた手紙。防衛費増額への疑問や課外活動で学んだ沖縄の基地問題などについての思いが綴られているというもの。

 今年2月1日には、岸田首相宛にその手紙を送り、同月24日に岸田首相は手紙への回答について報道陣に 「一つ一つにお返事を出すことは困難でありますが、安全保障政策については、国民の皆さんのご理解を得られるよう努めていきます」と言及。

 毎日新聞の記事によると、岸田首相からのこの回答について、実際に手紙を書いた小学生に話を聞き、ある生徒は「岸田さん個人の思いを直接聞きたかったです。反対の声もたくさん出たはずなのに防衛費を上げることは本当に国民のためになるのかな」と語っていたという。

 この記事が配信されると、ニュースサイトやSNS上でたちまち話題になり、配信先の一つであるYahoo!ニュースには5000件近いコメントがつくなど、議論を呼んでいた。

 そして、この記事にひろゆきも反応したのだが……。15日、ひろゆきはX(旧Twitter)で同記事のリンクを貼った上で、こう綴った。

《学校はわからない事の調べ方を教わる場所です。防衛費が増えた理由は、岸田首相に手紙を書かなくても、国会答弁やニュースを見ればわかります。教師が無能だから調べ方がわからなかったのかな》

 小学生らが政府の方針を知るために手紙を送ったことを疑問視したひろゆきだが、この意見には賛否が。16日17時時点で760万以上のインプレッションを獲得し、さまざまな意見が飛び交った。

《手紙送ることも一つの手では。子供なりに考えたことでしょう。悪くはないかと》

《今の小学生たちはスマホをうまくつかえたりするので、自分で調べて当然答えはわかっていて、その上であえて岸田総理に聞いてどうこたえるか。。。ということなのだろうと。》

《これは、ひろゆきさんが正しい。国会答弁はさすがに難しくても、関心を持ってニュースを見ていれば子供にもわかります。手紙まで出さなくても良い。「岸田首相にわかってもらいたい!」という気持ちはよくわかるし、そういうパフォーマンスなら、まぁ、わからなくもないけどね!》

《別にいいじゃん。答弁や報道が全て真実とは限らないし。疑問系で意見を投げかけるときだってあるよね》

8/16(水) 17:48配信 女性自身

https://news.yahoo.co.jp/articles/536c035b65a6b40e41d7c578ae47f0c3193f13b4

 単純に「教師が無能」というだけではなく、「それくらいのことを教えることのできない指導力のない教員を使っているのが埼玉県和光市の教育委員会である」というのが結論であろうし、また、そのような指導を行っていないということが、この小学校の校長も教頭もいえるということになる。つまり、この小学生の周辺の教育環境がすべて「物事を調べる」ということができないということであり、同時に時事問題に関して新聞などを読む習慣がないということになる。

同時に、もしも全員がこのようなことに署名しているのであれば「他人の意見に流されてしまって、自分の頭で考えることのできない教育を行っている」ということにすぎず、教育としては最悪の「グライダー人間」製造機になっているということに他ならない。なぜこの学校に通わせている子供たちの保護者は何も言わないのか、不思議でならない。はっきり言って、頭が悪いし、教育に親が関心がないということになる。

さて、では、これと同じことをアメリカでバイデン大統領に手紙を送ればどうなるであろうか。中国で習近平国家主席に送ったらどうなるであろうか。そういうことも考えないということになる。つまり「世界的な視野もなく、また、狭いドメスティックな視点しか植え付けていない」ということであり、グローバル社会などとは程遠い教育であることも他ならない。これならば、まだプーチン大統領に対して「なぜ戦争するのですか」と手紙を書いた方がわかりやすいだろう。

《学校はわからない事の調べ方を教わる場所です。防衛費が増えた理由は、岸田首相に手紙を書かなくても、国会答弁やニュースを見ればわかります。教師が無能だから調べ方がわからなかったのかな》<上記より抜粋>

まさに、「子供たちでやればわかることをわざわざパフォーマンスをする」ということでしかない。単純に、「大人のパフォーマンスに使われることを覚えてしまった子供たち」を作ってしまったし、それを疑問も持たず、ヤラセをそのまま報道する毎日新聞も全くおかしい。このようなおかしなことが「教育」の現場で行われていることを、保護者や社会はしっかりと監視しなければならないのではないか。子供たちの教育を手放しできょういくきかんにまかせたり、マスコミの言いなりにしてはならないという教訓でしかないのである。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

0コメント

  • 1000 / 1000