「宇田川源流」【現代陰謀説】 中国外交トップはなぜ日本と韓国に「欧米人にはなれない」といったのか?
「宇田川源流」【現代陰謀説】 中国外交トップはなぜ日本と韓国に「欧米人にはなれない」といったのか?
毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。現在に生きている陰謀を、普段我々が目にするニュースの中から、その端緒を見つけ出して、その内容を事前にしり、できればその対策を早めに行うということを考える連載になっているのであるが、時にはオカルトの話をしてみたり、あるいは、全く愚にもつかないような話をしてみたり、UFOなどの事を話して見たりというように、なんとなくオカルトの話の全般もここで書いている。
さて今回は「中国の外交トップがなんだかわけのわからないことを言い始めた」ということである。基本的に何か「唐突に」言い始める時というのは、何かその背景にあるということか、あるいは「唐突ではないが、日本のマスコミなどがその内容を全く報じていなかったので受け取る我々が唐突に感じてしまう」ということなのかのどちらかである。そして日本の場合、なぜか「情報が弱い」というか、「しっかりと物事を報道しない」ことから、後者、つまり「本来ならば報道していなければならないことがあるのにそのことを全く報道しなかったことから、唐突に何かを発言したかのように感じてしまうことが少なくないのである。
さて、中国の外交トップ、というそもそもこの言い方自体が正確なのかどうかがよくわからない。トップならば「大臣」であろう。そうであれば「秦剛外務大臣」が外交トップのはずだ。しかし、なぜか王毅共産党政治局員が「外交トップ」と表記される。これはつまり「大臣(正確には国務院の外交部部長でしかないのだが)」よりも共産党のほうが高い地位にある」ということを意味している。逆に家bあ「共産党」と交渉しなければ意味がないということを意味しているのであり、その内容をそもそも正確に日本では伝えていない。上記にかっこ書きで書いたように「大臣」という肩書を使っていること自体がおかしいのである。
このように「日本の報道」には「だまし」が多くあり、そのためにその内容にしっかりとした背景をしてッている人の解説が必要になることが少なくないのであるが残念ながらその解説もなかなかなく、本当は何もしらない素人のコメンテーターに意見を求めているあたりで、日本の報道の信ぴょう性は全くないということになるのではないか。
さて、では今回の「唐突な発言」を解説してみよう。
日韓は「己のルーツ知れ」、欧米人にはなれない 中国外交トップ
【AFP=時事】中国外交トップの王毅(Wang Yi)共産党政治局員は3日、日本と韓国に対し、己の「ルーツ」を知り、欧米の影響を拒絶するよう呼び掛けた。
王氏は東部・青島(Qingdao)で開かれた日中韓のフォーラムで講演し、欧米主要国が意図的に「イデオロギーの違いを誇張している」と批判した。
タブロイド紙の環球時報(Global Times)が共有し、他の中国メディアが報じた音声によれば、王氏は「欧米人は、中国人と日本人、韓国人の区別がつかない」と指摘。
「われわれは髪を金色に染めようが、鼻を高く成形しようが欧米人にはなれない」「己のルーツがどこにあるか知るべきだ」と訴えた。
【翻訳編集】AFPBB News
2023年7月5日 9時32分 AFPBB News
https://news.livedoor.com/article/detail/24551115/
中国外交トップが差別発言か
【北京時事】中国外交トップの王毅・共産党政治局員が日中韓3カ国の交流イベントに出席した際の発言が物議を醸している。「頭を金髪に染めても鼻を高く(整形)しても、西洋人にはなれない」と人種的な特徴に言及したことから、「差別だ」との批判が出ている。
王氏は3日、山東省青島で開かれた国際フォーラムで、米国を念頭に「域外の大国」が分断をあおっていると主張した。米国の影響を排除し日中韓の団結を促す意図から、欧米との違いをことさら強調。「欧米人は中日韓の区別が付かない」「われわれは自分たちのルーツがどこにあるのか知るべきだ」などと語った。
中国共産党機関紙系の環球時報(英語版)が王氏の発言を報じると、ツイッターでは「時代に逆行する人種攻撃だ」「高官の言葉としてあり得ない」といったコメントが続出。欧米メディアも問題発言として取り上げた。
中国外務省報道官は5日の定例会見で、一連の批判に関する外国メディアの質問に対し「全く同意できない」と回答。このやりとりは、同省公式サイトの会見記録には掲載されなかった。 【時事通信社】
2023年07月06日 15時39分時事通信
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12145-2431285/
まずは中国に政治体制は、共産党の常務委員会7名、そしてその7名を含む中央政治局員25名によって決められ、国務院は基本的には官僚集団、つまり決定した内容を執行するだけの役目である。秦剛外務大臣といわれる人は意思決定機関ではなく、執行機関のトップでしかない。
その外交も意思決定と担当が王毅政治局員ということになる。その王毅氏の内容は「日中韓のフォーラム」とあるはこれは7月3日に行われた「日中韓三国国際協力フォーラム2023-」(主催:日中韓三国協力事務局、共催:中国公共外交協会、青島市人民政府)のことを言う。在青島日本総領事館のホームページによると「今回のフォーラムでは王毅・中国共産党中央政治局委員、党中央外事工作委員会弁公室主任をはじめ、日中韓三国からの政治・経済界、アカデミア、メディア、国際機関など幅広い分野の代表者が参加し、「ポスト・コロナ時代における日中韓三国協力の再活性化:コミュニケーション、コネクティビティ、コミュニティ」とのテーマをめぐり、多角的な視点から議論が行われました。 同フォーラムは、日中韓協力についての三国国民の認識向上、三国政府の政策立案への寄与を目的とし、三国間協力についての展望を提示する日中韓三国協力事務局の旗艦事業として2011年から開催されています。」(https://www.qingdao.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01415.htmlより抜粋)とある。ちなみに、この会合には日本でも「親中派」として有名な林芳正外務大臣がビデオ出演してあいさつしている。多分、統一教会よりもこのほうが大きな問題であると思うのは私だけであろうか。
さて、このような会合であるので「日中韓の協力が大切である」という趣旨で王毅氏は発言したものと考えるのが妥当であり、そこにおいて「欧米人にはなれない」というような話になったのであることは容易に想像がつく。つまり、「日中韓の共通項として肌の色や黒い髪、外見などを挙げて、欧米人との違いを強調した」ということになるのであろう。
まあ、今言葉を「差別発言」というのは、揚げ足取りしかできない、言葉がりが得意な日本のマスコミのやりそうなことである。まあ、そのようなことをするということは、それなりにこの発言にもまた、王毅氏や中国に関して反感があるという表れであろうから、よいのかもしれないが、それにしてももう少し根本的なことをしっかりと書いてはいかがなものであろうか。
さて、王毅氏または王毅氏に原稿を渡したであろう中国共産党外交委員会(委員会というのは共産党組織で部というのは国務院や行政組織になる)の人々が、基本的に日本と中国と韓国の「共通項」をそれ以外に見ていないということでしかない。要するに必死に共通の話題を見つけようとして外見しか思いつかなかったということになる。単純に言えば、それだけ中国と日韓の隔たりが大きいということであり、同時に、それを埋める努力もしていないということになる。これはそのまま「敵対的な行動をとっているから共通項が存在しないし埋める気もない」ということでしかなく、「共通であるから仲よくしよう」ということではなく「共通なのだから自分たち共産党の配下になれ」というメッセージであると解釈してもおかしくないのではないか。要するにそこまで傲慢なことを「協力フォーラム」で発言しているということになろう。
一方で「そもそも小国で相手にしていない」のであれば、このように協力する(または支配する)必要はない。さっさと攻撃して攻め取ればよいのである。しかし、日本と韓国にはアメリカ軍の基地があってそれができないばかりか、日本や韓国が経済的なつながり以外に心理的に共産党を全く支持していないばかりか、どちらかといえば嫌っているということになる。そのことが大きな問題になる。
このフォーラムでは経済的な連携や青少年の連携がありなおかつ、企業のブースなども作っている。つまり「共産党の傘下に入らなければ、締め出す」というような暗に脅迫も含んでいるということになるのである。
「本来政治というのは仁徳によって行うものである」というのは、中国の古代の思想家孔子の言葉であるが、残念ながら、その中国の子孫たちは、共産主義という思想を打ち立て批林批孔というスローガンで孔子の教えを打ち破り、暴力的な言葉と威圧でしか他国を背得する力がないということでしかないのである。逆に言えば、それだけ中国共産党には、外交的な手段がないということになるのではないか。そのような国にこのようなフォーラムに参加して、いまだに日本から企業進出などを考えている日本人がいること自体のほうが信じられないのである。
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