「宇田川源流」【大河ドラマ 鎌倉殿の13人】 向田邦子賞を取った三谷幸喜に集まった人々

「宇田川源流」【大河ドラマ 鎌倉殿の13人】 向田邦子賞を取った三谷幸喜に集まった人々

 毎週水曜日は「宇田川教育論」か「大河ドラマ」に関してお話をさせていただいている。ニュースの解説ばかりでは肩が凝ってしまうので、一週間の真ん中は少し気を抜いた話ができるようにということで、大河ドラマに関しては「現在よりも過去について、そしてテレビドラマということに関して話をする」ということを、また「宇田川教育論」に関しては「若者を教育するということを通して、日本の将来を考える」ということをテーマにしている。要するに水曜日は、いつの間にか「現在ではなく、過去や未来を語る日」というようなテーマになりつつある。もちろんそのようなことをはじめから企画したわけではないのであるが、いつの間にかそのようなテーマになっている。

今回はその中で「大河ドラマ」について書きたいと思う。その中でも昨年於「鎌倉殿の13人」についてである。

鎌倉殿の13人の脚本を担当した三谷幸喜が、向田邦子賞を受賞した。

実際に、この鎌倉殿の13人は、それなりに素晴らしい脚本であったという気がする。

さて素晴らしい脚本とはいったい何であろうか。原作があるならば原作の話を壊さないように、うまく演出するということになります。そもそも漫画が原作でも、また、小説が原作でも、または大河ドラマのように歴史的な内容が原作であっても、その内容のイメージを壊すことなく、今までその同じような内容を扱っている人とは異なる「しっかりとした新規性」を発揮するということが重要なのではないか。

そのうえで、「その時代の視聴者に対するテーマ」がしっかりと書かれているということが重要なのではないかという気がするのである。その為には、大河ドラマのような時には数回にわたるテーマを設定したり、あるいは、伏線を多く入れて改修をしたりというようなことが必要になってくるのではないか。

「豪華すぎる同窓会…」『鎌倉殿の13人』キャスト再集結にファン涙「写真だけで泣ける」

 2022年に放送されたNHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の脚本を担当した三谷幸喜氏が、優れた脚本作家に贈られる『第41回(2022年度)向田邦子賞』(主催:向田邦子賞委員会、東京ニュース通信社)を受賞した。

 23日に都内で行われた贈賞式には、三谷氏を祝福するため、『鎌倉殿』のキャスト陣が集結。まずは主演の小栗旬(北条義時役)が駆けつけ、「おめでとうございます!」と花束を手渡した。

 その後も新垣結衣(八重役)、菅田将暉(源義経役)、小池栄子(政子役)、瀬戸康史(北条時房役)、梶原善(善児役)、菊地凛子(のえ役)、山本耕史(三浦義村役)、中川大志(畠山重忠役)、佐藤B作(三浦義澄役)、生田斗真(源仲章役)、草笛光子(比企尼役)、佐藤浩市(上総広常役)、坂口健太郎(北条泰時役)、大泉洋(源頼朝役)が壇上に上がり、祝福のスピーチ。さらに西田敏行(後白河法皇役)からはメッセージが寄せられた。

 報道陣向けのフォトセッションには、堀内敬子(道役)、相島一之(運慶役)、宮澤エマ(実衣役)、堀田真由(比奈役)、南沙良(大姫役)、野添義弘(安達盛長役)、新納慎也(阿野全成役)、栗原英雄(大江広元役)、柿澤勇人(源実朝役)、福地桃子(初役)、山本千尋(トウ役)、きづき(平盛綱役)、西本たける(北条朝時役)も参加し、壇上には総勢28人の『鎌倉殿』キャストが再集結。思わず三谷氏も「テレビで見た人ばっかり。本当にうれしいです」と壮観な光景を楽しんでいた。

 式典の模様が各メディアで報じられると、作品のファンからは「豪華すぎる同窓会…」「このメンバーのスケジュールを合わせたのすごくない?」「鎌倉殿ロスが解消されました」「写真だけで泣ける」「三谷さんの人望エグいな」などの声が多くみられた。

2023年5月24日 7時0分 オリコン

https://news.livedoor.com/article/detail/24292273/

 さて、その脚本の授賞式に関して、多くの人が駆け付けた。いや、ほぼフルキャストが来たのではないか。源頼朝役の大泉洋さんは、「上総広常(佐藤浩市さん)を殺した時は娘にまでダメだといって嫌われた」というようなことを言っていた。また北条義時役の小栗は、撮影期間を振り返り、「新しい台本が上がってくるたびに『義時は次にどんな行動を取るんだろう』と本気で楽しみにできる約1年4カ月でした。こんなに役者冥利に尽きる現場はないと思いましたし、1人でここまで書き上げてくださった三谷さんのお仕事は素晴らしいものだと思います」とたたえる。北条義時の妻・八重を演じた新垣は「初めての大河ドラマがこの作品で本当に幸運だと思っています」、源義経に扮した菅田は「(三谷が)『アカデミー賞の授賞式のトイレですれ違ったときに源義経を思い付いた』とおっしゃっていて。トイレでも気が抜けないと思うと共に、あの一瞬で役を想起するそのエネルギーに感動しました」と話す。

 北条政子役の小池は「三谷さんのおかげでとても楽しい時間を過ごすことができ、今日『鎌倉殿』のメンバーと再会できたことも感謝しております。ただ先ほど大泉さんが『俺はいつ北条家に戻れるんだ』とぼやいていたので、そのフォローだけよろしくお願いします」と述べ、北条時房(時連)役の瀬戸は「ほかのドラマに別の役で出演しているときも『時房』でツイートされていました。愛されるキャラクターをありがとうございます」とコメント。話しながら目に涙を浮かべた善児役の梶原は、「38年間三谷さんと一緒にやらせてもらっていますが、『もういいよ』とは言いません。これからもよろしくお願いします」と謝辞を述べる。

 三浦義村役の山本は「僕も28歳ごろからご一緒させていただいていますが、三谷さんからは毎回まったく違う役が回ってきます。でも全部どこか“自分っぽい”役で、三谷さんは僕の知らない僕を引き出してくれます。これからも素敵な作品を書いてください。いつでも参加できるようがんばっていきます」、畠山重忠役の中川は「高校3年生のときに出演した『真田丸』以来にご一緒でき、とてもうれしかったです」と笑顔を見せる。

 三浦義澄役の佐藤B作は三谷との思い出を振り返り、「(佐藤B作の)稽古場の名前をどんな名前にしようと井上ひさしさんに相談していたときに、三谷さんが来られて『これは三谷ヴィルですね』とおっしゃったのは忘れられない一言です」と話しながら、三谷の成長と受賞をたたえる。源仲章役の生田は「次の機会をいただけるときはみんなに好かれる役をお願いします」と話し、比企尼役の草笛は「これからも良いものをいっぱいお書きになってください。あの世から見てますから」とおちゃめにエールを送った。

ある意味で、この作品のすばらしさは、演じている役者全員が、その脚本の内容をすべてわかっているということではないか。そのことを見てもらうために多くに人のコメントをここに紹介した。まさに、「役者がその役になりきることができる脚本」を描けば、「脚本の中のテーマなどが、役者の演技を通じて伝わる」ということになる。そのことがよくわかる脚本ではないか。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

0コメント

  • 1000 / 1000