「宇田川源流」 岸田首相の一族による首相公邸の忘年会とその問題点
「宇田川源流」 岸田首相の一族による首相公邸の忘年会とその問題点
首相官邸と首相公邸がある。「官邸」というのは、公の仕事を行う場所でありある意味で首相の執務空間であるといえる。その為に、秘書官や参与なども出入りするし、一般の人であっても、会議や何か打ち合わせ(ミス○○などの訪問なども官邸で行われるので首相に対する訪問や陳情は基本的には官邸で行われるので一般人も許可があれば入ることができる)などがあれば入ることができる。もちろん許可が必要である
一方「公邸」というのは、官邸に併設された「私邸」であり、首相個人のプライベート空間ということになる。もちろん個人的な感覚で、公邸を使うかどうかは、首相本人の感覚になるのであり、以前安倍首相などは、富谷の私邸と永田町にある公邸を使い分けていたと記憶している。この公邸に関しては、国会議員に「議員宿舎」があるように、また「衆参両議長」にも議長公邸が存在する。基本的には「三権の長」と言われる行政のトップ(内閣総理大臣)、立法府のトップ(衆参両議長)、司法府のトップ(最高裁判所の判事長)は公邸が存在する。議員宿舎もそうであるが、元々は、「地方から出てくる議員などの人々が、家がないことや、拠点が存在しないことで、公務に支障が出ることを防ぐ」ということが目的であり、特にこの「公邸」に関しては、何か緊急事態があった時に、首相などの三権のトップが艦艇(執務場所)から遠い場所にいて、指揮が取れないということを危惧した危機管理上の性質から、何もないときには職住接近させるということになっている。
当然に、首相官邸に隣接(というか同一の建物なのであるが)する形で首相公邸は作られている。ある意味で、アメリカのホワイトハウスもほぼ同じような構造であるが、日本の首相官邸は、ちょうど坂地に作られており、そこを利用して作られている。ちなみに首相官邸の横にあり、下に伸びている構造になっている。
今回の問題は首相公邸の「使い方」の問題であり、その内容に関しての問題である。
岸田首相一族が首相公邸で大ハシャギ 「階段寝そべり」写真と翔太郎秘書官の「閣僚ひ
な壇」撮影
岸田文雄首相の長男で首相秘書官を務める岸田翔太郎氏(32)が、親戚一同とともに昨
年末に首相公邸で忘年会を開き、その際、賓客を招く公的なスペースなどで写真撮影に興
じていたことが「 週刊文春 」の取材で分かった。
「週刊文春」が入手した写真の日付はいずれも昨年12月30日のものだ。翔太郎氏の知人が
語る。
「この日は、岸田家の親戚あわせて10人以上が首相公邸に集まり、忘年会が開かれたそう
です。現在、岸田首相は公邸で、翔太郎氏と2人で暮らしている。ご一行にとっては“親
戚の家に遊びに来た”というノリだったのでしょう」
親戚の気安さゆえか、赤じゅうたんの敷かれた階段に寝そべっている写真や、新閣僚が
ズラリとひな壇に並ぶ様子を模した写真もあるなど、やりたい放題の様子がうかがえる。
「寝そべっている男性は、岸田首相の甥で翔太郎氏の従兄弟にあたるA氏です。A氏の父親
は岸田首相の3歳下の実弟で、外国人の国内労働を支援する『フィールジャパンwith K』
代表取締役の武雄氏。母親はスナック菓子で知られる『湖池屋』創業者の長女と、“華麗
なる一族”の家系です。本人は20代半ばで、関西の大学を卒業後、現在は愛知の商社に勤
務しています」(同前)
翔太郎氏といえば、これまでも外遊時の公用車を使用しての土産購入や観光疑惑が国会
で問題視され、公私の別のなさや脇の甘さが指摘されてきた。ひな壇写真でも首相の位置
に立ち、今回の騒動でも中心人物なのは明らかだ。
■「“公邸見学”の域を大幅に超えており、常識的には考えられません」
首相公邸はただの“親戚の家”ではない。
「2021年、野党議員の質問主意書に対して政府が公表した答弁によれば、公邸は『内閣総
理大臣の職務の能率的な遂行を確保し』『国の事務及び事業の円滑な運営に資することを
目的とする施設』とされています。もちろん首相の私的な居住スペースもありますが、迎
賓や執務機能も備え、オンラインでの首脳会談が行われることも。万全の警備体制が敷か
れ、年間の維持費は約1億6千万円とされています」(官邸担当記者)
さらに、ある官邸関係者はこう顔をしかめるのだ。
「親戚一同が“閣僚写真”を撮ったのは『西階段』と呼ばれる場所。昨年8月の内閣改造
の際には、本来撮影が行われる官邸の階段が工事中だったため、代わりにこの西階段で新
閣僚の撮影が行われました」
政治アナリストの伊藤惇夫氏が呆れる。
「首相が公邸に客を呼ぶことはありますが、あくまで職務に関わる話をするため。公邸で
宴会なんて聞いたことがない。撮影された写真は“公邸見学”の域を大幅に超えており、
常識的には考えられません」
岸田事務所に質すと、こう回答があった。
「公邸の居住については、決められたルールと手続きに基づき適正に使用しているところ
です」
5月24日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および25日(木)発売の「週刊文春」
では、親戚同士で大臣のように振る舞ったり、総理の演説台でポーズを決めるなどの大ハ
シャギ写真を多数掲載している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年6月1日号)
2023年05月24日 17時00分文春オンライン
https://news.nifty.com/article/item/neta/12113-2353081/
岸田首相の長男での翔太郎氏が、親族で忘年会を行ったという写真が文春で報道された。
さて、まずは「公邸」はプライベート空間であるので、その中で知人を招いて食事をするなどの事は問題はないと考える。「公私混同」などと言うことを言っている野党の皆さんがいるようであるが、残念ながら、「私的すペースでプライベートの会合を行うこと」は特に公私混同とは言えない。そのような指摘自体はおかしいし、そもそも民主党政権時においては、このようなものではなかった。蓮舫などは、「写真撮影禁止」の国会内で、自身の写真を撮ってグラビアに掲載していたのであるから、公邸の中で宴会をしていても何ら問題はないのではないか。
もちろん、閣僚の記念写真を撮る場所などで写真を撮るなど、少し行きすぎな部分があるかもしれないが、まあ、それもプリあべーとであればよいのかもしれない。要するに、今マスコミが問題にしている内容は、私自身はそれほど問題ではないと思っているし、また、野党の議員であっても、多かれ少なかれ、そのようなことはしているというのが普通の事なのではないか。
さて、ではこの問題はいったい何であろうか。
ここで問題にしなければならないのは、「岸田首相の一族」という中で、そのようなプライベートの、それも公邸という「一部執務も行う場所」でありながら、そのような場所で宴会をしたという「私的会話」や「私的な空間での写真」が「マスコミに流れている」ということである。つまり、首相秘書官である翔太郎氏が参加している宴会の中身が、マスコミに筒抜けになっているということである。
見方を変えれば、「首相官邸の中(私的な内容も含めて)の会話や様子が、マスコミを通じて中国や韓国や北朝鮮、ロシアなど、他の国に流れている可能性を否定できない」ということに他ならないのである。そしてそのことを指摘するマスコミもなければ、そのことを気にする与党議員もいないのである。それだけ平和ボケしているということになる。
同時に、「岸田首相の一族またはその周辺において、情報を守れない人がいる」ということである。そのような人が政権を担っていてよいのであろうか。公私混同であるとかそういうことではない。情報が洩れるということでまともな政治ができるのかということである。その状況で問題ないと思っていること自体が「平和ボケ」なのである。
それでよいのか。本来そちらが問われているのではないか。
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