「宇田川源流」【日本万歳!】 「幻」の妖怪を探すことがお祭りになる日本の文化
「宇田川源流」【日本万歳!】 「幻」の妖怪を探すことがお祭りになる日本の文化
毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。毎日頑張っている皆さんに、少しでも良い話を出してみたいと思っているもので、日本を褒め、日本のすばらしさを改めてみてゆこうというような規格である。そして、その日本の中の一人が自分であるということをしっかりと見てゆけば、その内容が自分にもかかっている。日本人としての一つの誇りを持てるのではないかというような感覚を持ってもらえるのではないか。そうすれば少し頑張れるのではないかと思い、毎週月曜日、これから一週間が始まるというときに、この連載をしているのである。
さて、日本は非常に多くの民話があり、また、その民話の内容などを信じている人も少なくない。ある意味で非常に情緒的であり同時に非常に伝統や文化を重んじているということになるのである。
妖怪や、幽霊というのは、「非科学的である」ということをいう人は少なくない。しかし、一方で「非科学的であるから、と言って全く信じない」という人も少ない。単純に言えば、日本人の多くは、非科学的と言いながらも「科学がすべてではない」ということがなんとなくわかっているのではないだろうか。「心を大事にする」とか「声援を力にする」等、目に見えない者に力やパワーを感じるようになっている。「応援で力を与えよう」などと言うことは、小学校の時だけではなく現在の日本のプロスポーツでも、様々な場面で言われているところではないかと思うのである。
私はこれ等に関してても様々に取材をすることがあるが、実際には、それらの「幽霊や妖怪」が存在するかしないかではなく、そのような内容を「信じる人の集合体の力」が何か他の者を生み出しているのではないかというような気がするのである。そのように考えた方が、多分正しい内容が少なくなく、また、そのように見えることがあることは間違いがないのではないか。
集団で信じることがあるので、「妖怪を使った禁忌」ということができる。例えば「あの山に登ると妖怪に襲われる」などが昔からあってそれらの掟というような形になっていた。現在でも、「神社の境内でたち小便すると祟られる」など、様々な「迷信」があるが、その迷信が現在もしっかりと伝わっているということが、まさに大きな日本人の力になっているのではないか。
さて、そのような中で現在も存在が信じられている「幻の生物」がある。妖怪というのではなく、「昔はいた」というような形になっている。しかしそれは妖怪ではなく、やはり幻の生物なのである。
幻の生物「つちのこ」を見つけたら131万円!4年ぶりにガチンコ捜索!村長も「本当にいると信じています」岐阜・東白川村で「つちのこフェスタ」
岐阜県東白川村の名物イベント「つちのこフェスタ」が4年ぶりに帰ってきました!
幻の生物「つちのこ」を本気で捜索するイベントで、開催は4年ぶりです。
CBCテレビが2000年に東白川村を取材した際にも、「わらじのような形のつちのこを見た」という人がいました。
また、東白川村のホームページにも、以下のような目撃例が紹介されています。
■東白川村でのつちのこ見聞録(主な目撃例)
平成2年8月 / U.Kさん / 河原で草刈り時。銀色にキラキラ光る、腕位の太さ。
平成2年5月 / Y.Fさん / 自宅近く。一升瓶が転がっていると思った。太短い。
平成2年頃 / J.Fさん / 桜峠の佐見側。頭は丸く、尾はほとんど無い。
昭和63年9月 / M.Iさん / 曲坂の桑園で。35cm、胴6cmくらい。
昭和63年5月 / N.Yさん / 自宅付近の茶畑。40cm、ビール瓶くらい。
昭和63年5月 / M.Yさん / 同上。灰色に光り、はいずるように動く。
昭和62年11月 / T.Iさん / 田の側溝。石を当てるとタイヤに当たった音。
昭和62年7月 / S.Fさん / 茶畑の草刈り中。黒っぽいビール瓶のよう。
昭和62年6月 / K.Yさん / 茶畑。ミカン袋のような網模様が光った。
昭和62年6月 / K.Yさん / 同上。
昭和58年6月 / F.Gさん / 自宅の車庫近く。鼠のような尾、灰色。
昭和57年 / S.Oさん / 桑畑。40cm、どたりと座ったよう。
昭和50年頃 / Y.Yさん / 自宅前。頭だけ見えた、口中が赤い。
昭和48年頃 / Y.Mさん / 曲坂にて。ずん胴、尾が細く灰色。
昭和24年7月 / A.Iさん / 前山の畑。灰色で、はいずるように動く。
昭和22年頃 / K.Yさん / 二本松近くの道端。木の株と思った。
昭和21年頃 / T.Yさん / 自宅で二度、桜峠で一度。灰色に光り30cmくらい。
昭和09年頃 / K.Yさん / 馬崩れ。笹を倒しながら逃げていった。
? / Y.Nさん / 灰色、40cmくらい、光っていた。
? / K.Iさん / ずん胴、ビール瓶くらい、鼠の尾に似ている。
イベント「つちのこフェスタ」は、東白川村で「つちのこ」目撃情報が相次いだ1989年から開催していて、前回の2019年には村の人口の2倍ほどに当たる約4000人が訪れました。
発見した人に贈られる賞金は当初100万円でしたが、発見されなければ原則毎年1万円ずつ上積みされるルールで、今回は131万円になりました。
捜索には全国から集まった231人が参加、「つちのこ」が大好きだという山の斜面の茶畑を中心に、約1時間半探し回りました。
そして今回の捜索は午後に終了。
4年ぶりの捜索でしたが発見には至りませんでした。
2023年5月3日 16時51分 CBC NEWS
https://news.livedoor.com/article/detail/24171150/
「妖怪」「幻の生物」というものがいくつか信じられている。この「信じられている」ということはなかなか面白いのである。実際に見た人は少ない。それも絶滅したとか昔がいたというのではない。それではなく、「実際に見たことがないのに、その生き物の特徴はほとんど同じである」ということが特徴としてある。
そのような生き物として、「河童」「竜」などが上げられる。日本の中のどこにでも分布していながら、日本の人のほとんどが、ほぼ同じ内容を見るということになる。それは、まさに「同一の認識を持っている」内容であるということになるのである。その中の一つが「ツチノコ」であろう。
実際に、ツチノコの特徴は、まあ上記の記事にあるとおりであり、その内容がほとんど同じであるということになる。もちろん私も見たことはないが、ツチノコの形態はだいたいの所で見えてくるということになるのである。
さて、その目撃情報というのは、上記の記事にある通りであろう。
さて、それを探すという「つちのこフェスタ」が東白川村であったという。コロナの感染対策が終わったので非常に多くなってきているというのである。それが231人も参加し、探し回ったというのである。もちろん今回も発見されなかったというが、ある意味で「夢」を見つけに行ったのではないか。賞金は131万円であるというらしいがその賞金が目当てなどと言う人はいないであり、それよりも「つちのこ」を探そうとしている。それは自分の夢や新しく発見をするということがある。
さて、このような「夢を追う」ことを日本人は非常に楽しんで行う。その楽しみは、心の満足を生み出すことになる。それは「発見する」ということよりも、もしかしたら「その存在を信じている」ということが最も良い話なのではないか。そしてその存在を信じている人が全国から200人以上集まっているということが、同じものを信じているということが上げられるのではないか。そして、その信じることが、次の希望につながるのである。もしかしたら実際に存在したり発見されない方が良いのではないかというような感じにさえ見えるのである。その満足こそが日本人のすばらしさに通じているのである。
日本人は、そのような「心の満足」をしっかりと見る。それが素晴らしい。
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