「宇田川源流」 G7エネルギー会合における「原発」と「化石燃料」の世界基準

「宇田川源流」 G7エネルギー会合における「原発」と「化石燃料」の世界基準

 本年はG7サミットが日本が議長国になる年である。私が過去に見たものの中では、「洞爺湖サミット」や「伊勢志摩サミット」などがあったが、今回は「広島サミット」になるようだ。岸田首相にとっては、まさに「故郷に錦を飾る」内容であり、さぞやご満悦の事であろう。もちろん「我田引水」の関kなくが捨てきれない部分はあるものの、その辺は「首相の権限」であり、まあ、ある意味で「長期政権ではないということを自ら感児ている」のかもしれない。

さて、サミットに関して言えば、先日の和歌山の首相襲撃事件のような事件が発生している中の事であるから、その警備体制が大きな問題になっていることは間違いがない。その警備体制に関しては様々な意味で問題がある。もちろん、今回の「サミット」は、国民の前で演説をしたり、あるいは、極端に近づいて握手を求められるというような選挙のようなことはないのであるが、しかし、それでも食事をしたり観光をしたりということは事前に様々な意味で計画されているということになる。そのような場所での警備はどのようにするのか、ということは一つの大きな課題になる。もちろんその警備の課題はサミット議長国が必ず持つ課題であり、日本だけのものではないが、その直前に首相が襲撃されるようなことがあれば、やはり他の場合と異なって不安が増すというのは否めない事実であろう。

さて、その「サミット」は既に始まっている。首脳会談ばかりがサミットというような感じがあるが、実際はそうではなく、それまでに各担当セクションの「大臣会合」が行われていることになるのである。

その中でエネルギーに関する内容と財務省・中央銀行総裁会議は様々な意味で「注目」される。まさに、世界の経済や産業を動かすくらいのインパクトがあるからだ。最近サミット国のシェアが少なくなり、中国やロシアなどが台頭してきているということになるが、それでもまだまだ影響力は大きい。

G7エネルギー会合焦点は原発

 来月のG7広島サミットを前に、エネルギーなどを議論する最初の閣僚会合が札幌市で始まりました。

 今回、再生可能エネルギーや石炭火力など幅広く議論されますが、議長国を務める日本政府が重視するポイントは原発です。

 西村経産大臣

「石油、ガス、石炭の価格高騰をはじめとして、これまで経験したことのない不安定なエネルギー市場(に直面しています)」

 というのも、日本政府は今年、原発を「最大限活用する」と政策を大転換したばかり。資源が乏しいことなどを理由に「原子力の重要性」を今回の共同声明に明記したい考えです。

 しかし、各国の姿勢はバラバラです。JNNの単独インタビューに答えたドイツの環境大臣は慎重な姿勢を崩しませんでした。

 ドイツ シュテフィ・レムケ環境大臣

「重要なことは社会の中でリスクを取るか取らないか、議論することです。ドイツは原発のリスクを取ることに反対し、再生可能エネルギーに力を入れていくと決めたんです」

 経産省幹部は共同声明の文言は「直前まで大揉めする」と話していました。

 もう一つ注目は、日本政府が目論む原発処理水の海洋放出に各国の理解が得られるかです。夏頃までの放出を見込んでいますが、中国やロシア、韓国などの反発もあり、G7の「お墨付き」を得たい考えです。

 思惑が錯綜するなか、一致した対応を打ち出せるかが焦点となります。

2023年04月15日 12時11分TBS NEWS DIG

https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12198-2286346/

 エネルギー問題は、様々な意味で世界に影響をする問題である。化石燃料の燃焼によってエネルギーを得るということになれば、温室効果ガスの排出によって地球温暖化につながり、異常気象や動植物の生育に問題が発生し、そのことによって、食糧難などが発生する。その前に、異常気象による災害が多く発生する事で命が危ぶまれる結果になるのである。そのことからエネルギー問題は我々の中の大きな問題になっており、その化石燃料の問題などに関しては様々な話が出てきているのである。

しかし、そこには政治的な内容などが絡んできていることも確かなのである。というのも「代替燃料」として出てきているものは「原子力」か「再生可能エネルギー」ということになる。しかし、「原子力」は「核不拡散」の問題があり、その為に、一部では核をそのまま軍事転用してしまうということにつながる。一方で、「再生可能エネルギー」は、そのことによって「充電」が必要に安るが、その技術だけではなく、その資源であるコバルトなどは一部の地域でしかできておらず、そのことで、その資源の独占ということが問題になっている。この辺のことはまた別の機会にすることにしよう。

さて、そのエネルギー問題に関して、サミットのエネルギー担当会議で話し合われた。課題は「原子力をどのように扱うか」ということと「再生可能エネルギーだけで大丈夫か」ということである。実際に、これ等の事がうまくゆかないのが問題なのである。

実際に、車などをガソリン車を廃止したところで、その充電池を満たすためには、電気が必要で、それを化石燃料でやっていては同じ話なのである。

今回のサミットでは「石炭発電は段階的になくす方向」ということまでは決まったものの、それ以上のことはなかなか決まらず、原子力を活用するという方向でしか決まっていないということになる。そしてその時期などは明記しなかった。ある意味で「石炭などの今までの技術をなくすということは難しいが、しかし、石炭などの化石燃料も将来的にははなくなるのであるから、その準備もしなければならない」ということになるのではないか。そのことを我々が知っていなければならず、そして、サミットで話し合われる必要性があったということになるのであろう。そのことを受けて首脳会談ではどのようになるのであろうか。

宇田川源流

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