「宇田川源流」 日本のマスコミは「習近平独裁体制固まる」と書くが本当だろうか?私には逆に見えるその理由
「宇田川源流」 日本のマスコミは「習近平独裁体制固まる」と書くが本当だろうか?私には逆に見えるその理由
10月23日に終わった中国共産党党大会と、中央政治局会議(一中全会)に関して、この内容に関してとその世界への影響に関しては、オンラインサロン「陰謀渦巻く世界情勢の中であなたが生き残る方法」(https://lounge.dmm.com/detail/2838/)で詳しく行おうと思っている。実際に、その中では単純に中国の国内の話や台湾進攻などというような内容ばかりではなく、イラン・ロシア・北朝鮮そして中国について書いてみたいと思う。実際に世界とは中国だけで動いているわけではないので、当然に、ロシアやイラン・北朝鮮などの「反米・反NATO」ということに関して考えなければならないし、また、その対立構造やそれらの陣営に関係ない内容の国や発展途上国についても「世界」という観点で見てゆかなければならない。要するに「中国・イラン・北朝鮮・ロシア」と「日本・ウクライナ・アメリカ・イギリス・NATO」というような両陣営全体の動きを書いてゆかなければならないし、また、その戦争に巻き込まれる海峡沿岸国や資源国というようなところもすべて見てゆかなければならないのである。そのうえで、そのような世界の中での「日本」の事を見てゆかなければならないし、また、そこにおいて習近平が表明した「台湾の武力統一」ということに関しても考えなければならない。もちろん、ウクライナとロシアの事もあるしロシアが北海道に攻め込む可能性もある。
これらの内容は普通のマスコミでは書かれない「軍事的な内容」も書いてゆかなければならないのではないかという気がするのだが、その辺が見えている人は少ないのかもしれない。
さて、そのような内容の前に、このブログでは「中国の共産党大会の中」のことを考えてみようと思う。つまり、そのような中が何を考えているのかということから見てゆかなければならないのではないか。要するに「中国の中では」いや「中国共産党の中では何が起きているのか」ということを見てゆかなければならないのである。当然に、視点が異なるので、日本の他のマスコミの論調とは異なることになるのではないか。
胡錦濤氏の退席めぐる謎、新たな映像で深まる 中国
中国・北京で先週開催された共産党大会で、胡錦濤・前国家主席(79)が途中退席を促された件をめぐり、劇的な一幕の前に何が起きていたのかを示す新たな映像が浮上した。
映像では、胡氏の左側に座る栗戦書氏が胡氏からファイルを取り上げ、胡氏に話しかける様子がはっきりとわかる。栗氏は最高指導部の政治局常務委員で、今期限りで引退する。
その後、現国家主席の習近平氏が別の人物に長々と指示を出し、その人物は胡氏に退席するよう説得している。
この不測の事態は、さまざまな憶測を呼んだ。合意重視の胡時代は完全に終わったと習氏が意図的に示したとする見方や、胡氏の体調不良が原因だったとの見方も出た。
国営の新華社通信はのちに、胡氏は気分が悪くなり、助けを借りて議場から退出したとツイートした。しかし、このことを国内では報じなかった。中国ではツイッターは利用できない。
この一幕があった翌日には、習氏の3期目入りと、彼に忠実な最高指導部が発表された。そうしたタイミングと、中国の政治が非常に不透明なことが相まって、何が起こったのかに関して世界中で憶測が飛び交った。
多くの人が、これは意図的な政治劇ではないかと考えた。2003~2013年に国家主席を務めた胡氏の時代は、中国が外の世界に向けて国を開いた時期だったと考えられている。一方の習氏は、孤立を深める国家を率いてきた。
シンガポールのチャンネル・ニュース・アジアが撮影していた今回の新たな映像は、胡氏が体調不良だったという公式説明を否定するものではない。しかし、胡氏が目の前の書類をどう扱ったかが、この出来事で意味をもっていることを示唆している。
https://www.youtube.com/watch?v=ZBG2bD-TE9g
さらに興味深いのは、胡氏を助けようとして立ち上がろうとしたように見える栗氏が、左隣の王滬寧氏に引っ張られ、席に戻ったと思われることだ。
胡氏は付き添われて退場する際、無表情な習氏に向かって何かを言った。同じ列に座っていた他の男性たちは、議場を去る胡氏を振り返って見ることはしなかった。
共産党機関紙・学習時報の元編集者である訒聿文氏は、カメラが回っている注目の会議で、胡氏が読むことを許されていない文書を、胡氏の目の前に党が置くはずはないと指摘する。
「確かに異常な状況だった」、「ファイルの中身や当時の発言に関する証拠がもっと出ないと、誰も説明できない」。
オーストラリア国立大学の講師であるウェンティ・ソン氏は、今回の新たな映像について、何かを決定的に説明するものではないと話す。
「中国は秩序を重んじる。あのような注目されるイベントでは特にそうだし、統制を重視する習の時代には特にそうだ」
「そのため、制御不能な状態だったとされる胡と、突然の退席は、確かに奇妙に見える。だからこそ、多くのうわさが生まれている。しかし、追放されたといううわさや憶測は、必ずしも正しいというわけではない」
胡氏が退席させられた時に、胡政権でナンバー2だった温家宝氏を含む高官たちがまっすぐ前を見つめていたことは、習時代の中国について何かを語っていると、前出の訒氏は指摘する。
「壇上で起きていることを見ていた党関係者らはぞっとしただろう」、「これで習の権力が脅かされることはないが、党関係者は心理的な影響を受けるだろう」。
このドラマは本当に台本がなく、胡氏の健康を気遣ったものだったなら、翌日に発表された習氏の新たな政治局常務委員の顔ぶれは、前最高指導者の退任が何を象徴するかを強く印象づけるものだった。それは、胡錦濤時代の政策に戻ることはない、というものだった。
(英語記事 New video deepens mystery over Hu Jintao's exit)
2022年10月26日 13時38分 BBC News
https://news.livedoor.com/article/detail/23089280/
共産党党大会で、最終場面でテレビなどの放送が解禁された。その瞬間に、胡錦涛前国家主席の前に置かれた資料に手を伸ばし、それを他の人が見せないように妨害して胡錦涛が排除されるというような状況がテレビに移った。実際に胡錦涛氏はまだぼけていないので、当然に「テレビカメラで全世界中継が始まったタイミング」を見計らって行ったに違いない。そして無理やり排除されるときに習近平に対して声をかけ、その後李克強に対して声をかけて退出させられた。その時の声に関しては、様々伝わってきているが、私のところには「お前もすぐにこうなるよ」といわれ、また李克強には「もう無理しなくてよいよ」といったといわれている。この言葉の意味については、三つのことがある。習近平に対する「お前ももうすぐこうなる」という言葉は二つの意味があり、「負け惜しみ」と「何かを仕掛ける」ということの意味に取られている。この内容は、「共産党青年団が、習近平のために何も動かなくなる」ということで「言われたことしかしない」というようなことになるのではないか。一方、李克強に対して「無理するな」という言葉の意味は、「病気だから無理をするな」と「習近平を支えなくてよい」という意味、「戦争回避の努力をする必要はない」というような意味にもとられているが、この内容に関しては基本的には「戦争回避の努力をしなくてよい」と「病気だから無理をするな」の二つの意味に取られている。
さて、このエピソードから見て、また人事から見て習近平の「人事的な独裁」はメンバー的にはできたものの、逆に「反乱分子を野に放った状態」であるということは言える。今までの10年間は、江沢民・胡錦涛の両派閥に遠慮しながら、調整しながらの10年であった。習近平自身の中では、「自分が調整しながらであったから何もできなかった」というように思うであろうし、他のところであれば「李克強などを通して協力したからやっとここまで来た」というようなことであろう。その辺の認識の違いが、そのまま大きな問題になり、そして、人事の問題になる。
要するに習近平としては「自分の覆い通りに結果を残すための布陣」であろうが、ほかからすれば「今まで協力したことが水泡に帰した人事」ということになり、そのまま、それがおかしな話になるということになる。つまり「共産党青年団」「太子党」といわれる二つの集団が、習近平に明確に敵対する構造が共産党内で行われ、それにおびえながら外交や内政で功績を残さなければならない状態になったということである。
その功績はもちろん、他の二番煎じではよくないということになるので、台湾の侵攻になる。つまり「独裁であるから」台湾進攻をするのではなく「自分の政権基盤を安定させるための台湾進攻」ということになり、まさに、ロシアのプーチン大統領がナワリヌイ氏と政治的に摩擦があり、それを克服することを含めてウクライナ侵攻を行ったということに似てくることになるのではないか。
ではその結果は。
ここから後は、オンラインサロンで。
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