「宇田川源流」【現代陰謀説】 マレー半島横断のドライキャナル建設で得をするのはだれか

「宇田川源流」【現代陰謀説】 マレー半島横断のドライキャナル建設で得をするのはだれか


 毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。基本的に平時に潜む「有事のための備え」を見るということも、その中の一つではないかという気がするのである。その内容は、今見れば何ともないことなのかもしれないし、普通に経済の発展に関する内容だけなのかもしれない。しかし、実際にその内容がうまく考えれば、軍事的に転用され、そしてsの内容をうまく使えば戦略的に大きな内容になるのである。

 そのようなものは少なくない。コンピューターによるネットワークがある。イーロンマスクが作ったスペースリンク、衛星を使ったインターネット網は、もともとはインターネットの電波が届かないところなどをつけて行っている。しかし、その内容をうまく使うことによって、ウクライナがロシアに対抗できるだけの重要な「武器」になる。いや、現在で言えば、インターネットがあることでドローン元武士、ロシア軍の居場所もわかるようになっている。通信の傍受などができるようになっているというのは、まさにそのようなことなのであろう。

 もともとへ平和目的または経済目的でできたものが、それをぐんじてきにつかえば、強力な武器になる。ダイナマイトであっても元々は同じ内容であり、建築工事などに使うはずであったたものが、武器に転用されるのである。

 さて、その「平和目的」という品物はだれがいつ作るのであろうか。そしてできたときにすでに何もおこらないのであるか。実際に、もともと軍事であったものが、民間に転用されたというものは少なくともたくさんある。今でいえば、カーナビなどはそのような感じであるし、古くは缶詰やキャタピラなんかも元軍事物資が民間転用されたものである。その民間転用をしたものが生活を豊かにしているし、一方で戦争になると民間で使えるものが、どんどんと軍によって徴取されるのである。

マレー半島横断の陸上橋構想=太平洋とインド洋連結―政府前のめり、地元懸念・タイ

 【バンコク時事】タイで南部のマレー半島を横断し、太平洋とインド洋を結ぶ陸上橋「ランドブリッジ」を建設する計画が持ち上がっている。

 完成すれば東アジアとインド・中東を連結する新たな大動脈が誕生する。前のめりの政府に対し、地元では環境への影響を懸念する声が強い。半島の両岸に巨大な港を新設し、陸上橋で結ぶという壮大な構想に、実現性をいぶかる見方もある。

 計画では、マレー半島西側のラノン県と東側のチュムポン県に大型の貨物船やタンカーが着岸できる深海港を建設。両港を道路と鉄道、パイプラインで結ぶ。港で船から貨物をトラックや列車に積み替え、半島の反対側まで運んで再び船に載せれば、慢性的に混雑するマラッカ海峡を通過せずに輸送が可能になる。

 ランドブリッジが計画されているのは、マレー半島の幅が50キロ以下と最も狭くなる「クラ地峡」付近。一帯では17世紀から運河建設が繰り返し提唱されながら、莫大(ばくだい)な工費や水位の違いが障害となって実現せず、代替案として陸上橋が浮上した。旗振り役を務めるサックサヤーム運輸相は「マラッカ海峡を通過するより所要日数を3~5日短縮できる」と説明する。

 ラノン県側の港建設予定地であるアオアーン地区は、青々と茂るマングローブに覆われている。観光振興組織を率いるプリーチャーさん(56)は「国内で最もマングローブが豊かな場所。自然を破壊してまで構想を推進する価値があるのか」と疑問を呈し、「地元に説明がないまま場所が発表された。住民は驚いている」と憤りをあらわにした。

 マングローブが失われれば、地元を支える漁業や農業、観光業が打撃を受けかねない。ボートで観光客をマングローブ林に案内している観光業のキタナパットさん(53)は「仕事がなくなる」と戸惑う。漁師のバンムットさん(61)は「建設が始まったら、漁業に適した環境が破壊されてしまう」と懸念を示した。

 これに対し、推進派のマヌス元県商工会議所会頭(60)は「実現すれば世界有数の貿易港になるだろう」と力説する。環境への影響は認めつつも「産業発展のためには多少の犠牲はやむを得ない。見返りの方が大きい」と話している。 

2022年10月8日 14時26分 時事通信社

https://news.livedoor.com/article/detail/22993256/

 平時に何を使い何を作るのかということは、当然に軍事を想定して物事を作るのではないということになる。その内容は、何も缶詰やきゃたぷtらという「モノ」だけではなく、「施設」も同じように行うことになる。

 その「施設」の中で最も大きなものは運河ではないか。実際に日本は先の大戦の最後に、大西洋、つまり「対ドイツ戦争」を終わったアメリカの軍艦の移動を妨げるために、伊400号の潜水艦を派遣しその艦載の爆撃機でパナマ運河を破壊するということを考えていた。もちろん途中で他に回航することになるが、しかし、そのように運河をつかうということになる。

 戦争というのは、中世は「軍人」の行為であった。日本も中世もそうであるが、軍人は農民を殺すことはなかった。もちろん巻き込まれる人もいたし、また、その農民が民兵の中にいれば当然にそれを戦うということになる。しかし、普通の人々を殺すようなことはない。いや、殺してしまえば農業を行う人はいなくなってしまう。それは、農業ができなくなってしまうということは生産力が失ってしまうということになり、そして、国力がすく悪なる。そのために、国力が無くなってしまえば次の戦いでは負けてしまうのである。そのように考えれば平時の施設は非常に重要なのであるが、しかし、それを「軍事に転用できるように作る」かどうかが大きな問題になる。

 さてインド洋から太平洋側に物を運ぶ時に、マラッカ海峡を通り新がぽーりを通らなければならない。そのマラッカ海峡を封鎖されれば、物流が止まることになる。それは中国や日本にとっては物流が無くなってしまうことを意味しているのである。そのまらかっ海峡を通らないでよくするということは、マレーやシンガポール。インドネシアとの関係を悪化させてもそのまま動きがあるということになる。

 そのマレー半島の横断運河を作るということは、その中でマレーだけでいればよいということになる。インドネシアやシンガポールとの間に何か問題が出ても、物流が止まることはないということになる。

 中国は、現在シンガポールにあるイギリスの空母、アメリカに近しい国のインドネシアと、これらの国と関係が悪化してもマレーシアだけを工作しておけば、中国の物流が止まることはない。

 中国はそれだけではなく、ミャンマーから雲南省に、そしてパキスタンからウイグルへと物流網を作っており、ミャンマーは軍事政権、パキスタンとは同盟を行うことになる。そしてマレーシアとの間に、軍事同盟ができれば、そこで、中国はマラッカ海峡を通らなくてよい物流網ができるということがある。

 ランドブリッジが計画されているのは、マレー半島の幅が50キロ以下と最も狭くなる「クラ地峡」付近。一帯では17世紀から運河建設が繰り返し提唱されながら、莫大(ばくだい)な工費や水位の違いが障害となって実現せず、代替案として陸上橋が浮上した。旗振り役を務めるサックサヤーム運輸相は「マラッカ海峡を通過するより所要日数を3~5日短縮できる」と説明する。<上記より抜粋>

 これこそ、へいじのときのいいようである。しかし、それが軍事の時に何が起きるのか。そのことが全く何も見えない。そしてこのように「メリットだけを言って作り、軍事を考えて作る」というこの内容考えて見てゆかなければならないのではないか。

 このように平時に行われていることこそ、陰謀の一体なのである。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

0コメント

  • 1000 / 1000