「宇田川源流」 教育の改革が必要な状況になってきたことへの反応

「宇田川源流」 教育の改革が必要な状況になってきたことへの反応


 日本の教育というのは、過去に何度か改革をしようということになっていた。例えば、1990年代、これは私の経験であるからここに紹介するのであるが、新しい学部がいくつかできるようになっていた。

 私の母校、中央大学では「総合政策学部」などができたし、早稲田大学などは「人間科学学部」などが、やはりこの時期にできたはずである。この時期は文系学部が再編成された。そもそも「政治学部」「法学部」というのは、国会という日本唯一の立法機関が「政治家」といわれるように、まさに法律と政治が同じ動きをしている。法律というのは、この世を生きる、少なくともその国の法律の範囲内で生きるためお「ルール」を作るものであるが、その「ルール」と「審判」の運用などを決めるのは政治であり、その政治の範囲内で経済が、そしてその経済の動きによって発展したり、廃れたりするのが「商学部」ということになるのである。

 まさに、本来はその「文系学部」というのは、相互に関係があり、その双方のセンスがなければ、結局はその道を究めることができない。まあ、今の政治家の場合は、その一つの道もしっかりと極めることができない人が多いのは、与野党ともに残念であるが、まあ、単純に言って、与党の方が野党よりもましであることだけは確かなようであるということはなんとなくわかるのではないか。それだから民主党政権はすぐに下野せざるを得なくなり、そのまままた政権とは程遠い所になったのである。

 さて、それでも日本の学会とか学者というのは、実に古い状況になっており、そのまま古い枠組みでしか物事を運用できない、硬直化した状況になってしまっている。まあ、昨年の学術会議の騒動を見てもわかるように、物事を先入観でしか判断できず、それも自分たちに近い考え方の人々しか近づけないような状況になっている状況、また理数系であるにも関割らず、政治に口を出すなど、まあ、話にならないような学者しかいない。そのようなことをするのであればしっかりと自分の学会や学術全体の発展を行えばよいのであるが、まあ何とも「野心的」な人々ばかりでしかない。

 法律の集団である日弁連なども政治に口を出すなど、まあ、日本は勝手な事ばかりをしている、スペシャリストを気取る「訳の分からない身勝手」が成立している。

 さて、そのことが「日本の学問」を古臭いものにしてしまい、いつしか世界ではまったく通用しない時代遅れの教育にしてしまっているのである。

 やっとのそのことに気づいたのでであろうか。

東京医科歯科大と東工大が統合へ…「医工連携」で研究や収益力強化

 世界レベルの研究大学を目指して、いずれも国立の東京医科歯科大と東京工業大が、統合に向けた協議を開始することがわかった。運営法人の傘下に2大学を置く方式か、単一の新たな大学となるかは今後検討する。両大学が得意とする医療や工学など幅広い分野で先端研究を展開し、政府が年数百億円を支援する「国際卓越研究大学」の指定を目指す。

 両大学は8日、大学幹部や学外有識者らで構成する経営協議会を開き、法人統合に向けた協議の開始を決定する。その後、合同の会議を設けて検討し、「1法人1大学」と「1法人2大学」のどちらとするかなど、具体的な統合の方針を決める予定だ。

 医科歯科大は医、歯2学部で学生数は約3000人。東工大は理、工など6学院(学部に相当)で約1万人が学ぶ。統合が実現した場合、東京大、京都大、大阪大など研究力の高い旧帝国大に並ぶ大学が誕生する。

 国が2021年度、国立大などに交付した運営費交付金で比較すると、トップは東京大の835億円。東工大は11位218億円、医科歯科大は22位138億円だった。統合により北海道大(366億円)や筑波大(361億円)に並ぶ規模となる。

 統合の主な目的は、政府が選ぶ「国際卓越研究大学」に指定されることだ。政府は10兆円規模の「大学ファンド」で年3000億円の運用益を得る目標で、数校を指定し、1校あたり数百億円を支援する。

 医科歯科大と東工大は、それぞれの強みを生かした研究や収益力の強化を目指す。ロボットやデータサイエンスなどの技術を応用した、新たな治療法やヘルスケアサービスなどを生み出す「医工連携」は、大学発ベンチャー(新興企業)の輩出や、産業界からの投資呼び込みにつながる期待がある。

2022年08月08日 12時08分 読売新聞

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12213-1796897/

 今回はリス受け、特に、医薬系などが再編される動きが出てきている。実際に、医学部・歯学部・薬学部・獣医学部などが、人余りとなっている。まあ、「手に職」などということから、「食いっパグれがない」ということで、医師などの医療系の資格を目指す人が増えた。このことは、人余りを作っても仕方がない。

 そのうえで「少子化」ということがその市場性を少なくし、そして人あまりができるようになったのである。まあ、「少子化問題」という問題があるにもかかわらず、手に資格さえあれば食いっパグれがないなどという、経済的市場性を全く感じない話をしているということになる。そのうえ、「医学部」が最も学歴というか偏差値的に高いということから、そこを目指す人が増えた。そういえば、数年前「子供をすべて東京大学理科三類」に入れたという家庭、特にその教育ママらしき人が話題になったが、実際にそのようにして東京大学の医学部を出ていても、実際に「余っている」という状況では意味がない。

 まさに「社会」というものが、「学歴や偏差値」で決まってくるというような状況が世の中の大人の頭の中にこびりついているよう出会うrが、すでに学歴というものが全く意味をなさない状況になっているにもかかわらず、そのことにいまだに縋りつくしかないということになっている。まあ、本来そのような偏差値などで社会全般が変わるわけではないのだが、全くそれがわからない人が少なくない。20歳前後までの記憶力が良いだけのとりえで、世の中が決まると思っていることがおかしいのである。

 まあ、そのようなことは置いて、今回は「医学と工学」が融合するという話だ。やっと、医学の方にもその表な再編が出てきたようである。「偏差値」というのは、学業による分類である。それに対して、今回のような者は、「社会に出てから、医療という現場に合わせた学業を行う」という方向に変わった。つまり、「学会」ではなく「社会に出てからの現場」で大学の学問を行うということになるのではないか。やっとそのような状況になるのか、それともこの一例で終わってしまうのか。まあ、「象牙の塔」といわれる医学界で、そのような話になるかどうかは不明であるが、多少は変わってもよいのではないか。

 学問が変わらなければ日本はこのまま沈没する。今の日本の停滞、もっと言えば、失われた30年は、主に教育の責任であると思われる。それをどのように変えられるのか。

宇田川源流

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