「宇田川源流」【日本万歳!】 日本の「シティ・ポップ」が評価されているということから見る「日本人の感性」

「宇田川源流」【日本万歳!】 日本の「シティ・ポップ」が評価されているということから見る「日本人の感性」


 月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。毎週毎週そうであるが、日本人の素晴らしい所や、日本人が世界で高く評価されているところをご紹介して、そのうえで、その内容が、その評価されている人が特別にすごいのか、そうではなく、日本人としての感性や国民性、慣習などが評価されているのかということを分析してみるということをしている。その中で日本人の感性や国民性などを評価されているということは、当然に「日本人全体が評価されている」ということになるのである。

今週は、「海の日」であって、本日月曜日は休日である。ちょうどこの夏の暑い中で休みが取れるのは良いことであるのと同時に、ある意味で「旧暦でのお盆」であって、この意味で多くの人が里帰りしている子とも考えられる。実際にコロナウイルスが第7波となって猛威を振るっているということになるのかもしれないが、しかし、政府は今のところ行動制限を伴わないというようなことになっているようである。政府の言うことにある意味で忠実であり、また勤勉でこのような連休の実を休んで暑くても休まずに働いている日本人は、本当に勤勉ですごいと思う。

コロナウイルスに観戦した人などのインタビューで「仕事を休んで申し訳ない」「他の人に移してしまうのが申し訳ない」というようなことを見るたびに、日本人は「利他的」な行動をとる民族であるということであり、そのことで自分を追い詰めてしまうというような所がある。

日本人というのは、そのように「社会の役に立つ」「他人に迷惑をかけない」ということが大きな行動規範になってしまっているのではないか。そのことが日本人の真面目さを生んでいるということになるのではないか。

その「真面目な日本人」が、リラックスするときに聞くのが「音楽」である。今日はその音楽の話題。

レコード店にタツロー、ユーミン ロンドンでも「シティ・ポップ」再評価ブーム 若い世代が支持

 2010年代以降、山下達郎や竹内まりや、松任谷由実らに代表される「シティ・ポップ」と呼ばれる日本のポピュラー音楽の人気が世界的に高まっているという。2022年7月、仕事でロンドンを訪れる機会があったので、そのブームの一端に触れてきた。

 現地在住の音楽ライターによると、流行発信地として知られるロンドン北東部のショーディッチ、スピタルフィールズ周辺エリアに、日本の中古レコードを扱うショップがあるとか。リバプール・ストリート駅から徒歩20分ほどのところに2021年4月にオープンしたばかりの「VDS LONDON」だ。VDSはVinyl Delivery Serviceの頭文字。店の入口には「IDLE MOMENTS」という別の店名が書かれているが、ワイン専門店とレコード店が一体化した業態らしい。

 こぢんまりと洗練され、心地よい雰囲気の店内には、確かに日本のレコードが数多くある。山下洋輔や渡辺貞夫といったジャズからフォーク、YMO関連、懐かしいゲームやドラマのサントラ、そして津軽三味線などの「JAPANESE TRADITIONAL & OBSCURE SOUNDS」のコーナーまで設けられており、思っていた以上に日本に特化した品揃えだ。しかも店内で流れているのはPenguin Cafe Orchestra。セ、センスがよすぎる。

 はてさてシティ・ポップは…と店内を回ってみると、ずばり「CITY-POP/SOUL/FUNK/DISCO(JAPAN)」の箱を発見。そこには山下達郎「MELODIES」(1983年)、竹内まりや「PORTRAIT」(1981年)などをはじめ、矢野顕子、濱田金吾、桃井かおり、松原みきといった名前が。値段はもちろんレコードによってまちまちだが、1£=160円とすると、例えば「MELODIES」は約5440円(34£)、「PORTRAIT」は約4000円(25£)、濱田金吾の「ハートカクテル」は少し高くて7360円ほど(46£)だった。※いずれも2022年7月現在。

 店長のScott Pellouxさんに聞いてみると、やはりシティ・ポップはロンドンでもDJやコレクターからの人気が高く、特に竹内まりや、杏里、松任谷由実、山下達郎などがよく好まれているという。ちなみに店で扱うジャズはやや中高年の人たちに、シティ・ポップは若い世代を中心に支持されているそうだ。

 後日あらためて店を訪れたことろ、「こっちに日本人のスタッフがいるから」とScottさんが店の奥にいたタケウチさんという30歳の青年を紹介してくれた。東京、ドイツのレコード店を経て、数カ月前からこの店で働き始めたという。実は前回も店の奥にいたらしい。言ってよね…。

「シティ・ポップに関しては、近年アナログレコードの人気が再燃する中で、確かに注目されていますし、ヨーロッパ全体で人気がありますね。ソウルやディスコ、ジャズの流れでシティ・ポップをかけるDJもいます」(タケウチさん)

 実はこのVDS LONDONの母体は、2018年に東京で設立された、中古レコードを専門に扱う「VDS」で、ScottさんやタケウチさんがいるVDS LONDONが初の実店舗なのだという。

 タケウチさんは「ロンドンって日本人のコミュニティが少なくて、こちらの人が日本に興味を持っても入口があまりないんですよ。ここが日本の文化を伝えるひとつのきっかけになればと思っています」と話していた。

 最後に、「お気に入りのシティ・ポップのレコードを持っているところを写真に撮らせてほしい」とScottさんに頼むと、「なんて難しいリクエストをするんだ…」と苦笑しながら、佐藤博の「SUPER MARKET」(1976年)をチョイス。撮影を終えると早速、店内のプレイヤーで流してくれた。ありがとうシティ・ポップ、ありがとう佐藤博、そしてありがとうScottさんとタケウチさん。素敵なシティ・ポップを教えてもらいに、また遊びに行きたいと思います!

(まいどなニュース・黒川 裕生)

2022年7月10日 13時30分 まいどなニュース

https://news.livedoor.com/article/detail/22477839/

 さてシティ・ポップなどといわれているが、私が小学生の時には「ニューミュージック」」と言われていた。それまで「歌謡曲」「演歌」と言われていた時に、フォークなどから派生した形であったと思う。現在のように、まだJ-POPなどという言い方はなかった70年代後半から80年代、片方で歌謡曲があり、グループサウンズの名残があり、そのようなときに、日本で新たなミュージックが生まれる。演歌でもなく、ポップスでもない。それが「ニューミュージック」であった。まあ、しっかりとしたカテゴリがあるわけでもないが、でもなんとなく、こんなカテゴリだなというようなところがある。竹内まりや、杏里、松任谷由実、山下達郎(上記より抜粋)だけではなく、他にもたくさんいた。記憶のあるだけでも大滝詠一や谷村新司、さだまさしや中島みゆき、大貫妙子などもこの辺のグループに入るのではなかったか。

日本は、「音楽後進国」のようないわれようをしていた。しかし、実際のところは当時から日本の音楽は先進的と言われており、日本を遅れているというような報道しかしない日本のマスコミは今一つ理解していなかっただけではないか。例えばYMOなどは、今の世代はあまり知らないかもしれないが、かなり先進的で「テクノポップ」という分野を世界で初めて立ち上げていたのである。

さて、その日本の「70年代・80年代」の音楽が、世界で見直されている。いや、まあ「良いものもある・悪いものもある」(これでわかる人はかなりのマニアなのだが、わかるかな?)なのであるが、逆に良いものは世界でもトップレベルである。しかし、当時の日本のマスコミや音楽シーンでは理解されないほど先進的であったのではないか。

さて、これでは「日本万歳!」ではなく、日本の歌手や作曲家が素晴らしいというだけでしかない。しかし、「日本万歳!」はそうではない。逆に、今から約50年前から、そのように先進的な音を聞いている日本人の「耳」は、他の国の人々よりも、はるかに上であるということになるのではないか。当然に、「歌手はファンが育て、聴衆は歌手が育てる」という言葉のように、そのようなミュージシャンがいて、そのミュージシャンが長続きしているというのは、当然に、そのミュージシャンを支え続けたファンがいるからであり、そのファンの耳に、欧米が周回遅れでついてきたということになる。当然に、そのファンの子供たちは、それ以上の耳を持っている。

元々センスのない人には、新たなセンスは出てこない。しかし、扇子がある日本人であれば、また次のミュージックシーンも日本人の耳や聴衆が育てるということになるのではないか。そのように考えれば、世界で人気のBTSなども、実はそのデビュー当初は日本人がプロデュースしているし、日本の映画(例えば黒澤明監督など)が参考になって、現代になってオマージュされたものが出てくることは少なくない。ゴジラなどは、まさにその代表格ではないか。

元々そのセンスがあるというのが日本人である。まさに「桃の花・梅の花には・咲きません」(これもわかる人にはわかるはずなのだが)というように、扇子のある日本人の桃の花は、他の国の梅の花の上には咲かないのである。これは音楽だけではなく、デザインやファッションなどでも同じでないか。日本はそれなりにすごい感性を持っているし、その感性が2700年分積み重なっている。元々センスのある民族ではないか。そのような自信を持ってもよいのかもしれない。

宇田川源流

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