「宇田川源流」【日本万歳!】【大河ドラマ】 歴史の長い国だからこそ大河ドラマを続けられるすばらしさ
「宇田川源流」【日本万歳!】【大河ドラマ】 歴史の長い国だからこそ大河ドラマを続けられるすばらしさ
毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしているのであるが、本日は同時に「大河ドラマ 光る君へ」という2024年の大河ドラマに関しても合わせてお話をすることにしたい。まあ、大河ドラマは毎週水曜日と決めているのであるが、それは毎週日曜日に大河ドラマが放映されるので、そのドラマに関しての内容をしっかりと書くということが重要なのではないかと思っているからであり、そのことから、様々な事を見てゆきたいからであって、新たな大河ドラマが決まったとか、そういうことに関しては、別に水曜日でなくてもよいのではないかというきがしているのである。
さて、そもそも大河ドラマとは、NHKが放送している歴史ドラマシリーズの総称であり、 日本史上実在した人物の生涯を描いた作品や群像劇が多いが、ドラマオリジナルの架空の人物を通して時代そのものを描き出す作品もあるとされている。もちろん「ドラマ」であるから、架空の内容も少なくないし、また歴史的な通説ではなく、ドラマとして面白くまた新規の解釈などを取り入れているところも少なくない。我々ファンとしては、その自分の歴史解釈や学説などと共に、そのドラマ性を語り合うということも一つの楽しみになっている。
そもそも「大河ドラマ」というのは、1964年(昭和39年)1月5日の読売新聞が『花の生涯』と『赤穂浪士』を「大河小説」になぞらえて「大河ドラマ」と表現し、その後一般でも「大河ドラマ」の名称で呼称されるようになったとされている。大河度r真麻自体は1963年の「花の生涯」で井伊直弼を扱ったところからスタートしているので
大河ドラマといわれるようになったのは、翌年からということになる。現在の「鎌倉殿の13人」で61作目ということになる。ちなみに、私が大河ドラマを見始めたのは、19作目の「おんな太閤記」からであり、当然に第一作目から見たわけではない。
大河ドラマは、あくまでも「ドラマ」として構成されているので、当然に、歴史上ネガティブであったり、裏切り者とか怨霊になるような人物も取り上げ、その人物の内面をしっかりと掘り下げて話をするというような感じになる。当然に例えば「麒麟がくる」では、裏切り者として名高かった明智光秀が主人公になり、そのために、豊臣秀吉(羽柴秀吉)がかなり悪役で書かれる結果となっている。
このようにあまり見られない解釈などもあり、なかなか面白いのである。
吉高由里子、24年NHK大河ドラマ「光る君へ」に紫式部で主演
NHKは11日、東京・渋谷の同局で2024年の大河ドラマの製作発表を行った。
63作目となる作品のタイトルは、「光る君へ」。主人公は紫式部で吉高由里子が主演を務める。紫式部をNHKがドラマで取り上げるのは初めて。紫式部と藤原道長との愛も描かれる。脚本は大石静さん。大石さんは「平安時代のセックス&バイオレンスを描きたい」と抱負を語った。
吉高は「私は2014年に連続テレビ小説に出て、10年ぶりに長い作品に出ることになりました。女の人が表に立つ、光がさすというか、みんなが共感できるような主人公を演じたい。(平安時代を)大人になってから(再度)勉強をすることになりますが、楽しみです。願ってもみなかったお仕事ですから、これから楽しみとハラハラとしていく日々が待ち遠しく感じます」とコメントした。
現在放送中の大河ドラマは小栗旬主演の「鎌倉殿の13人」。来年は嵐・松本潤主演の「どうする家康」が予定されている。
2022年5月11日 12時4分 スポーツ報知
https://news.livedoor.com/article/detail/22143410/
さて、この大河ドラマを「日本万歳!」で取り上げるということはどういうことなのかと聞かれると思うので、その心を書いておこう。
日本では、特に衛星放送などで各国の主要番組や国政放送などを見ることができる。イギリスのBBCやアメリカのCNN、中国のCCTVなども見ることは可能であるし、またケーブルテレビで契約すれば、中東の番組なども見ることが可能だ。では、日本の大河ドラマのようにすでに60年以上、それも扱う題材は2000年もあるような「一年を通じての史実ドラマ」を作れる国がどこにあるであろうか。もちろん、ファンタジー小説や、空想科学者などは、様々に長く作ることが可能だ。スターウォーズや指輪物語、ゲームオブスローンズなど、様々なものがあるし、題名までは知らないが中国の反日戦争ドラマなどは、なんだかわからないがシリーズものになっているものもある。しかし、それらは史実ではない。日本の大河ドラマのように、史実を、ある程度脚色し、または歴史上の人物をきっちりと描けるところは非常に少ないのではないか。そのように考えると、なかなか貴重なドラマである。
これは日本が歴史が長くまた歴史を大事にし、そして歴史を自由に語ることのできる国であるからできることであり、たとえば、歴史があっても政府の意向で解釈が一通りしかできないような国では、全くできなくなってしまう(どこかの大陸の国などが典型例である)また、歴史はあっても、その歴史は時代によって都合よく解釈し、改竄し、そしてその歴史を破壊してしまう国(どこかの半島にある国家のような感じである)などではできないことなのではないか。
そして、もう一つの特徴は、今回の「光る君へ」の中でしっかりと見えてくるように、「人間の内面をしっかりと書くことのできるドラマ」であるから、平安時代の戦争のない時代が、しっかりと書けるのである。つまり、和歌などで書かれ、「情景」や「明るさ」「四季」などに様々な人間の心を込めて書くことができるので、そのために、「平安時代」なのに「セックス&バイオレンス」などということができるのだ。
脚本は大石静氏、1996年に『ふたりっ子』により第15回向田邦子賞、第5回橋田賞受賞している。舞台出身の無名の若手俳優の抜擢に定評があり、内野聖陽(『ふたりっ子』)、佐々木蔵之介(『オードリー』など)、堺雅人(『オードリー』)、長谷川博己(『四つの嘘』など)が世に出ている。この中で、内野聖陽氏は、2007年の風林火山で主役の山本勘助を、佐々木蔵之介氏は主役はない物の、一昨年の麒麟がくるの悪役となった羽柴秀吉役を、堺雅人氏は、真田丸の真田信繁を、長谷川博己氏は麒麟がくるの明智光秀役をそれぞれ演じている。大石氏自身、第45作の「功名が辻」で仲間由紀恵さんの千代(山内一豊の妻)をうまく描いている。
このように脚本家がうまく書き、なおかつストーリーがしっかりしているので、平安時代のような一見動きがない時代もドラマにできるのである。これも日本の「情緒」をうまく表現できるところからではないか。
そのように「日本特有」のドラマを非常に楽しむのはいかがであろうか。これも「日本万歳!」といえるひとつの名物なのではないかと思う。
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