「宇田川源流」【日本万歳!】 環境問題で手掛けたレジ袋有料化の効果は?

「宇田川源流」【日本万歳!】 環境問題で手掛けたレジ袋有料化の効果は?


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本のすばらしさは様々なところで出てきている。その中で、見えるのは、日本人の中にある「魂」とか「国民性」とか「精神性」というようなことから、そのような内容になっているのではないか。

 日本の場合は、日本人として一つの国民性を持ち、なおかつ一つの性質である。そのことから、特に素晴らしい能力を持った人が出てくるようなこともないが、しかし、逆に誰か一人が脚光を浴びれば、日本人全体が同じようなすばらしさを持っているということになるのである。

 同時に、日本人は一部の例外を除いて、ある程度日本人の場合は、何かあった場合政府やそのほかの目入れに従うということができている。渋々であったり、あるいは不平不満を言いながらであってもそのような行動を行うし、いつまでも反対し続けるということをあまりしないのが日本人の特徴絵あるということが言えるのではないか。

 ある歴史家は、日本人を評して「日本人は世界で最も優秀な被支配民性を有しているために、為政者が悪政を行っていてもまた無為無策であったも、国家としての総合力は非常に高いということである。日本の場合は、「為政者」というような素晴らしいものではなく「合意形成の象徴」というのが日本の為政者の正体であるということは、私がいつもいていることである。日本の政治というのは、一人のカリスマ的な政治家が集団を引率してその多くを導くのではなく、常に合意形成によって方向性を決定し、その方向性が決められない場合にのみ決断を行いなおかつ、その責任を取るという存在である。もちろん、責任を取るからすべて死ぬとか、あるいは失脚するというものではない。周辺は責任を取らせないために、他の人に責任を負わせるということをするし、また、その次の決断においてまた為政者に頼る。このような関係から、為政者は「被支配民集合体の象徴」であり「旗印」となるのである。

 さて、今回はその「為政者」が重要なのではなく、「被支配民」のすばらしさが日本人のしゅばらしさの象徴である。そのことが見えていなければならないのではないか。被支配民は「誰かのために」というような、「利他」の精神から様座奈々ことを行う動機づけが行われるのであるが、その究極の象徴が個人的な関係ではなく、「世界」であったり「団体のトップ」であったりということになるのではないか。

レジ袋、有料化で半減=プラごみ抑制へ効果―環境省

 2021年に国内で流通したプラスチック製レジ袋の量が2年前に比べて半減したことが分かった。

 20年7月から始まった有料化の影響でスーパーやコンビニでレジ袋を受け取る人が減ったためとみられ、環境省は「無駄なプラスチックの使用抑制につながった」と分析。新型コロナウイルス感染拡大を受けた経済活動の停滞で、21年のプラ製ごみ袋の流通量も2年前を下回った。

 政府は20年7月、コンビニやスーパー、ドラッグストアなど全ての小売店を対象に、プラ製レジ袋を配布する際は有料とすることを義務化。民間研究機関の集計によると、19年に19万7200トンだったレジ袋の国内流通量は20年に12万5500トン、21年に10万400トンへと減少しており、環境省は有料化の効果としてホームページで紹介した。

 一方、ごみ袋の流通は、レジ袋有料化やコロナによる巣ごもり消費の影響で家庭用は微増。ただ、経済の落ち込みが響いて業務用が減り、全体では19年の29万3100トンから21年の29万2800トンへと微減した。

 プラごみ抑制に向けては、コンビニのスプーンやフォーク、ホテルが提供する歯ブラシやヘアブラシといった12の使い捨てプラ製品の使用削減を事業者に義務付ける新法が4月に施行される。同省は、紙や木といった代替素材への切り替えや、プラ製品の有料化などを求め、社会全体で取り組みを加速させたい考えだ。 

2022年3月27日 5時25分 時事通信社

https://news.livedoor.com/article/detail/21903579/

 2020年7月に、当時の小泉進次郎環境大臣の肝いりで、レジ袋の有料化が行われた。当時は例z袋が無くなったことによって、不便になったなどの話が非常に多くあり、反対する意見が少なくなかったのであるが、それでもいつの間にかレジ袋の有料化になじんでいる。私も、ほぼ毎日(忘れる時はあるが)レジ袋を持ち歩くようになっている。

 日本人というのは、ある意味で情緒的に動くし始末に負えない部分がある。「かわいそう」と言ことで政治が動いてしまう所があり、政治のネタなどを考えると、かなり危ういところがあるということは十分に承知しているが、その情緒的な動きが、正しい方向に向かっているときの推進力は素晴らしい。

 歴史家の半藤一利氏は、昭和史というほんのなかでこの日本人の特性を「国民的熱狂」という言葉を使って書いており、それが昭和初期には戦争に向かって進んでいたのであって、当時の為政者が戦争に誘引したのではないということを書いている。実際に、日露戦争の後のポーツマス条約であれば、その内容に不満を持っていた一般の国民が、すでに戦費調達などで限界に達していた日本政府に対して、その状況を知らないこともあって、もっと戦争をしてロシアを叩くように、つまりは戦争を継続するということを要求して焼き討ちを行っているのであるから、なかなか興味深い。情緒的で正義感が強いということは、自らが正義であるから、そのことで進むことに躊躇をしないという特色がある。現在の極右といわれる人々も極左といわれる人々も、その日本人的な国民性は同じである。

 同様に「環境活動家」というのも、ほぼ同じ内容であるが、その内容に従って、できることということでレジ袋の有料化を行った。今年の4月からはそれ以外のプラスチック用品もほとんどが有料化されることになるのであるが、利用者としてはこれも悩ましい所であることは間違いがない。

 しかし、それでもあまり関係がなく、基本的には日本人はそれに慣れてゆくということになる。そしてその結果が上記にようにプラスチックごみが減るということになる。

 まあ、プラスチックということになれば、当然に石油製品であり、石油が輸入品であるために、かなりの資源の節約になり、同時にレジ袋、外国では「プラスチックバッグ」といわれる商品はそのほとんどが中国で作られていることから、中国との関係の貿易額も減少の傾向になるということになるのであるが、その意味でも別に悪いことではない。

 私が小さい頃は、魚やd芽生肉でも古新聞や竹の皮で包んでいたし、レジ袋の代わりに紙の袋であったことを思い出すが、そのように「代替品を使う」ということを考えるべきなのかもしれない。そのようなことを日本人は、初めは不満を言いつつも、しっかりと受け入れて、そのようにしてゆくのである。そしてこのように結果が出るということになるのではないか。

 これが日本人なのだなと、改めて思うニュースである。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

0コメント

  • 1000 / 1000