「宇田川源流」【現代陰謀説】 戦争を「自分の個人の利益のために利用する」人々の存在とその受け皿

「宇田川源流」【現代陰謀説】 戦争を「自分の個人の利益のために利用する」人々の存在とその受け皿


 毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。現代に起きている陰謀をニュースの中から読み解き、その中の陰謀をここに出してしまい、その内容から次の展開などを考えてみるということをしている。もちろん、ここに書いてあることがすべてではない。全てがニュースになって出てくるとは思えないし、また日本で報道されているニュースが正しいことを報道しているとも思えない。

実際に現在、連日話題になっているロシアによるウクライナ侵攻に関して、全く戦争経験もなく、また、現地の取材もしていない大学の教授が「専門家」としてでてきて戦況の解説を行っているのである。そもそも、昨日まで「戦争反対」「憲法9条」といってた人々が、戦争の内容や軍隊の侵攻について、日本人に聞いていること自体がナンセンスでありまた、自衛官(OB含む)という専門家を起用しないことも全く意味が解らない。そのことから、今回のウクライナ侵攻と2014年のクリミア半島併合にに関する関連性や、そこで発表された軍事ドクトリン、いわゆる「ゲラシモフドクトリン」についてのことなども語られていない。当然に、そこにおける軍事と非軍事手段の1:4の比率の話なども全く触れられることはない。

日本人は情緒的に流され、子供や女性が殺されるところを見て「かわいそう」ということで判断をしてしまう。戦争であり、戦場に残っていれば、ある意味で当然のことであるし、ウクライナ政府も侵攻があることを予想して半分強制的に避難させるなどのことがあってもよかったのではないか。そのようなことを行わず楽観的な見通しだけで、国民を危険にさらしているというのは、ウクライナ政府もそれほど褒められた対応ではない。もちろん、首都近郊まで奇襲攻撃に近い形で侵攻しているロシアは良くないと思う。力による現状変更ということも国際法に違反していることは明らかだ。しかし、現在被害に遭っているウクライナ国民に対する責任がないとは言えないのではないか。

このようにドクトリンのことも、また、ウクライナ政府における事前行動の責任(戦争になってしまってからの事はある意味でウクライナ政府はよくやっていると思う)についても何も言わないということも、また、クリミア半島の事も何も言わないのは、いかがなものであろうか。

さて今回はそのウクライナ侵攻の中から「戦争を利用する人々」ということに関して、その内容w見てみようと思う。

シリア人傭兵「士気低い」=「欧州へ移民目的も」―ウクライナ当局

 【クラクフ時事】「シリア人傭兵(ようへい)の士気は低く、不法に欧州へと渡る移民目的としか捉えていない人もいる」―。

 ウクライナ国防省情報総局は17日、侵攻してきたロシア軍がシリアで募集している戦闘員に関する分析報告を公表した。

 報告によると、ロシアのプーチン大統領が後ろ盾となっているシリアのアサド政権は、戦闘員4万人の派遣を約束。ロシア軍が駐留するシリア北西部ヘメイミーム空軍基地には、シリア人を毎日300人送り込むよう指示が出され、今月15日には150人がロシアへ出発した。兵器や装備品も今後送る計画という。 

2022年3月18日 18時42分 時事通信社

https://news.livedoor.com/article/detail/21854437/

ウクライナ国境警備隊、赤ちゃん連れた中国人2名を逮捕 人身売買容疑

 ロシアの侵攻を受けたウクライナで数百万人の難民が発生するなか、中国人男性がウクライナ国境で新生児を人身売買しようとした疑いで逮捕された。

 ウクライナ国境守備隊は去る14日、チェルニウチ州ポルブネ検問所で2人の中国人男性が新生児と推定される赤子を抱えたまま国境を渡ろうとしたところを拘束した。

 中国人男性2人はルーマニアに行こうと試みたが、国境守備隊はこれらの男性が赤子の身分証明書類も持っていないという事実を発見した。

 調査の結果、問題の中国人は数週間前に赤子を連れずにウクライナに到着したことが確認された。現地国境守備隊は尋問を通じて守備隊に摘発された赤子がどこから来たのか調べようとしたが、成果はなかった。

 現場で逮捕された中国人男性2人は、赤子がいない状態でウクライナに入国した後、ウクライナのどこかで赤子を渡され、この赤子を連れてルーマニアに渡ろうとした容疑で警察調査を受けている。

 ウクライナ当局は、中国人がウクライナで生まれたばかりの新生児を誘拐して人身売買を試みようとしたと見て、赤子の出所を確認するまで調査を進めると明らかにした。

 国境守備隊は「赤子はウクライナ政府で世話をしており、現在は安全な状態」と伝えた。

 一方、ウクライナ国境では難民を狙った犯罪が急増している。ウクライナの難民がポーランドに入る主要関門の一つであるメディカ国境検問所の前では、女性と子供たちだけを選んで車両に乗せようとした男性が現場関係者に静止された。

 国連は15日(現地時間)、ロシアの侵攻でウクライナ国境を越えて脱出した難民数が300万人を超えたと明らかにしている。

2022年03月17日 22時50分 コリア・エコノミクス

https://news.nifty.com/article/world/korea/12329-1527799/

 そもそも「侵攻」という言葉を使っているが、基本的には「戦争」もっと言えば「混乱」であって、平治ではない非常事態である。非常事態というのは、通常の法律の施行が期待できないということであり、その為に、犯罪行為に近い内容、日本の言葉で言えば「火事場泥棒」というようなことが平気で行うことになる。

さて、この「火事場泥棒」は、二つのタイプがある。一つのタイプは、「生活に困って行う」ということになる。結局平時ではないということは、それまでの通常の生活やそのためのインフラが全て動かなくなる。当然に、それでは生活ができなくなってしまう。もちろん政府は配給など何らかの形をすることになるが、しかし、戦争犠牲者などで受け取りて以外ない配給などは、その場にいる者が略奪するなどのことが行われてしまうことになるのである。これは、まさに「火事場泥棒」であり、混乱に乗じて管理人がいなくなることによって起きる犯罪形態であるといえる。ある意味で同情もできるし、ある意味でそれが暴動などに発展してしまう場合もあるので注意が必要であるものの、しかし、それが国民によるものであることはだいたい推測がつく。

一方で、そうではないもう一つのタイプがある。上記に掲げたのはそのものであり、まさに「外国から混乱に乗じて入国し、そして犯罪行為を行う」ということになる。特に敵国、または敵同盟国などから入国し、人道に違反するような犯罪を犯すことがある。そもそも、この犯罪体系は、入国審査というものが崩壊してしまうということから行われるものであり、難民などで保護されたり、あるいは避難民などで、個人の照会ができない状態であるということを利用して、混乱に乗じて入って来る。敵国の場合は「スパイ」賀まさにそのものであり、「破壊工作」や「軍事情報・政治情報などの入手」などや、「戦争反対運動への扇動」などもある。

今回問題にしているのはそのようなスパイ行為ではなく、敵同盟国による「軍事混乱の利用」である。シリアの問題は「シリア兵といっても本当にシリア出身かどうかはわからない中東の難民が、武器をもってそのまま逃亡する」ということになる。まあ、武器や総部を持っている方が移動しやすいし、また軍隊の方が金になる。そのうえ武器を持っていればその後ヨーロッパなどに難民としていった後に強盗などに使えるということである。

ある意味で、ロシアやウクライナの武器が減るということは良いことかもしれないが、周辺国からすれば、犯罪が増え治安が悪くなる最大の要因である。困ったことであることは間違いがない。シリアのアサド政権にしてみれば、当然に、「反発する人」「忠誠心の低い人」がいなくなるのであるからありがたい話であるということになる。

一方もう一つの話は、「中国人」が「人身売買用に子供を売る」ということである。この子供は、どこか富豪の家に売るのか、あるいは臓器移植に使うのかは不明であるが、いずれにせよ、戦災孤児などにおいて、その子供をさらって、売ってしまうということになる。さてこれは、別段ロシアにおいて行ってもよいのであるが、中国がロシアの同盟国であって、将来的にウクライナの人口を減らすということ、もっと言えば「同盟の敵国で犯罪をやった方が精神的に楽」ということになる。同時に、このような犯罪において、中国人が単独で戦火の中をくぐって誘拐に行くとは思えない。つまり、これはロシア軍が協力しているということもわかるのである。

このようにして、戦争における「副次的犯罪」が行われるということになるのではないか。そしてそれに中国とロシアという二つの国家が、関係し「ウクライナという国家を弱体化させる」ということに繋がるのである。

宇田川源流

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