「宇田川源流」 あまり期待はしていないが一応韓国大統領選挙について一言

「宇田川源流」 あまり期待はしていないが一応韓国大統領選挙について一言


 私は韓国人の親しい友人もいるし、また、韓国が少なくとも海を挟んでの隣国であるという認識はある。また韓国には1997年に行って以来何度も訪問し、北朝鮮国境からプサンまで、もちろん細かいところまで隅々ではないものの、かなり様々な所に回らせていただいている。その為に、もちろん日本が好きなのであるが、韓国に関しても親しみがないわけではない。

このように「個人的」または「韓国人の中にも素晴らしい人格者」はいるが、しかし、なぜか韓国という国は「韓国人の集団」になるとおかしくなるということになってくるようである。

少し前に書いた本であるが「韓国人知日派の言い分」(飛鳥新社)という本の中に書いたのであるが、基本的に、韓国人というのは、非常に都合よく物事を解釈してしまい、そのことによって自分の信用が失われるということに関して、全く意に介さない。もっと言えば、「その場を取り繕えば、後のことは考えない」ということになっている。まあ、この辺のところは、私でなくても多くの韓国の評論家が言っている。単純に、彼らは「強いものに従う」ということであり、論理的なことなどは全く関係がないし、また、常にコンプレックスを持っているので、過去に関してはほとんど振り返らない。

私が聞いていてもっとも驚いたのは、「何故韓国人は古い物に価値を感じないのか」と聞いたところ、「韓国は過去、ずっと暗黒の時代であったので、過去を振り返ること、過去を懐かしむこと、過去を大事にすることは基本的にはしない」ということを韓国の新聞記者で日本の経済誌や新聞にも数多くコメントを出しているような人が解説してくれたのには驚いたものである。

確かに、韓国にとては、あまり明るい歴史というのは存在しない。しかし、その明るい歴史がないということに関して、「だからふりかえらない」「過去を大事にしない」というのは何かが違う。この事からわかるように「過去に真剣に向き合わない」ということが、韓国人の特徴として存在することは間違いがないのではないか。

過去とまともに向き合わない国の大統領が決まっても、「過去」からの継続性で政治を行えるとは思わない。「政治は継続性・経済は関係性」という言葉があるが、まさに今までの継続性を重視しない政治などを行っても、他の国がそれを許さないということになるのではないか。

韓国大統領選 野党・尹錫悦氏が勝利宣言=「偉大な国民の勝利」

 【ソウル聯合ニュース】9日に投開票された韓国大統領選で、保守系最大野党「国民の力」候補の尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長(61)が当選した。尹氏は10日未明、国会で記者会見し、「私と国民の力の勝利というよりは偉大な国民の勝利」と述べた。

 また、「選挙運動をして多くのことを学んだ」として、「国のリーダーになるため必要なものは何なのか、国民の声をどう傾聴すべきかなどを学んだ」と述べた。

 選挙戦で激しく争った革新系与党「共に民主党」候補、李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事らに対しては謝意を示し、「韓国の政治発展のため、皆が大きな貢献をした点でその価値を高く評価したい」と述べた。その上で、「われわれの競争はいったん終わった」とし、「力を合わせ、国民と韓国のため一つにならなければならない」と強調した。

 また、「新政権を準備し、大統領職に就けば憲法の精神を尊重し、議会を尊重し、野党と協治(協力の政治)をしながら国民に仕える」と述べた。

 選挙戦終盤で中道系野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補と一本化し、両党の合併に合意したことに関しては、「国民の力と国民の党が早いうちに合併を終わらせ、より多くの国民の支持を受け、国民の声を傾聴する政党になるよう努力する」と言及した。

2022年3月10日 5時7分 聯合ニュース

https://news.livedoor.com/article/detail/21805105/

 その韓国の5月からの大統領が、3月10日の投票の結果で決まった。保守系最大野党「国民の力」候補の尹錫悦(ユン・ソギョル)氏である。

尹錫悦氏は、1960年12月18日、ソウル特別市西大門区延禧洞(ヨニドン)で生まれである。1979年、ソウル大学校法学科に入学。ソウル大学校4年生のときに司法試験1次試験に合格したが、2次で不合格となる。9年間不合格の後、1991年第33回司法試験に合格。司法浪人の原因は定かでないが、学生時代に模擬裁判を行い光州事件を扱ったときに、膳と菅元大統領役に対して死刑を求刑したことから、検事としての適性を問われたということが噂になる。まあ、そのようなことから、「政治的な判断を挟まない検事になるのではないか」というような噂が出るようになる。

尹錫悦氏を有名にしたのは、朴槿恵大統領の時の、崔順実ゲート事件の特別検事の特別捜査チーム長を務めたことによる。この事で大統領選挙を有利に進めた文在寅大統領は、2017年5月19日、中央地検長に任命した。2019年6月17日、文在寅大統領によって検察改革を期待して検察総長候補者として指名された。大統領は指名時に「大統領府でも政権与党でも、権力に不正があれば厳正に捜査せよ」と訓示を行っている。

しかし、曺国前法相の起訴をきっかけに文在寅政権と対立するようになり、後任の秋美愛法相は検察幹部を総入れ替えし、捜査を指揮してきた幹部は釜山や済州島などの地検に異動させ、代わりに文在寅大統領に近い人物らを配置した。この事から、文在寅大統領は支持率を大幅に下げることになるのである。なお法務大臣の事件は秋美愛法務部長官が、4カ月で3回もの捜査指揮権を発動し、尹錫悦検察総長を事件の捜査から手を引かせている。

さて、基本的にはこのような「融通の利かない法律専門家」であり、政治ができるのかはかなり疑問である。もちろん、融通が利きすぎるというか過去を無視して現代の内容からしか考えられない、今までの韓国人とはまた違った内容になるかもしれない。

しかし、韓国の場合は韓国人の中で「民主主義」が違って解釈されている。任期があるとかではなく「民主主義」とは「その時の気分に合わせて政治が姿を変えるべき」と思っているのである、そのような政治の動きを、この法律家の大統領はどのように対処するのであろうか。結局「韓国流の事大思想的民主主義」に流されてしまうのではないか。

少し政治の姿勢を見てみることは重要かもしれないが、あの国に関しては国民が大きく変わるまではあまりあてにできないということなのかもしれない。

宇田川源流

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