「宇田川源流」<現代陰謀説> ロシアが超音速ミサイルを正式配備することを正式に発表したが日本はその対抗策はできているのか

「宇田川源流」<現代陰謀説> ロシアが超音速ミサイルを正式配備することを正式に発表したが日本はその対抗策はできているのか


 金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。最近では「陰謀」だけではなく、何か日本を害する内容やあるいは明らかに陰謀というような内容に関して、その内容を解明して、その意図を明らかにしてゆこうというようなないようになってきている。本来ならば「情報分野の安全保障」というような名前に変えてもよいのかもしええないと思っているのであるが、しかし、まあこのままでいいのかなとも思っている。

 日本の場合、保守系の人の間でもかなり「平和ボケ」が進んでしまっていて、日本そのものの国家を守ることも危なくなってきているのではないかというような気がしないでもない。この日本の内容に関して、例えばどんなに優秀な軍隊は兵器を持っていたとしても、その軍隊を動かすための情報がなければ、意味がないということになる、そのように考えると、そもそも情報を持っていないということがどのようなことなのかということを、もう一度考えないといけないのではないか。

 その意味で、一民間人でしかないが、それでも「気付いたものの責任」として、何かやらなければならないと思い、多くの人に考えてもらうための「たたき台」として、様々な「日本を脅かす情報とその解釈方法」に関して、一つの例を上げ、そして皆さんにその情報を提供しているのである。

 さて今回は、多くのマスコミがテレビの中で話をしている「超音速ミサイル」というものの事である。

 そもそも「超音速ミサイルとは何なのか」ということをしっかりと解説しておきたい。

 「超音速」ということに関しては、1939年から研究されている記録が残っている。大気上層で空気力学的な揚力を用いることで、準軌道飛行を行う宇宙機や再突入機の飛行距離を伸ばすブースト・グライド軌道を使い、純粋な弾道飛行の2倍に延長する。この概念が最初に真剣に研究されたのは弾道ミサイルの飛行距離を伸ばすためだったが、射程を延長した伝統的な形状のミサイルが導入されたために作戦に採用されることはなかった。根幹となる空気力学上の概念は機動式再突入体(MARV)の製造に採用されている。これはパーシングIIなど数種類のミサイルでは命中精度の向上のためであり、アバンガルド (極超音速滑空体)のようなミサイルでは迎撃の回避のためであった。さらに最近の例では、射程の延長が低空を飛行する手段のために使われており、もっと高い弾道経路を描くのと比較して、より長時間レーダー探知を避ける助けになっている。ソビエト連邦期にはこの機体は「オブイェークト4202」と呼ばれ、2016年10月に試験に成功していることが報告された。2018年3月1日、アバンガルド (極超音速滑空体)(ロシア語: Авангард)としてシステムが公開され、2019年12月27日にはICBMに積まれるものとしておおやけに就役した。プーチン大統領はアバンガルドが実際の任務に就いたことを発表し、この滑空体の機動性は現用の全てのミサイル防衛を無力化すると主張した。

露が極超音速ミサイル配備へ

 ロシアのプーチン大統領は、極超音速巡航ミサイルを来年にもロシア海軍に配備すると明らかにしました。

ロシア プーチン大統領

 「ロシアの極超音速巡航ミサイル『ツィルコン』のテストは終了に近づいている。ミサイルは来年、海軍に配備するために供給される」

 プーチン大統領は3日、ショイグ国防相や防衛産業幹部らとの会議で、極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」の配備時期は来年だと明らかにしました。先月には、水深40メートルの原子力潜水艦から「ツィルコン」の発射実験に初めて成功したと発表するなど、開発を加速させていました。

 極超音速兵器は音速の5倍以上で飛行し、迎撃が難しいとされ、安全保障の構図を変えうる「ゲームチェンジャー」と呼ばれています。アメリカのほか、中国も8月に発射実験を行ったとされるなど各国の開発競争が過熱していて、ロシアとしてはいち早く配備時期を示すことで安全保障面での優位性をアピールする狙いがあるとみられています。(04日09:04)

2021年11月04日 09時20分 TBS

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12198-1318261/

 ここの記事に書いてある「ツィルコン」は「アバンガルド」といわれるロシアの超音速巡航ミサイルの好景気といわれるものである。

 まあ、上記の内容であまり良くわからないという人が少なくない(私自身もよくわかっていない可能性がある)ので、その内容を、多少語弊があるかもしれないが簡単に説明しておくと、基本的には、宇宙空間を衛星軌道を使ってずっとミサイルが漂っており、そして地上からの命令があると、そのミサイルが指定の場所に落ちるという仕組みである。衛星軌道から落ちてくるので、ちょうど人工衛星や、日本で言えば、最近あった「火球」といわれる隕石の落下のような速さと、角度で予想不能な状態で落ちてくるために、迎撃が非常に難しいといわれる内容になっている。

 現在、日本では「核ミサイルによる被害を最小限にするために、発射する前に発射基地を事前に攻撃して日本がミサイル攻撃を受けないようにする」という「敵基地攻撃能力議論」をしており、その内容であっても立憲民主党や共産党は反対しているのであるが、それで日本を守れるのかということは甚だ疑問である。まあ、その日本の議論は別にして、そもそもこのアバンガルドは、「すでに発射されていて、宇宙空間を人工衛星のように飛び続けている」ミサイルであり、敵基地攻撃能力という議論は基本的には「時代遅れ」というような形になってしまうのである。

 ブースト・グライド兵器は普通、継続的に機動を続けるか、警戒時間を短縮するために低空を飛行することで既存のミサイル防衛システムを回避するよう設計されている。これは一般的に、低空の「低層」目標の迎撃を意図した防衛システムを使うことで、これらの兵器の迎撃が容易になる。短距離弾道ミサイルの弾頭よりも低速で飛行させると、その迎撃は容易である。非常な低空での攻撃態勢を用いるこのような接近方法は、現用の高初速砲やレールガンの迎撃さえも受けやすい。

 しかしながらロシア側の情報では、アバンガルドHGVはマッハ27で飛行し、また「大気中を飛行する間にはコンスタントにコースと高度を変更し、目標への経路において無秩序にジグザグ運動を行い、この兵器の位置の予測を不可能にする」と主張している。このロシアの主張が正しいか「ハッタリ」かはわからないが、しかし、その内容に新型ができてその新型を正式配備するということであることは間違いがない。つまり、敵基地攻撃能力では当然に、攻撃はできないし、また、日本に落ちてくるときも超音速であるから、その劇撃破困難になる。

 極超音速兵器は音速の5倍以上で飛行し、迎撃が難しいとされ、安全保障の構図を変えうる「ゲームチェンジャー」と呼ばれています。<上記より抜粋>

 本当であるならば、このような主張も間違いがないということになる。

 専守防衛であることは構わないが、しかしそれならば、このような「新兵器」に対する「迎撃方法」はしっかりと研究すべきであり、またその情報は得なければならない。日本の国民を守るということはそういうことであり、それが政治家の義務ではないのか。

宇田川源流

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