「宇田川源流」 北京オリンピックに対して反対派が徐々に大きくなってきていることを政府はどのように考えるのか

「宇田川源流」 北京オリンピックに対して反対派が徐々に大きくなってきていることを政府はどのように考えるのか


 東京オリンピックがコロナウイルスのために開催が1年遅れ、今年の7月からとなった。このことによって来年の2月に冬季オリンピックということになってしまったのである。その来年のオリンピックこそ「北京冬季オリンピック」である。しかし、その北京オリンピックに関しては、様々な意味で問題があるとされているのである。

 その前に、別なニュースであるが、昨今の国民感情で、日本人の90%、そして中国人の67%が、お互いの国民に対して、あまり良い感情を抱いていたにということが明らかになった。実際に、私個人の周辺でも(いや、私の周辺だからなおさらと書くべきかもしれないが)基本的に中国人に対して、あまりよい感情を持っている人は少ない。この理由が、中国の場合は「一部の政治家が良くない発言をする」というものであるが、日本人の場合は、「中国人相手でいやな思いをした」「中国人に損をさせられた」「学校で一緒だった中国人が嫌な奴であった」など、日本人の場合はその多くが「中国人に直接嫌な思いをさせられている」ということになっているのである。

 ある意味で、「テレビなどの報道やネットを通じたイメージ」というのと「直接自分のあった中国人が嫌い」というのは、かなり意味合いが違うということを見てみればよい。日本の場合、中国に関してはマスコミなどにおいてはあまり悪い報道はしていないし、また、香港やウイグルの内容も、ネット上ではかなり話題になっているものの、しかし、マスコミではほとんど話題になっていないといってよい。香港の民主化運動が少し話題になったが、それも昨年の話である。そのように考えれば、いかに日本人は「肌で知った感覚」として、中国人が嫌いなのかと言ことがみえてくる。

 中国人と日本人というのは、少なくとも私の周辺では、またその聞く話の中では、どうしても適合しない民族同士のようである。実際の所、毛沢東が共産主義にするまでは日本人と中国人は、それほど悪くなかった。しかし、何しろ「世界最古ので最長の王朝のある国家」と「何か事件があるたびに皇帝を見殺しにして王朝を滅ぼしてきた民族」であり、そのうえ「史的唯物主義で魂なき拝金主義者」である中国人とは、あまりにもかけ離れすぎている。

 その日本の首都でオリンピックがあった半年後に、史的唯物論の魂なき拝金主義者の都である北京で冬季オリンピックが開催されるのである。

北京五輪の採火式を前に、チベット旗掲げる抗議活動…ギリシャで男女3人拘束

 【ローマ=笹子美奈子】ギリシャ紙カシメリニ(電子版)などによると、北京冬季五輪の採火式を控えたギリシャの古代遺跡で17日、五輪開催に抗議してチベットの旗などを掲げた男女3人が、警察に拘束された。チベットと香港出身の人権活動家とみられる。

 3人は、アテネの古代ギリシャ遺跡アクロポリスに観光客として入場し、遺跡の修復工事用の足場に上って旗を掲げた後、駆けつけた警察に拘束された。ロイター通信によると、掲げたのはチベットの旗と香港を巡る問題に抗議する内容の垂れ幕だという。

 ギリシャでは五輪発祥の地・オリンピアで18日、聖火の採火式が行われる。米欧諸国では、中国の人権侵害を理由に、北京五輪での政府代表団の派遣を見送るよう求める声も上がっている。

2021年10月18日 11時25分 読売新聞

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12213-1293558/

北京五輪聖火を採火=無観客で式典開催

 【ロンドン時事】来年2月4日に開幕する北京冬季五輪の聖火採火式が18日、古代五輪の舞台だったギリシャのオリンピア遺跡で行われた。新型コロナウイルスの影響で東京五輪に続き、無観客で開催。通例行われているギリシャ国内を巡る聖火リレーも実施しない。

 古代の衣装をまとったみこ役の女性が鏡で太陽光を集めて火をおこし、2018年平昌冬季五輪のアルペンスキー男子ギリシャ代表選手が最初に聖火を運ぶ役目を務めた。式典に出席した国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「北京は夏季と冬季の両五輪を開催する史上初の都市として、歴史に名を刻むでしょう」と述べた。

 聖火は19日にアテネのパナシナイコ競技場で北京大会組織委員会へ引き継がれ、20日に北京に到着する予定。

 ロイター通信などによると、式典中に活動家が人権問題に抗議する横断幕とチベットの旗を掲げて大会開催に反対する声を上げ、地元警察に拘束される一幕もあった。 (了)

2021年10月18日 22時49分 時事通信

https://news.nifty.com/article/sports/athletic/12145-1294359/

 北京五輪の成果を採火する儀式がギリシアで行われた。近代オリンピックは、そもそもギリシアとは関係ないのであるが、それでも古代オリンピックの内容をそのまま踏襲するということになっているので、そのまま行われるということになる。

 その中において北京pリンピックの反対派が出てくるということになっている。

 そもそも北京オリンピックに関しては、あまり良い話はない。その内容に関して「コロナウイルス起源説」「コロナウイルス現状拡散」「ウイグル等人権問題」「民主化弾圧問題」「台湾及び南シナ海不法占拠疑惑」「中印国境紛争」など様々なことがある。実際に、これらの内容に関しても、どれひとつをとっても「ボイコット」自由であるといえる。特にウイグルの「人権問題」は、ヨーロッパ各国では様々な問題になってるということにある。

 ある意味で、「人権侵害を許すのか」ということが大きな問題になるのだ。つまり「人権」と「オリンピック」を天秤にかけるということになる。もちろん他の問題も大きな問題である。中印国境に関しても、台湾問題も非常に大きな問題である。しかし、これらは、「敵味方がある」というような「個別の紛争」になる。これに対して、人権問題は、人類共通の問題ということになる。人が人権の侵害をすることは許されない。なぜならば人権は神が与えた生まれながらの権利だからである。もちろんその人権を守るためには国家権力などが必要となる、その国家がしっかりと機能していなければならないのだが、しかし、その国家そのものが人権を弾圧している場合は、人権を守ってくれる人はいないということになるのである。

 つまり、国家の人権犯罪は、他の国家が暴いて制裁しなければならないということになる。これは「内政干渉」なのか「人権を、極端な話、神に代わって守る」ということなのか、これは様々な問題になる。

 さて、中国は史的唯物論にある。つまり「神に代わって」などといっても、そもそも神そのものの存在を認めていない。神は無価値なのである。そのことあウイグルの問題になっており、同時に民主化の問題にもなるのである。民主化の方は「意志」ということである。

 そのことから、政治システムそのものが大きく異なる。日本人の多くは「政治や宗教を全く関係ないただのエコノミックアニマル」になってしまったので、その辺のことが見えていない人が薄くなくないのであるが、実際には、この神や自由意思ということが非常に重要なのである。

 その意味でボイコットが行われている。これが来年の開催ぎりぎりまで、「どの国が主張し、貫くのか」ということが大きな問題になる。日本の政治は、そして国民はその神や自由意思とオリンピックということが天秤にかけることができるのか、そのことが試される。

宇田川源流

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