「宇田川源流」<現代陰謀説> 陰謀というには有名すぎる天安門事件という大虐殺とその情報封鎖
「宇田川源流」<現代陰謀説> 陰謀というには有名すぎる天安門事件という大虐殺とその情報封鎖
金曜日は現代陰謀説。現代流れている陰謀をなるべく皆さんにお届けし、なおかつそれを解明してい生きたいと考えている。
もちろん、単純に、世の中にはびこっている「陰謀論」をここで焼き直しを書いてみても面白いとは思っていない。そのことから、あまりコロナウイルスやワクチンに関する陰謀論を書こうとは思っていない。
先日も、「ワクチンは陰謀なのか」ということを言われた。何かマイクロチップが入っているとかDNAが変わってしまって、人類が滅ぶとか、まあ、様々な陰謀論が言われている。幸い、私の場合持病があることとアレルギー体質であることから、接種の順番は最後の方なので、その時点まで考えればよいと思っている。まあ、片方でワクチン接種後亡くなってしまう人もいるのが、一方で、現在高齢者しか接種していない状況で、そのようなことを言っていても、「寿命」なのか「ワクチン起因」なのか全くわからないということになってしまうのではないか。
私の聴いたところ、高齢者や病人で死んでしまう人は一日約2000人といわれている。一方でワクチン接種後にワクチン起因で亡くなった人は厚生労働省が発表している内容で百数十人の事例が出ている。またよくわからないという人もいるので何とも言いようがない。おかしな事例はあるものの、そのおかしな事例の中で明らかにワクチン起因というものと、そうではなく他で死んでしまう人、またワクチンを接種しないでコロナウイルス感染で犠牲になる人を考えて、その中で何を自分が選んでゆくのかということを比較して物事を考えるべきではないのか。
さて、コロナウイルスのワクチンに関する陰謀論で言えば、そのような感じになってしまう。冷静に数字を比較すればよいわけで、また、治験例を見ながら外国で治験をした人々がどうなっているのかというのを見ればよいだろう。実例を見ながら判断するということをしていれば陰謀論に振り回される必要はないのである。まあ、個人的な偏見で言えば中国産のワクチンよりも安全なことは確かなのではないか。
その中国といえば、ワクチンそのものよりも、そもそも人間の命を大事にするというような感覚があるのかということが考えなければならないのではないか。その最たる例が、「天安門事件」なのである。
天安門事件は「大虐殺」=中国の残虐行為の同義語に―米国務長官
【ワシントン時事】ブリンケン米国務長官は3日、中国の民主化運動が武力弾圧された天安門事件から4日で32年になるのに合わせて声明を発表し、事件を「大虐殺」と表現し、非難した。その上で「天安門広場」は、人権や基本的自由を訴えた数万人の人々を黙らせるために中国政府が取った残忍な行動の同義語となったと指摘した。
また、「あの日に起きたことについて透明性を求めることをやめてはならない」と訴え、事件の死者や拘束者、行方不明者に関する完全な説明を求めた。 【時事通信社】
2021年06月04日 14時35分 時事通信
中国で人気アプリのSNSアカウントが停止 投稿で天安門事件を示唆か
中国の人気EC(電子商取引)アプリ「小紅書」のソーシャルメディア・アカウントが、1989年の天安門事件から32年を迎えた4日に投稿をした直後、停止されていたことが明らかになった。
中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」に小紅書が開いているアカウントは6月4日、「今日は何の日か、大きな声で教えて?」と投稿した。この投稿はすぐに削除された。
小紅書の微博アカウントには1400万人のフォロワーがいた。現在、このアカウントでは違法行為について調査しているというメッセージが表示される。
同社はこの件について公式なコメントを出していない。7日現在も小紅書の微博アカウントは停止されているものの、3億人のユーザーを持つ小紅書アプリそのものはまだ稼動している。
小紅書の4日の投稿が、天安門事件を意味していたのかは不透明だ。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは関係筋の話として、投稿は天安門事件とは関係なかったと伝えている。
中国の16歳、急成長の「ライブコマース」で成功目指す 天安門事件から32年、香港で民主活動家が逮捕 無許可集会めぐり
小紅書は、中国ネット通販大手・アリババ集団とネットサービス大手、騰訊控股(テンセント)から出資を受けている。
「EC機能のついた中国のインスタグラム」とも呼ばれ、都市部に住む若い女性を中心に利用されている。
小紅書はソーシャルメディア上で質問を投げかける投稿を定期的に行っていたという。
中国の天安門広場に軍の部隊と戦車が出動し、武器を持たないデモ参加者たちに向けて発砲した同事件をめぐっては、中国国内では遠まわしに言及することさえも禁止されている。オンラインでは、天安門事件に関するあらゆる議論が中国当局に厳しく検閲される。
これまでは香港とマカオが唯一、天安門事件の追悼行事が行える場所だったが、当局は新型コロナウイルスの流行を理由に、2年連続で集会などを禁止した。
香港では4日、無許可集会を促進したとして、香港の民主活動家の鄒幸?氏が逮捕された。鄒氏は、追悼集会を毎年開催する香港市民支援愛国民主運動連合会(支連会)で副主席を務める。
(英語記事 'China's Instagram' account blocked after Tiananmen post)
2021年6月7日 12時38分 BBC News
天安門事件に関して書く時は、二つの観点から書く必要がある。一つは、「中国における民主運動とその弾圧は虐殺につながる」ということ、もう一つは「現在その情報を献策させないように市情報を封鎖している」ということである。
単純に、前者の方は「思想信条の自由」という当たり前の人権が無視されているということではなく、人民解放軍という軍が国民に向けて攻撃をしたというあるまじきことである。
単純に政府による虐殺を「白色テロ」というようになっているのであるが、中国という国家というよりは中国人の国家という意味では、20世紀に入ってからも「文化大革命」「天安門事件」「台湾の2・28事件」と三つ存在する。このような事件から「中国人」ということを考えれば、「為政者が理解できない人や為政者以上の能力を持っている人をすべて殺すことによってマネジメントを行う」というのが中国の政治のやり方である。逆に言えば、単純に中国に親近感があり、中国寄りの政策を行い中国贔屓をしている政治家やマスコミは、単純に「中国の為政者よりも自分が能力がないということを認めている」としか言いようがないのである。
さて、本日は陰謀説なので、過去の天安門事件の事を言っても意味がない。それよりも、上記に挙げた後者のほう、つまり「現在の情報封鎖」である。
情報封鎖をするということは、いくつかのことが明らかになる。多くの日本人は感覚的にわかっているが、改めて言葉にすれば「国民に現在の共産党政府がおかしい」というような感覚を持たせたくないということになり、早く忘れさせたい、もっと言えば歴史から消し去りたいというようなことになる。
同時に「天安門事件のときの趙紫陽のような裏切り者を共産党の中から出したくない」ということでもあり、また、民主化の動きなどで人民解放軍を動かし、国際的な非難を浴びたくないというような感覚もあるのではないか。
このことは現在の政府が「都合が悪いことは隠す」ということを意味している。同時に国民に対して不都合であれば軍隊が出てきて攻撃してしまうという性質を全く変えていないということになる。現実を見せないということは、そのまま批判を受けることができないということでありなおかつその態度を治すことができないということになる。
もう一つ言えることは、そのような情報封鎖をできるだけ「マスコミ」や「ネット」をすべて支配しており、言論の自由がないということを意味しているのである。そのことは政権が国民の意見を受け入れることが無く「独善的な政治」であるということになる。
まさに、そのような性質が、これらの事から読み取れなければならないのではないか。そしてそのような国において「金持ち」または「政治的な権力を持っている」ということは、それらの政治システムを肯定しているということになるのである。もちろん、日本の言論界の中でもマスコミの中でも、天安門事件を隠し続ける中国政府を肯定している人は少なくない。そのことは、そのような独善的で言論の自由がない、権力が武力を使って国民を虐げることを肯定している「権力主義者」であるということになるのである。
中国政府の一つの行動から、日本におけるそれを支持している人々の心情までわかるということになる。まさに、行動がどのようにつながり他に影響を与えるか。そして、その日本にいる人々が報道している内容が、どのような意味があるのかを、考えることになるのである。
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