「宇田川源流」<現代陰謀説> 「憲法があるから北方領土の議論もできない」とするロシアに対して「憲法があるから平和貢献できない」日本はどのように反論できるのか

「宇田川源流」<現代陰謀説> 「憲法があるから北方領土の議論もできない」とするロシアに対して「憲法があるから平和貢献できない」日本はどのように反論できるのか


 金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。様々な言いで「陰謀」を見破ってみてゆかなければならないような気がするのである。日本はあまりにもそのような観点がなさすぎるのである。そのために、一応微力ながら、陰謀と思われる内容や陰謀という観点を見てゆかなければならないと思っているのである。

陰謀というものは、相手の生活の循環の中に入り混んで、そこをうまく利用してそのうえで、その内容を「自国の都合の良いように徐々に変えて」利用するということになる。それも二カ国間で行うのではなく、多国間で同人一つの考え方で行ったり、別な国で何かを試してみて、それで動かしてゆくというようなことが行われる。もちろんそのような内容を見ながら出なければ外交などは行ってはならない。

あえて例は示さないでこのまま文章を進めることにしよう。連を出してしまうと、そちらの方にまた話が言ってしまいかねないからである。本題をしっかりと考えなければならないのに日本人というのは「例」や「枝葉末節」にこだわる性質がある。そのような「全体を俯瞰できない日本人の性質」は、そのまま芸術品など細部にこだわった良い作品が出いたり、人間関係においてきめの細やかなサービスができたりというような長所にもつながるが、一方で、昨日のブログにも書いたが、「一部の抜き取った言動で人や行動を判断してしまう」というようなデメリットも共有することになる。日本のマスコミなどは、そのような日本人の性質を完全にうまく使い、またはどこかの国からそのような使い方を知らされて、そのうえでそれを政治の場で使って政局を作り出すなどのことをしている。良心のかけらもないようなマスコムが出来上がり原論がどんどんとゆがめられてしまうということになるのである。

さて、今回はそのような日本人の性格から見える、「北方領土問題」をロシアが仕掛けてきたということになろう。

北方領土「議論すらできない」=割譲禁止の憲法で―ロシア

 【モスクワ時事】ロシア外務省のザハロワ情報局長は北方領土をめぐる日本との交渉について、ロシア憲法に「領土割譲禁止」が明記されたことから、「いかなる形であれ、このテーマは議論すらできない」と主張した。

 18日公開された動画投稿サイト「ユーチューブ」の番組で語った。

 対日関係に関しては、プーチン大統領も10日のロシアメディア幹部との会見で、「発展させたいし、そうするつもりだ。しかし、憲法に反することはしない」と発言。プーチン政権は憲法を理由に北方領土交渉を拒否する姿勢を強めている。

 ザハロワ氏は平和条約締結に向けては「交渉する用意がある」と表明。領土問題を抜きにして平和条約締結を目指す考えを改めて示した。

 ロシアで昨年7月に全国投票を経て成立した改正憲法は「領土割譲禁止」の条項が盛り込まれた。 

2021年2月19日 16時12分 時事通信社

https://news.livedoor.com/article/detail/19723497/

 さて、日本のあまり国際的なことを考えていない人々は、間違いなく「憲法9条は平和憲法であり」ということを言う。まあ、平和憲法であるということは間違いがないのであるが、「平和」というのは、多くの人が努力をして、戦いが起きないように、争い事がないように力を尽くすものであり、日本だけが「平和」であっても、世界は平和ではないということになっている。つまり「日本は平和憲法を持っているから、戦いません」ということばは、そのまま「日本以外の国が戦いにまみれてしまっても、日本は見て見ぬふりをして全く関与しません」ということを意味しているのであり、日本の国内の人はい気付いていないかもしれないが、世界各国からは「平和貢献しない日本」というような状況になっているのである。

さて、そのことは様々な意味で「世界の国々から異端視」されている。例えば、中国の南シナ海進出や中東で起きたISのテロ問題などに関して、中東の石油資源地帯から様々な恩恵を被っているのは当然に日本も含めての先進国である。しかし、その石油野恩恵を被りながらもそこの治安維持やテロとの戦いに参加しなかったのは日本だけである。その理由は、「憲法に9条があるから」である。しかし、その憲法9条のない国々は、「自分たちの命を失ってなぜ日本人は命を立てに守らないのか」となるのである。

もちろん、その憲法9条に関して様々な意見があることはわかっている。そして今回はそのことには言及しない。

さて、では「日本の憲法はだれが決めたのか」ということになる。当然に、日本国民の総意である。もちろん、その過程にはアメリカの意向があったなどということがあるのはわかっているが、しかし、その内容は少なくとも世界各国の総意ではないのである。

では世界各国の他の人々からしてみれば、「日本国民が勝手にそのことを決めた」という内容で、何ができるのかということになる。そのことにほかの国は従わなければならないのかということである。

今回はそのことが全く同じということになる。つまり、「ロシアが勝手に決めた憲法で北方領土問題を全く議論もできない」ということになるのであろうか。まさにこのことである。つまり、「日本は自国で決めた憲法に世界を従わせているのに、なぜ日本はロシアの決めた憲法に従わないのか」ということになり、同時に、「中国が勝手に決めた国内法で尖閣諸島が中国のものとなったら」「中国が勝手に決めた法律で南シナ海が中国の領海となったら」ということになる。日本が従えば「日本がしたがっているのになぜアメリカは従わないのか」というようになる。

まさに、「各国が勝手に身勝手な論理で憲法や法律を変えれば、どうなるのか」ということになるのである。

まさに、このことが大きな問題になるのではないか。このような陰謀を仕掛けてくるのがロシアなのである。

宇田川源流

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