「宇田川源流 日本万歳!」 自衛隊の潜水艦搭乗員の女性が初めて配属されるその心意気
「宇田川源流 日本万歳!」 自衛隊の潜水艦搭乗員の女性が初めて配属されるその心意気
月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。毎週日本人のすばらしさや日本人のすごさを発見し、そして我々の日常の中に入ってしまって気が付かなくなってしまっている「当たり前」を再検証することによって、われわれがいかに日常的にすごいことを行っているのかということを考えてゆく。そして、同じ日本人として誇りをもって生きていっていただきたいと考えているところである。
毎週、月曜日になると、なんとなく「ブルー」になる人が少なくない。今週の場合は、明日11月3日が文化の日(明治節)で休みであるが、それでも一週間の始まりというのは、今週の仕事のことなどを関上げて憂鬱になりがちなものである。
そのような気分を何とか上げていこうということで、この企画を昨年から行っているのであるがなかなかそのようなネタが見つからないところであることは間違いがない。一応記事を見つけて、その中で物事を見てゆくということをしているのであるが、なぜか日本のマスコミは日本の素晴らしいところを記事にしない。
当たり前ということが記事にならないのは、それがニュース性がないからであるといわれてしまえばそれまでなのだが、残念ながら、日本人のあたりまえが外国人から見たら全く当たり前ではなく素晴らしいところなのである。
日本人のすばらしさは「当たり前」「常識」ということで、毎日他の国の人々の間ではとても考えられないようなことをすべて行っていることにあると思われる。逆に、日本人の中には、日本のことをあまり良く言わない。何か知らないが自分たちを卑下することがインテリであるかのような感覚を持っている人が多く、そのような人々が「知識人」などといっていることん非常に違和感を感じるのである。
さて、一方で、日本人の中にも世界では当たり前と考えられていることが全く当たり前ではない人々が少なくない。その日本人のあたりまえでない部分を日本人が、それも情勢が行い始めたということを今回は取り上げてみたい。
海自初の女性の潜水艦乗り、5人誕生 性別制限を撤廃
海上自衛隊呉基地(広島県呉市)の潜水艦教育訓練隊で29日、女性隊員5人が訓練を終え、女性の潜水艦乗組員が初めて誕生した。潜水艦は艦内が狭くプライバシーを保てないとして女性の配置が見送られてきたが、防衛省が2018年に性別制限を撤廃。女性が乗る潜水艦には専用区画などが順次設けられる。
5人は、田口夢花(ゆめか)・3等海曹(23)ら20~40代で、潜水艦運用の実務を担う。2月に知識と技能を学ぶ課程に入り、6月から練習艦「みちしお」で実習していた。
この日の式典で、5人は潜水艦乗りの証し「ドルフィンマーク」を阿部純一艦長(50)から上着の左胸に付けられた。阿部艦長は「今日はゴールではない。女性乗組員の初日としていかなる任務にも対応を」と激励。田口さんは報道陣に「大変うれしい。女性乗組員として(艦内環境の)改善もできた。女性の活躍の一翼を担いたい」と抱負を述べた。
海自によると、現在海上自衛官約4万3千人のうち女性は約3200人。(能登智彦)
朝日新聞2020年10月29日15時30分
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/asahi/politics/ASNBY3V4ZNBYPITB001
自衛官の中で女性は少ない。日本を守るということであり、最近では様々なところで活躍が目立つ自衛隊であるが、しかし、まだまだ女性の参加は少ない。まずは、基本的に体力勝負であって、なかなか体力や過酷な訓練についてゆける自信のある女性が少ないということは、ある意味で、日本だけの問題ではなく人類全体の問題である。昔は「戦士」は男のものであり女性が参加することは少なかった。
しかし、日本はやはりほかの国とは異なり、女性が戦に参加した例が少なくない。源平盛衰記には中原兼遠の娘、樋口兼光・今井兼平の姉妹で、源義仲の妾である巴御前が大力と強弓の女武者として描かれている。
「木曾殿は信濃より、巴・山吹とて、二人の便女を具せられたり。山吹はいたはりあって、都にとどまりぬ。中にも巴は色白く髪長く、容顔まことに優れたり。強弓精兵、一人当千の兵者なり」と書かれているのである。
また戦国時代では、瀬戸内海の大三島にある大山祇神社の大祝職(大宮司)・大祝安用の娘で、鶴姫という女性がいたとされる。たびたび大三島に侵攻した周防の大内氏の軍勢に対して兵を率いて立ち向かい、交戦してこれを撃退するも、最期は戦死した恋人・越智安成の後を追って自殺したという「鶴姫伝説」として知られている。
このように、日本には古くから女性も一緒になって戦うところがあり「自分たちが自分たちん家族を守る」という覚悟を持った女性が少なくなかったのである。
さて今日、上記の記事によれば、海上自衛官約4万3千人のうち女性は約3200人<上記より抜粋>とある。もちろん陸上自衛官であっても女性はいるので、必ずしもこの割合ではない。しかし、その中で「女性」が活躍できなかった部分があった。それが潜水艦である。数年前に護衛艦の艦長に女性が就任して話題になったが、今まで潜水艦搭乗員はいなかった。
陸上自衛隊と異なり、海上自衛隊は「船」という閉鎖された中にある。当然に限られた空間の中での勤務になるので、布団などのプライバシーを維持できるところも「共用」である場合も少なくない。また今までは潜水艦などは女性が多く必要とする水が貴重であるために、なかなかうまくゆかなかった。それでも「女性の意志」を貫いて、女性潜水艦搭乗員になったのである。
「大変うれしい。女性乗組員として(艦内環境の)改善もできた。女性の活躍の一翼を担いたい」<上記より抜粋>
つまり、女性が潜水艦の乗組員になることができるように日本の自衛隊多賀環境を改善したということになっているのである。そのようなことができるのが日本なのである。もちろん他の国よりも遅れているというかもしれないが、それ以上に、「軍隊のようなところではなく、自衛隊というところでそれができた」ということを高く評価すべきではないか。
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