【有料メルマガの御案内】「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」 第41話 旧ソ連の各国に起きるロシアの影と旧東ヨーロッパ的な国家観考 3 ベラルーシにおける「北方領土」との関連性
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第41話 旧ソ連の各国に起きるロシアの影と旧東ヨーロッパ的な国家観考
3 ベラルーシにおける「北方領土」との関連性
ベラルーシ共和国は東ヨーロッパに位置する共和制国家でソ連崩壊でソビエト連邦から独立した国家である。
1994年以降、ルカシェンコが大統領の座に就いており、ヨーロッパ最後の独裁国家との批判を欧米諸国から受けている。
2012年9月には、代表者院選挙が行われたが野党はボイコット。全議席が親ルカシェンコ政党に配分され、自身の強固な独裁体制の維持に成功した。
憲法では本来大統領の任期は3選までとされているのだが、議会が独裁的になっていることからルカシェンコ大統領は自分以外の人が立候補しない(実質には弾圧して立候補させなかった)ことを理由に、5回連続で当選し長期独裁政権をしている。
また議会選挙なども弾圧を行い、その弾圧によってルカシェンコによる政党以外の議員が立候補できないようになってきている。
そのような中2020年8月にベラルーシの大統領選挙が行われ、ルカシェンコは憲法で禁じられているにもかかわらず6選目の大統領に立候補したのです。
この時に対立候補といわれていたババリカ・チハノフスカヤ氏が立候補の予定でしたが、直前の6月に「違法な政治活動(贈収賄)をした」として逮捕拘束された。
これに対して反ルカシェンコ政党の人々はこの贈収賄は捏造であるとして抗議活動を行う。
そのうえでチハノフスキーの妻スヴェトラーナティ・ハノフスカヤは、ババリカの逮捕後の選挙で候補者として登録した。
この結果、8月8日の投票でルカシェンコ候補4,661,075(80%)、チハノフスカヤ候補588,622(10%)で、ルカシェンコ大統領が圧勝するということになるのであるが、中立な選挙監視団の立会いがなかったことから不正選挙の懸念が浮上し、ルカシェンコ氏の辞任を求める声が上がっている。
8月16日以降、毎週10万人規模のデモが起きているのである。
この問題が注目を集めているのは、・・
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