「宇田川源流」【現代陰謀説】 「ベーシックインカム」というような単語を変えて国民をだます原始共産主義

「宇田川源流」【現代陰謀説】 「ベーシックインカム」というような単語を変えて国民をだます原始共産主義


 金曜日は現代陰謀説。現代の陰謀をわかりやすく解説するということになる。もちろん、陰謀であるから私自身が見破っていない内容もあれば、知っていても書けない内容、または知ってはいるけれども、どうやって解説をしてよいかわからないような陰謀も存在する。陰謀が複数絡まって、見えなくなったり、あるいは、その背後組織が開設できなかったり、二つの組織の陰謀がいくつも重なっているものなど、様々存在する。それらの陰謀をなるべくわかりやすく、できれば「一言」で解説できるような感じの者があればよいと思っているのであるが、なかなかそのようなものはなく、この連載もちょっと苦労しているものである。

さて、そのような中で、もっとも簡単な陰謀がある。これが「単語の入れかえ」というものである。

ある意味で「全く同じものを呼称を変えることによって全く違うもののように見せる」というようなことはかなりさまざまに行われている。もっとも身近で有名なものは「United Nations」つまり日本では「国際連合」と訳される集団である。本来は、英語が正式名称で、漢字文化の国である中国や韓国や北朝鮮でも、基本的には「連合国」と訳されるのである。しかし、日本の場合、戦後「連合国」は敵国であるということから、「連合国に参加する」となれば、当時(あくまでも当時のことである)アメリカなどに敵対的な気持ちを持っている人も少なくなく、そのことから帰還兵や軍国主義的な考え方を持っている人々が収まらない場合があるということになる。そのことから、「連合国ではなく他の訳文を当てるべきではないか」という議論となり「国際連合」としたのである。

しかし、そのような訳文を当てたことにより、本来は軍事同盟であるはずの「連合国」がいつの間にか「世界政府」であるかのようなことになり、日本国の中で前の大戦の時に日本の敵国であった連合軍の本部であった、というような話が全て消え去っているのである。

まさに「呼称を変えること」が「本質を変わって理解させること」になった事例であろう。では、他にそのようなものはないのであろうか。

ドイツで“お試し”ベーシックインカム開始、現地の反応は? 毎月15万円の支給に応募が殺到

 日本では、最近、全ての人に無条件で一定の金額を給付するベーシックインカムが注目され始めている。特に元総務大臣でパソナグループ会長の竹中平蔵氏が23日、『報道1930』(BS-TBS)に出演して、国民に毎月7万円を支給するベーシックインカムの導入を訴えたことも、ベーシックインカムが注目される大きなきっかけの一つとなっただろう。

 そんな日本より一足先に、ドイツではベーシックインカムの導入に着手したようだ。ドイツでは8月中旬からベーシックインカムのトライアルが実験的に行われている。ドイツが実施する今回のトライアル版のベーシックインカムは、選ばれた120人のドイツ国民が3年間、毎月1200ユーロ(約15万円)を受け取れるというもの。120人の選定は、政府が希望者を募り、希望者の中から無作為に選ぶ。18歳以上でドイツに住み生活の大半がドイツである人であれば、誰でもトライアル版のベーシックインカムへの参加を希望することが可能。政府は2021年春から、選定された120人に対してベーシックインカムを支払い、支払われていない人と比較して、時間の使い方や価値観、健康維持面の違いなどがどれほどあるか調査するそうだ。

 「ドイツでもこのトライアル版のベーシックインカムは話題になっていました。参加したい人が多く、応募から4日でなんと約120万人の参加希望者が集まったそうです」(ドイツ在住日本人)

 移民が流入し始めた1990年代からベーシックインカムの導入を訴える声が少しずつ挙がっていたと、現地ドイツではメディアを通して分析する専門家が多いが、今回のトライアル版のベーシックインカムの導入に大きな影響を与えたのは、芸術家や音楽家などのフリーランサーだろう。ドイツには多くのフリーランサーがいるが、コロナ禍で多くのフリーランサーが仕事を失い、生活が苦しくなったことで、精神的に追い詰められて、自ら命を断つなど万一の事態が起こり得ると知り、ベーシックインカムの必要性を強く訴えた。ドイツ在住のフリーランスのファッションデザイナーが立ち上げたベーシックインカム導入を訴える運動には、47万人以上の署名が集まり、ベーシックインカム導入を後押ししたと言える。

 ベーシックインカム導入に前向きなのは、アーティストだけではない。『ドイツ経済研究所』が2019年4月に公表した調査結果によると、ドイツ国民2031人を対象に行ったアンケートでは、約半数の人がベーシックインカムの導入に賛成していたという。

 「周りのドイツ人に話を聞くと、確かにベーシックインカムに賛成する人が多いですね。移民を受け入れてから治安の悪さを心配している人も多く、『貧富の差が狭くなれば治安が良くなるから良い』と言う人もいれば、『もともと派手な生活はしないし、中心部に住まないから1200ユーロは十分な額。お金の不安がなくなることはいい』と言う人もいます。さらに、ベーシックインカムがいいかどうか分からないからこそ、『政府が実験的に行うのはいい試み』『論じるためには試してみることは大事』と支持する人も多いですよ。反対派の人の多くは『働く意欲がなくなり経済が回らなくなる』と心配しています」(前出・同)

 ドイツのトライアル版のベーシックインカムの実施結果によっては、日本でもベーシックインカム導入論が強まるかもしれない。

2020年09月27日 06時00分 リアルライブ

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12184-200058873/

 「Communism」という英語がある。読みは「コミュニズム」と読む。健全な身体を持つ全ての人間は食料の獲得に従事し、狩猟や収集により産み出されたものを全員が共有する社会のことを言うということになっているのである。このことから、働けない人や働くことが出きない人、または働いたけれども結果が出なかった人などに関しても、その努力や結果の内容にかかわらず、その人の所属する集団はその結果の出なかった人にも平等に成果物を分け与えるということを行うような社会システムのことを言う。

しかし、これは、すべての財産を集団の所有とし、私有財産を認めないことによって平等に分配する分配原子ができるということになるのであり、そのことは「努力」や「親からの遺伝」など、様々な「目に見えない価値観をすべて否定する」ということになっているのである。そのような目に見えない価値観を否定し、そこにあるものをすべて合算し、そのまま分配するということになるのである。

例えば、Aさんが先祖代々の遺産が「500」、別なBさんが死ぬほど努力して「250」、Cさんが病気でも努力して「50」、Dさんが怠けていて全く働かなくて「0」という生産物である場合であっても、これらの合算値である「800」となり、Aさん、Bさん、Cさん、そして怠けていたDさんまでも全員が「200」ずつ分配される制度である。Aさんは先祖代々大事にしてきたものを失い、Bさんは死ぬほど努力しても、、全く怠けて働かなかったDさんと同じだけしかもらえないということになるのである。一回限りであれば「平等」であるように見えるが、全員が「働かなくても200もらえるんだ」と思い、誰もはやらかなくなる。これが「Communism」というやりかたである。

すでにお気づきのことと思うが、このことを「共産主義」という。まあ、共産主義国家がなぜ、東西冷戦時にすべて「最貧国」といわれたのかは、上記のように「働かなくても200もらえるんだ」と思って誰も働かなくなるからに他ならない。

さて、この「共産主義」は1990年代のソ連の崩壊によって無くなったと思われている。少なくともそのような考え方がうまくゆかないということは、多くの人が思っているのである。

では「ベーシックインカム」と名前を変えればどうであろうか。単純に、政府が、誰にも皆生活必要分を分配するということを意味する。「政府」という別人格のようにしているが、実際はその政府の収入は税金であり、上記のAさんからDさんの内容と同じである。特に、初頭税などが累進課税になっていれば、努力をした人ほど金を納めるということになるのであるから、あまり面白いことはない。累進課税が大きく「金持ちから金をとる」という国は、金持ちが他の国やタックスヘイブンに資産を避難してしまうために、その国から資産がなくなってゆくことになる。まさに、その状況、つまりAさんが「相続税」Bさんが「高収入所得税」Cさんが「庶民源泉税」Dさんが「無職」と言い換えればわかるのではないか。

まさに「ベーシックインカム」とは「原始共産主義のまき直し」であり、言葉を変えただけの愚策であることは間違いない。

このようなことは、現代でも行われているのである。

宇田川源流

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