「宇田川源流 日本万歳!」 師走と新年に向けて季節感のあるニュースが多くなってくる日本の「四季」

「宇田川源流 日本万歳!」 師走と新年に向けて季節感のあるニュースが多くなってくる日本の「四季」


 月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。

毎週月曜日になるとブルーマンデーといって、土日の休みから急に現実の世界に引き戻されることになってしまい、少し暗い雰囲気になってしまっている。特に、コロナウイルス禍からは、急にラッシュ電車の中に追い立てられ、また会社という集団の中に入らなければならない。コロナウイルス禍の中で、様々なことが今までの既存の概念から崩れてきているのにもかかわらず、通勤や勤務体制というのはなかなか元に戻らない状況になってしまっているのである。

そのような中で、いつの間にかもう9月も終わりで今年もあと3カ月になってしまっている。改めてコロナウイルス禍以外に、今年何があったのかなと考えると、なんとなく、むなしい気持ちになってしまっている自分がいるということもある。さて、そろそろ夏も終わり、台風の季節になってくるのであるが、その台風の季節になってくるとまたさまざまな記憶がよみがえるものである。

さて、今年がこのように悪いと、すでに今年はあきらめて来年こそはというような気分になるものである。

日本人というのは、古来「暦が変われば、何か新しいことが始まる」というような気分になっているものであり、そのために、江戸時代までは何か大きな事件が起きたり、あるいは疫病が流行ったりというようなことがあった場合、そのことから改元を行って新たな年の神様に変わって運命を切り開くというような感覚があった。

明治時代以降、一天皇一元号のようになってしまい、突然に改元ができないというようになってしまったことから、何か悪い年は次の年に新たに名に期待するような感じになっているのである。

では、来年はどんな年になるのであろうか。


干支の置物作り、モー最盛期…「うしでのこづち」はじめ4千個

 来年の干支(えと)「丑(うし)」にちなんだ張り子の置物作りが、奈良県香芝市の障害者就労支援施設「GoodJob!センター香芝」でピークを迎えている。

 施設の利用者らが、3Dプリンターで作った樹脂製の型に和紙と新聞紙を貼り合わせて形を整え、色づけしている。デザインも利用者らが考案。「物事を『なす』ように」と願いを込めて、なすびの紺色を塗った「うしなすび」や、打ち出の小づちがモチーフの「うしでのこづち」など、ユーモアたっぷりの4種類がそろう。

 11月末までに約4000個を生産する。男性利用者(42)は「張り子を手にする人に福が訪れるよう、思いを込めました」。

2020年09月25日 14時54分 読売新聞

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12213-804913/


 来年に向けての準備が始まるようなニュースがくると、そろそろ年も終わるというような気がする。そもそも、十二支十干というのは中国から伝わってきたものであり、陰陽五行説と組み合わさって、日本における暦や物事の考え方、場合によっては万物の期限などの哲学的な発想や、宗教的な考え方の基本となるような状況にあった。

子年(ネズミ年)は、十二支の中で一番初めの年になる。新しいことが始まるということであれば政治などもそうで、子年には政変が起きやすいジンクスがあり、実際に戦後(1945年以降)の子年で7回中(2020年時点) 1948年(昭和23年)、片山哲内閣総辞職→芦田均内閣発足・総辞職→第2次吉田内閣発足。1960年(昭和35年)、岸信介首相退陣→池田勇人内閣発足。1972年(昭和47年)、佐藤栄作首相辞意表明→田中角栄内閣発足。1996年(平成8年)、村山富市首相退陣→橋本龍太郎内閣発足。2008年(平成20年)、福田康夫首相退陣→麻生太郎内閣発足。2020年(令和2年)、安倍晋三首相辞意表明→菅義偉内閣発足。なお、政権交代が発生しなかった1984年(昭和59年)の中曽根内閣の時にも政権与党である自民党内で権力闘争(二階堂擁立構想)が発生している。

では「牛」「丑年」はどんな感じであろうか。

「丑」は「紐」の意味で「からむ」というような意味になっている。芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態を表しているとされる。一方丑年の相場は一段落するといわれているのである。そのように考えれば、証券取引所などには牛のオブジェが飾られているものは多いが、まさに「落ち着き」を意味しているというような意味もあるようだ。

さてそんな新たな年を迎えるというような準備が始まったというニュースが出てきた。これから徐々に「丑年」を迎える準備が始まる。このよう一年に個性があり、その個性が様々な意味で、日本人の文化をつくっているということが日本人のすばらしさの一つである。単純に数字で置き換えたり、あるいは、無機質な一年というものを繰り返しではなく、十二支十干というようなことをいい、その一つ一つで様々な個性があり、そして、その個性や様々なものを性格づけている。それらが互いに協力して「悪かった」ことも「一つの特徴として受け入れる」ということが出てくるのではないか。そのような日本人の文化性が、コロナウイルスのようなときでも、新たな希望をもたらしてくれるのである。

日本の文化のすばらしさが、徐々に広まれば、また新たな展開が生まれるのではないか。

宇田川源流

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