「宇田川源流 日本万歳!」 細かいところまで気を配る「日本の物づくり」の基本にある「使う人の心を思う職人芸」

「宇田川源流 日本万歳!」 細かいところまで気を配る「日本の物づくり」の基本にある「使う人の心を思う職人芸」

 5月15日から、39の県の緊急事態宣言が解除された。国の政府は「緊急事態宣言」をするまででとどまり、それ以上の細かい内容は地域性などがあるために、各都道府県の知事に任されている。もちろん、知事の中には、なんでも国に任せるというような人がいる。はっきり言って、「国に責任転嫁をしていた方が楽だし、失敗した時も国が悪いといえる」というような感じになる人がいる。このようななんでも依存し、責任転嫁体質の知事を持ったところは、本当に悲劇であるが、一方で、そのような知事を選んでしまったその県民性が問題なのかもしれない。

さて、毎週月曜日は「日本万歳!」である。まずは何よりも、「強制的なロックダウンをしなくても感染者が減り、なおかつ死者数や死亡率は世界有数の少なさであり、その日本政府の対応と、病院などの現場、自粛といってある程度生活を我慢した国民」ということは、称賛されてよい。

日本のマスコミは数字目標を言わせて、その数字目標に行かなかったとか、あるいは、欧米と比較してできていないなどということをいうが、一方で、このような結果になった事に関しての正当な評価をしているところは少ないのである。まあ、冷静かつ正当な評価のできないマスコミは、その報道姿勢やあるいは物の見方が一定していないということであるのと同時に、その感染防止のために外出を自粛して我慢をした国民を愚弄する好意であるということに気が付かないのであろうか。もっと言えば、そのような評論を聞いていて、国民はなぜマスコミや野党に対して怒らないのであろうか。全く理解できない。間接的に政府を通して自分たちに避難の矢を向けられて、それを一緒に喜んで聞いているところはどうも納得がゆかないのである。

さて、日本万歳では、今後経済が復興するフェーズになって、日本の物づくりがどれくらい素晴らしいかということに注目したい。その中で、見えてくるのが、まずは「冷やしマスク」である。

日本の自販機で販売されているあるマスクに、中国ネットも食い付く「欲しい」「さすが日本人」

 4日、新浪新聞の微博アカウントは、5月に入って気温が上昇した日本で、自動販売機に「冷やしマスク」なる商品が出現したと報じた。

 2020年5月4日、新浪新聞の微博アカウントは、5月に入って気温が上昇した日本で、自動販売機に「冷やしマスク」なる商品が出現したと報じた。

 同アカウントは、日本の東北地方では3日に30℃を超える暑さとなったとしたうえで、山形県のある会社が5日ほど前から高温の時期向けの「冷やしマスク」の販売を開始したことを紹介。販売時にはわずか4度という冷え冷えのマスクが同県内にある2カ所の自動販売機で売り出され、1日あたり500枚ほど売れているという。

 これから暑くなる季節を迎えるなかで発売された「冷やしマスク」は、中国のネットユーザーの間でも「これはいい。暑い日にマスクをつけるとすぐかぶれるから」「日本の商売人は素晴らしい。みんなを喜ばせたいと思うところから始まっているところがね」「さすがは細やかなところまで気を配る日本人の発想」「こういうマスクが欲しい」「いろんなところにビジネスチャンスってあるもんだね」「広東省もここ数日ものすごい暑い。商機があるぞ!」「気温が30℃を超えた武漢市民も必携のアイテム」など、好評を博している。

 また、「冷えすぎて顔が麻痺したりしないだろうか」「10分もすれば熱くなってしまいそう」などの指摘も寄せられているが、これらに対しては「いいじゃないか。こういうのをイノベーションというのだ。今回のアイデアに何か問題があれば、次のアイデアで問題を解決する。何も考えないよりよっぽどいい」とコメントするユーザーも見られた。(翻訳・編集/川尻)

2020年05月04日 17時20分 Record China

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-ecn2005040007


 中国では、マスクをしながら体育の授業を受けて、熱中症やそのほかの感染症を引き起こし、亡くなってしまった生徒がいるというニュースがある。「コロナウイルス」という危険を回避するために、その方策であるマスクをして、そのマスクによって脱水症状を起こし亡くなってしまうなどというような悲劇があるのだ。

実際に、最近暑くなってきて、マスクをしていると息苦しくなったりあるいは暑さを感じたり、場合によってはめまいや立ち眩みをすることがある。一つには、マスクをしていることによる物理的な呼吸の障害、そして、コロナウイルスの中に外に出なければならないという、必要以上に危機感をあおったことによるストレス。そして、マスクをしていることによって、暑さやのどの渇きを感じなくなってしまう現象が起き、体調の変化をうまく感じることができないことによる熱中症、または脱水症状ということが原因になる。

同時に、「息苦しさ」を訴えれば、コロナウイルスの感染を疑われてしまうので、安易に苦しいということも言えないし、マスクが義務化されている地域や国では、何か問題があってもマスクを外すことが許されない。そのような精神的な圧迫によって、マスクを「し続ける」ことが、熱中症の発覚を遅らせ、なおかつ、死に至るまでそのまま放置されてしまうことになる。そして倒れたとしても、コロナウイルスかもしれないとして、すぐに救命救急することができないために、手遅れになってしまうケースが少なくないのである。

このようなことを考えてか、山形県の会社では「冷やしマスク」が販売された。「冷やし○○」といえば、夏の風物詩であり「冷やしキュウリ」や「冷やしスイカ」などは、串にさして食べやすくなっている。また、冷たいだけではなくニッキの冷たさを感じる機能で「冷やしあめ」などという飲み物もあるし、何よりも、中国では存在しない、ラーメンを冷やした食べ物である「冷やし中華」という日本料理も存在する。

このように「冷やす」ことで夏を快適に過ごすということが日本の知恵である。そもそも「冷やす」という文化は「水がきれいであり、その水を大事に使う文化がなければ成立しない」のである。このように書くと「氷」というが、文化というようになるほど古い時代には、冷蔵庫がないので氷はない。そこで、江戸時代には富士山のふもとの氷穴から氷を運んだというような逸話もある。氷がない以上、そこにあるのは「冷たい水」なのである。しかし、上流の人々の心掛けが悪く水を汚してしまえば、食べ物を水で冷やすことができない。つまり「水を大切にし、水はみんなの物という観念があり、なおかつ衛生観念が存在しているところでなければ冷やし○○という文化は成立しない」のである。

当然に、中国では、現代でも紫色になってしまった河が存在するくらい、水や公共物に対する感覚が少ない。よって冷やし○○の文化は育っていないのである。

「これはいい。暑い日にマスクをつけるとすぐかぶれるから」「日本の商売人は素晴らしい。みんなを喜ばせたいと思うところから始まっているところがね」「さすがは細やかなところまで気を配る日本人の発想」<上記より抜粋>

まさに「日本人の発想」であるが、そこに日本人の文化があり、マナーのない中国人にはできないということ、日本人しかこのような細やかな発想がなく、そして、それを「ユーザーの使い心地を考えて開発する」ということができるようになるということが最も重要なのである。

接客などではなく、このような「商品開発」の部分で「お客様は神様」という感覚を持つことは、商機を作ることであり、重要な日本人の資質なのではないか。それこそ日本の物づくりのすばらしさであるといえると思う、

宇田川源流

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