「宇田川源流」 協力金が少なすぎるというヤジに悲しくなった・不快であるという声が多数ネット上に書きこまれる日本人の理性と感染者の比率

「宇田川源流」 協力金が少なすぎるというヤジに悲しくなった・不快であるという声が多数ネット上に書きこまれる日本人の理性と感染者の比率

 読者に皆さんにあえて伺うが、阪神大震災や東日本大震災の時に、保証しろとか、金が少ないというような声が上がったであろうか。

先日日曜日の午前中、朝の情報番組を見ていたが、「自粛を求めるには金が必要」などといい、そのうえ「居酒屋などに休業の要請をするならばその分金を払うべき」など、金銭ありきの話をしているコメンテーターがあった。震災や台風、豪雨水害などの時はそのように全く言っていなかったはずだが、その影響が自分たちに来た瞬間にいきなり金の話になるという、東京のテレビに出ているコメンテーターの発言にはさすがに驚かされる。

はっきり言って金が要らないとは言わない。金は必要であろう。しかし、そもそもその金は「税金」である。つまり「助けるべき人に最低限必要な分だけを出す」ということであり、本来は、経済自由の原則であるから、当然に経済の内容をしっかりと吟味し、そのうえで経済の中身を見ながら補助金を行うべきである。

国や政府が養うというのは共産主義国家ではないし、また、今回の内容は「自粛」でしかないのであるから、営業を行うことに関しては自由なのである。もちろん社会的な感覚もありまた客がいないなどの話はあるが、そのような中でテイクアウトなどで営業を行っている店も少なくない。そのように努力をしている人が不利になり、早々に休んでいることを決めている人が有利になるような制度を作ってはいけないのである。

旧ソ連や東ドイツの社会主義国家の失敗を真似るような政策は、緊急事態といえどもおかしな話なのではないか。

そのうえで言えば、もらえるものに感謝し、そのうえで「自助・共助・公助」の順で、行うのが本来の緊急事態に対する内容である。それらの考え方が全くできず、なんでも政府に依存する人が多すぎやしないだろうか。

多様性というが、実際に「公的依存性になっている」というような感覚になることが少なくない。そのような内容は、見ていて非常に悲しくなるものである。


小池知事会見 大声野次にネット騒然「記者なの?」「不快」「悲しくなった」

 東京都の小池百合子知事が10日午後、東京都庁で会見し、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けての休業要請の対象を発表し、改めて強い外出自粛を求めた。厳しく「STAY HOME!」「おうちに居て!」「もう平日も週末もあったものではない」と要請した。

 会見をテレビ各局が生中継する中、約45分の会見を終えて小池知事が退出する際、会場から男性が大声で「協力金50万円少なすぎるんじゃないですか、イギリスは300万円ですよ、こんな額じゃ店閉められないんじゃないですか、なんでもっと手厚い休業補償を安倍総理に求めなかったんですか、怠慢じゃないですか…」とまくし立てる一幕があった。

 この場面にネットは騒然とし、「誰?」「記者なの?」「不快」「感じ悪い」「気持ちをざらっとさせられますよね」「悲しくなった」との投稿が相次いだ。

2020年4月10日 15時43分 デイリースポーツ

https://news.livedoor.com/article/detail/18101222/


世田谷区トップも“実態”は… 新型コロナ、東京23区別の感染者数

 東京都が今月から公表を始めた新型コロナウイルスの区市町村別の累計感染者数をみると、5日時点で数が最も多いのは高級住宅街として知られる世田谷区だった。ただ、人口比のランキング(別表)をみると様相は異なる。酒場だけでなく、レストランを含む飲食店が多い街に脅威が潜んでいる様子が浮かぶ。

 5日時点の累計感染者数トップが世田谷区で93人。港(67人)、杉並(44人)、目黒(40人)、新宿と練馬(ともに39人)の各区が続く。

 これを人口比で並べ替えると、六本木や赤坂など高級歓楽街を抱える港区が最も多く、飲食店の多い目黒区が2位、若者の街、渋谷区が3位。上野や浅草がある台東区、銀座がある中央区、歌舞伎町のある新宿区と続く。世田谷区は人口比では23区中7番目だった。

 小池百合子都知事は「接客を伴う飲食の場で感染を疑う事例が多発している」として、「3密」(密閉空間、密集場所、密接場面)になりやすいナイトクラブやバー、キャバクラなどへの入店自粛を要請している。たしかに人口比ランキングも大規模な歓楽街を抱える区が上位を占めている。

 各区の累計感染者数と、都の経済統計(2016年)での飲食店や酒場などのデータを用いて予備解析した帝京大学アジア国際感染症制御研究所の鈴木和男教授は、こう指摘する。

 「東京の場合、夜間人口の少ない千代田区と中央区を度外視すれば、感染者数と飲食店や酒場の数と連動しているようにみえる。特に飲食店との連動が強く出ており、『3密』の一部を裏付けているようにみえる」

 「夜の街」だけでなく、レストランを含む飲食店にも脅威が潜む可能性もある。

 一方、大阪府では5日時点で大阪市が最も多く、吹田市や堺市、豊中市と住宅街も多い。大阪市北区では、接客を伴う複数の飲食店でクラスターが新たに発生したとし、クラブやショーパブの従業員と客で感染が確認された。

 緊急事態宣言発令中の1カ月間は特に慎重にふるまいたい。

 ■東京都区別の累計感染者人口比順位

 順位/区/累計感染者数/人口総数/10万人当たり感染者数

(1)/港/67/260,379/25.7

(2)/目黒/40/281,474/14.2

(3)/渋谷/32/229,671/13.9

(4)/台東/27/202,431/13.3

(5)/中央/21/168,361/12.4

(6)/新宿/39/348,452/11.1

(7)/世田谷/93/917,486/10.1

(8)/品川/38/401,704/9.5

(9)/中野/29/335,234/8.7

(10)/杉並/44/574,118/7.7

(11)/千代田/5/65,942/7.6

(12)/豊島/17/290,246/5.6

(13)/練馬/39/739,435/5.3

(14)/墨田/11/274,896/4.0

(15)/葛飾/18/464,550/3.9

(16)/大田/28/734,493/3.8

(17)/文京/7/226,114/3.1

(18)/足立/20/691,298/2.9

(19)/江東/14/521,835/2.7

(20)/板橋/15/571,357/2.6

(21)/北/9/353,908/2.5

(22)/荒川/5/217,146/2.3

(23)/江戸川/13/700,079/1.9

単位:人。東京都の発表から。累計感染者数は5日時点、区別人口総数は1月1日現在。人口比は小数点以下第2位を四捨五入

2020年4月10日 17時21分 ZAKZAK(夕刊フジ)

https://news.livedoor.com/article/detail/18101767/


 今回のような終わりの見えない将来的な漠然とした不安というのは、基本的には鬱状態を引き起こし、その鬱状態のはけ口をどこか外に求めるものである。人間が弱くなってしまっていることから、そのようなプレッシャーに強くない人が少なくないような気がする。

実際に、「勝てる」と信じながら、「空から爆弾が降ってくる」経験をした人々は、その後どのような思想の変化があったにせよ、少なくともその時は心が折れずに頑張っていたはずであり現在のように国に何かを求めるようなことはなかった。「欲しがりません勝つまでは」というような標語も戦時の反省の材料の一つになっているのかもしれないが、その言葉を信じて戦っていた人々を蔑む道具ではないはずである。

それに比べて、原因もしっかり疫病とわかっており、日々の情報が流されているというわかっている状況の中にありながら、当時の人々と比べてどれほど心が弱くなっているのであろうか。ある意味で嘆かわしいばかりである。

「協力金50万円少なすぎるんじゃないですか、イギリスは300万円ですよ、こんな額じゃ店閉められないんじゃないですか、なんでもっと手厚い休業補償を安倍総理に求めなかったんですか、怠慢じゃないですか…」<上記より抜粋>

さて、この言葉を見て皆さんはどのようなことを思うのであろうか。もちろんこの言葉に賛同する人もいるであろう。しかし、ではイギリスと同じような補償を求めるならば、少なくともイギリスと同様の憲法に変え、イギリスと同じような政治状態にし、軍隊や情報部なども行い、そのうえで、税制をイギリス並みに引き上げることに賛成するのでろうか。

一般に「いいとこどり」は「悪いところの集積地」になる。制度というものは全体で一つの内容になっているものであり、その一環の中で、一つの結論が出るものであり、一部分だけを切り取るような話ではない。

それくらいのこともわからないような人が、記者会見に出入りしているというのはいったいどのようなことなのであろうか。それも、記者会見の質問の時間ではなく、テレビカメラにわかるように大声でいう、つまり質疑のルールを全く無視した独りよがりのこのようなやり方が正しいと思うような人がいるのであろうか。二重の意味でルールを無視することを正しいと思っているような人が、都庁に出入りしているということにある意味で驚きを感じるものである。

さて、その東京都の感染状況であるが「東京の場合、夜間人口の少ない千代田区と中央区を度外視すれば、感染者数と飲食店や酒場の数と連動しているようにみえる。特に飲食店との連動が強く出ており、『3密』の一部を裏付けているようにみえる」<上記より抜粋>とある。

実際にこのように書いてあるが、「電車の沿線別」などを考えてみれば必ずしもそうではない。飲食を行いそのまま歩いて帰るような港区民がいるのであろうか。皆さんの経験上、飲んで電車に乗って帰るという人がいる場合、例えば赤坂や六本木で飲んでいる人がそのままそこに住んでいるというような人が多いのであろうか。

それよりも「盛り場があるところの近くの住人に被害が及んでいる」ということなのか、あるいは、「盛り場と関係があるもののその区の住民との何か特別な関係があるのか」など、様々な事を考えるべき。

もっと言えば、「外国人を含めた居住者が多く、ホテルからの搬送を含めた」というような数字かもしれないので、結論ありきのこれらの内容は必ずしも正しいとは言えない。

今回の感染経路に関しては、より一層しっかりとした調査が必要でありなおかつ、その関係を見てゆかなければならないのではないか。

宇田川源流

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