「宇田川源流」【大河ドラマ麒麟がくる】今回は様々な伏線がかかれた回であったと歴史マニアならばそう思うところだったなあ
「宇田川源流」【大河ドラマ麒麟がくる】今回は様々な伏線がかかれた回であったと歴史マニアならばそう思うところだったなあ
今週は、大河ドラマに関して書くつもりはなかったのであるが、昨日のブログが緊急で「志村けんさんの訃報」でなんとなく日本を元気にしなければならないと勝手に思ってしまった。
こういう時は政治でも経済でもなく、基本的にはエンターテイメントとに関する内容を書くことに限る。そのために、今週はもう少しテレビに関する内容を書くことにしたい。まあ、もう少しといっても、明日までで、金曜日にはいつも通り陰謀説を書くのであるが、それもなんとなくテレビ関連を書いてみたい。
さて、そこで毎週水曜日は「大河ドラマ麒麟がくる」に関して書いているので、その内容を書いてみよう。
さてとりあえず、まず今日の題名とは全く異なるのは、「川口春奈の帰蝶と染谷将太の信長」である。この二人の夫婦になってからの気のあった内容がなかなか面白い。非常にうまく合っているような気がする。もちろん、上を言えばきりがないし、過去の帰蝶を演じた名だたる女優や信長を演じた名優とくらべれば、何かが異なるのかもしれないが、それはそれ。まあ何ともいい感じである。
特に帰蝶の信長に対する信頼と父斎藤道三(本木雅弘)に対する愛情のような感情を表した表情がなかなか良いではないか。実際に染谷将太の信長がうらやましいと思う場面もあってなかなか面白い。そしてそれを見ているときの光秀の目。まあ、いとこであるために恋愛感情のようなものはないにしても、それまで人質と思って不憫に思っていた相手が、すっかりと夫婦になっているというところを見せつけられてなんとなく複雑な思いになるのは当然のことである。
さて、このような「感情の齟齬」がすべて積み重なって様々な事件につながる。初めは何ともないことであるし、その人にとっては習慣ということの積み重ねであるはずなのに、いつのまにかそれが重なり、時期やその人を取り巻く環境から、それが許せなくなってしまうということになるのである。
<麒麟がくる>「さすれば、麒麟がくる」… 将軍・義輝のタイトル回収にSNS沸く 向井理の演技にも反響
俳優の長谷川博己さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の第11回「将軍の涙」が3月29日に放送され、将軍・足利義輝(向井理さん)が光秀(十兵衛、長谷川さん)らを前に、王が仁のある政治を行うときに必ず現れるという聖なる獣「麒麟」について語るシーンが登場した。
戦が絶えないことを「わしの力が足りぬゆえ、世は平らかにならぬ」と嘆く義輝は、父・義晴から子供のころに聞かされた好きな話として、「強い子になれ。声は大きく、よい耳を持ち、よく学べ。さすれば立派な征夷大将軍となろう。世を平らかにできよう。さすれば、麒麟がくる。この世に麒麟が舞い降りる」と語ると、「この世に誰も見たことのない麒麟という生き物がいる。穏やかな世を作れる者だけが連れてこられる、不思議な生き物だという。わしは、その麒麟を連れてくることができぬ。無念じゃ」と涙をこらえる。
ここで義輝は、気を取り直して織田と今川の両者に遣いを出し、和議を命じることを光秀に約束すると、「十兵衛、麒麟がくる道は遠いのう」と呼びかける……という展開だった。
一連のシーンと向井さんの演技に対して、SNSでは「将軍様の後ろ姿が美しい」「将軍によるタイトル回収……!」「将軍様、お美しくタイトルコール!」「義輝さま~『麒麟がくる道は遠いのう』泣けるう~」などと視聴者は反応。さらに「向井様が神々しかった」「向井理の公方様、すばらしい!」「麗しい将軍様の涙に見ほれてたら、もう43分経ってた」「ああー向井理将軍、長生きして、長生きしてよおー」といった声も上がっていた。
3/29(日) 20:45配信MANTANWEB
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200329-00000009-mantan-ent
今川が松平竹千代を人質交換で奪い取った後、今川は尾張国下四郡の知多地区への侵攻を開始する。この戦が「上洛を狙ったもの」であるのか、あるいは「単純に領土を広げる戦い」であったのか、あるいは「松平竹千代に対して、父松平広忠の仇討」なのか、それとも「織田信秀が病気なのを知って討ち入ったのか」ということに関してはなかなか微妙なところであろう。その内容を翌天文二十年将軍義輝の仲介によってこの戦いは和睦に持ち込まれる。
来週以降のネタバレになるかもしれないが、一応史実から見れば天文21年に織田信秀が死去(つまり織田信長の家督相続)すると、一気に攻め込み現在の名古屋市昭和区辺りまで侵攻することになる。しかし、三河国内において反今川の動きが顕著になり信長は、今川に支配されていた三河の一部を取り戻すことになる。この辺の反今川の動きの先導にまた明智十兵衛やあるいは、岡村隆史演じる菊丸あたりがうまく立ち回ることになるのであろう。
この三河における反今川の動きが起きたのは、史実上は太原雪斎の死と関連があるとしている。まあ、雪斎という智謀の師がいなくなってしまうということになれば、今川義元がいかに天災であったとしてもまた素晴らしい武将であってもどうにもならないということになるのである。ある意味で、その三河の動きを予見させる松平竹千代の表情の動きもなかなか面白かった。
そして本日の記事にあるように、土岐頼芸と斎藤義龍の関係、特に稲葉一鉄が斎藤義龍と組んで斎藤道三を嫌うさまなどはなかなかうまく書けている。この後親子の相克があり、そして義龍が道三を殺してしまう。このことがこの辺の人間関係を大きく動かすことになるがその伏線が、この将軍の和睦申請になるというのはなかなか面白い。ある意味で道三のケチによる自業自得ということになるであろうし、そのまま金満の信長に十兵衛が見せられてゆくところにもつながる。
そして、十三代将軍の足利義輝。なかなかうまく描いていると思う。ここも三好や松永と義輝・細川藤孝との対立が出てくるし、またここで「麒麟」を出してくるというのもなかなか味がある。この辺のことは上記の記事にある通りだ。
今回は、その後の「桶狭間の戦い」や「三河一向一揆(書いていないけど)」「斎藤道三と義龍の争い不仲と、信長の稲葉山城攻略」「足利義輝の死」そして、明智光秀と信長の根本的な齟齬などすべてがうまく伏線の根元がありその根元が今回書かれていたようなものである。
数時間のドラマではなかなかこのような書き方はできない。だから伏線をしっかりと書いて表現することができるのがこの大河ドラマではないか。その伏線を表現できるのが面白い。
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