「宇田川源流 日本万歳!」 仕事の自信がないのに素晴らしい結果を残す日本の「心と技」

「宇田川源流 日本万歳!」 仕事の自信がないのに素晴らしい結果を残す日本の「心と技」

 月曜日は「日本万歳!」様々な事を様々な角度から解釈し、その中から日本のすばらしさや日本人の誇りを感じるということを連載している。

毎週月曜日になると、今週も働かなければならないのか、と思うような状況になり、精神的にブルーになる人が少なくない。そのために、日本のすばらしさを考え、そしてそのすばらしさを広めることによって、ブルーになった気分を振り払い、そして日本人の誇りを持ってもらいたい。そうしてより素晴らしい日本人の仕事をしていただきたいと思っているのである。

そのために、日本の素晴らしいことを考えてみようと思っている。

さて、今回は日本人の仕事である。世界に出てみると、日本の仕事というのは世界から非常に高く評価されている。技術力ということもそうであるし、また日本の仕事に対する姿勢や経営方法、など、仕事にまつわる内容がすべて世界からの羨望のまなざしで見られえていることがわかる。

実際に、中国に言ったり、あるいはその他の国に行っても、日本ほどしっかりとした場所は少ない。まずは何よりも従業員一人一人が、相手のことを思い、そして全体のこと、そればかりか、その造っているものを使う人や、その使った人の成果のものまで、延々とその相手のことを思って仕事をする。

ちょっと表現が難しかったので例を挙げよう。例えば包丁を作っているとする。当然にまずは包丁を作っている同じ仲間のことを思う。次に、その包丁を使うお客さん、例えば、料理人のことを思って包丁を作る。そして、その料理人が使ってできた食べ物を食べる人のことまで考えて、包丁を作るのである。

まさに、そのような「相手」をどのように思うのかということが最大の問題なのである。他の国はその範囲が狭かったり、あるいは、自分のことしか考えなかったりする。そのためにどうしても「独りよがり」の者ができてしまうのである。しかし、日本は違う。

しかし、その日本人の仕事に対する意識は低いのである。


「仕事の自信」日本は世界22カ国で最下位 成功するために重要なものに唯一「幸運」が入る

リンクトイン・ジャパンは2月12日、「仕事で実現したい機会に対する意識調査(Opportunity Index 2020)」の結果を発表した。経済状況や幸福度、仕事で成功する自信などを算出。22か国の18~65歳3万人以上から回答を得た。

 「100点」を自信の基準得点とした場合、日本は「仕事で実現したい機会」で80点となり、22か国中最下位で、仕事に対して最も悲観的で自信がないことが分かった。一方、トップ3は「インド」(121点)、「インドネシア」(117点)、「中国」(116点)だった。

 日本、"良い生活"に重要なトップ3「健康」「精神」「仕事」

 このほか、点数が基準を上回ったのは「アラブ首長国連邦」(115点)、「フィリピン」(111点)、「メキシコ」(107点)、「ブラジル」(105点)、「アメリカ」(104点)の8か国。

 一方、日本に次いで低かったのは「フランス」(85点)、「イタリア」(87点)、「スペイン」(90点)、「イギリス」(91点)といったヨーロッパの国々だった。

 続いて「人生で成功するために重要なこと」を聞くと、日本の1位は「一生懸命働く」(72%)に。2位には、世界で唯一「幸運」(66%)が上位にランクインし、以降に「機会均等(社会的平等)」(62%)、「汎用性のあるスキル」(60%)、「変化を喜んで許容する」(57%)だった。

 世界平均でも「一生懸命働く」(81%)が同様に1位になった一方、2位以降は「変化を喜んで許容する」(80%)、「ふさわしい人々とのつながり」(76%)、「機会均等(社会的平等)」(75%)、「学歴」(74%)と続いた。

 「仕事に求めること」については、日本では「ワークライフバランスが優れている仕事」(35%)が1位に。以降に「家族や友達と充実した時間を過ごす」(34%)、「雇用の確保」(32%)、「身体や精神をアクティブに維持する」(30%)と続いた。

 世界平均では「ワークライフバランスが優れている仕事」「好きなことができる仕事」(各40%)が1位。3位以降は「雇用の確保」(38%)、「家族や友達と充実した時間を過ごす」(36%)、「身体や精神をアクティブに維持する」(33%)と続いた。

 次に「良い生活にとって重要な要素」を聞くと、日本のトップ5は「良好な健康状態」(52%)、「精神的な豊かさ」(35%)、「安定した仕事」(26%)、「優れたワークライフバランス」「安定した仕事」(各22%)に。

 一方、世界平均では「良好な健康状態」(49%)、「経済的自立」(29%)、「愛情のある関係」(26%)、「優れたワークライフバランス」「安定した仕事」(各19%)だった。

2020年02月12日 18時53分 キャリコネ

https://news.nifty.com/article/economy/business/12117-13300/


 日本は、仕事でも趣味でも、「道」という言葉をつける。これは「高みを目指して極める」ということを意味する道であり、道路という意味ではない。茶道、剣道、柔道などの「道」である。その道を鍛えるためには、まずは作法など「型」をしっかり行い、なおかつその「型」を極めて鍛錬するということが求められる。当然に、その道を究めても、より高見があるということになるので、いつまでたっても完成はない。

さてこのような感覚が存在する。ある意味で「足ることを知る」ということをしながら「常に不完全である道を感じる」という、一件二つの全く異なる概念を双方持ち合わせ、現在で満足し卑下しないようにしながら、現状に満足せずより高い高みを目指すということになっているのである。

そのような「より高みを目指す」ということが、そのまま「仕事への自信」ということにつながる。

日本は「仕事で実現したい機会」で80点となり、22か国中最下位で、仕事に対して最も悲観的で自信がないことが分かった。一方、トップ3は「インド」(121点)、「インドネシア」(117点)、「中国」(116点)だった。<上記より抜粋>

さて見てみれば、インド、インドネシア、中国、どれもそうであるが、残念ながら日本よりも素晴らしいところではない。もっと言えば、この三つの国の製造物は、「悪い」というイメージが強い、つまり「低いところで満足してしまいより高い高みに行かない」というように解釈されてしまう。もちろんそうではない人も少なくないとは思うが、日本との「自覚」の違いが大きな問題になる。高い技術がありながら、その高い技術に満足せず、より高みを目指す日本と、低いのに、自己満足で進めてしまう中国やインド、ある意味で、国民性を感じるものである。

「人生で成功するために重要なこと」を聞くと、日本の1位は「一生懸命働く」(72%)に。2位には、世界で唯一「幸運」(66%)が上位にランクインし、以降に「機会均等(社会的平等)」(62%)、「汎用性のあるスキル」(60%)、「変化を喜んで許容する」(57%)だった。<上記より抜粋>

さて、人生で成功するために重要なことは「幸運」である。

さて、幸運が入っているというのはなかなか面白い。ある意味でこれは「他の人とあまり差がない」ということを意味しており、なおかつ「他の人がズルい策略をつかわない」ということが前提になってる。もっと単純に言えば、日本人の多くは「性善説」を前提に働いており「一生懸命働く=努力」と「幸運=運」というように「人事を尽くして天命を待つ」というような話になっているところが面白いのではないか。

まさに、このような国民性が日本の技術を支えているのである。そしてより高みを求めるこの日本の慣習が、まさに日本のすばらしさを作っているのである。

日本に生まれて本当に良かった。

宇田川源流

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