「宇田川源流」 <現代陰謀説> 「ネッシーはいなかった」に込められたイギリスのロマンと政治状況
「宇田川源流」 <現代陰謀説> 「ネッシーはいなかった」に込められたイギリスのロマンと政治状況
陰謀論を語るにあたって、陰謀そのものの内容が様々なところに語られていることがある。その「様々なところ」というのが問題で、童話や歌の世界など様々なところに様々な政治的なメッセージが隠されていることは少なくない。
世界初の「コマーシャルソング」というのは「フニクリ・フニクラ」であるという。これはヴェスヴィオ山にケーブルカー(フニクリ・フニクラ)ができたときに、そのケーブルカーの宣伝ソングができた。「誰でも行こうフニクリ・フニクラ」とはまさにその意味であったか、つまり山を登らなくてもケーブルカーで行けるということを意味している。そのほかにも節を使ったものであればチンドン屋など様々なものがあったと思われるが、現在も歌われているなどから考えるとその知名度と広がりはかなり大きなものである。
今では「コマーシャルソング」などということは、「歌」と「土地」と「事業」を結び付けるということを意味する。まさにそのようなことをするということが様々なハレーションを起こすことになる。
同じような話が、出てくるのが「オカルト」である。
オカルトは古くから政治に関する内容をうまく描写している。例えば、古代日本では「呪いによる殺人」が認められていた。平安時代などは陰陽師がいたし、実際に室町時代、応仁の乱の原因となった足利義政の長男の「死」に関して、乳母の今参局を「呪術によって殺した」として処罰(流罪、途中で殺害された)されている。まさに「呪い」と「政治的対立」という二つが合わさった感じであろう。その内容がいつの間にか応仁の乱につながるのである。
このように「オカルト」と政治というのはかなり密接につながる場合があるのである。
ネッシー、存在せず=正体は巨大うなぎか-科学者チーム
【ロンドン時事】「ネッシー」は存在しなかった-。英北部スコットランドのネス湖で目撃情報が相次ぎ、20世紀最大の謎の一つとなった「未確認生物(通称ネッシー)」をめぐり、国際的な科学者チームは5日、「正体はおそらく巨大なうなぎだ」と発表した。未知の生物の存在を示す科学的な証拠は「全く見つからなかった」という。
調査はニュージーランド・オタゴ大学のニール・ゲメル教授らのチームが実施。ネス湖の約250カ所でサンプルを採取し、水中に存在する膨大な量の生物由来のDNA(環境DNA)を調査・分析した。
ゲメル教授は5日の記者会見で「大量のうなぎのDNAを発見した」と説明。「うなぎが通常よりも極端に大きく成長する可能性もある」と指摘した。ただ、教授は「よく分からない点も多くある」とも述べ、さらなる解明の必要性を訴えた。 【時事通信社】
2019年09月05日 19時41分 時事通信
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12145-395052/
さて、オカルトで世界的に有名なものが少なくない。宇宙人に関するものや、幽霊に関するもの、呪いなど呪術系の物もある。サンジェルマン伯爵のように時空を飛び越えるような人も登場するのが世界の内容だ。もともとは「ムー大陸」のような大陸も存在したことになっているしピラミッドなどもかなり様々な意味で出てくることになる。
そのような中でUMA、つまり「未確認生物」の中で横綱に値するのが「ビッグフッド」と「ネッシー」であろう。
このほどそのネッシーがいなかったというような発表をしたのである。さてこれと政治的な事情をまずは見てみよう、
ネッシーはネス湖に生存するとされている巨大未確認生物であり、恐竜か何かではないかといわれている。記録として残されている最古の記録は西暦565年、アイルランド出身の聖職者コルンバの生涯に関する伝記中で言及された、ネッシーの発見報告である。1933年以降、ネス湖で多くの目撃例が報告され、写真や映像が公表されてきた。ロンドンの外科医(実際は産婦人科医)、ロバート・ケネス・ウィルソンは、その主張によると、1934年4月の早朝、友人と共に鳥の写真を撮りにネス湖を訪れ、突然湖面に現れたネッシーを、持っていたカメラで撮影した。この写真はデイリー・メール紙に掲載され、「外科医の写真」と称されて話題を呼んだ。しかし1993年11月、クリスチャン・スパーリングが死の間際に、この写真がトリックであったと告白した。告白によると、首謀者は彼の養父マーマデューク・ウェザラルであり、彼らは、自ら発見したネッシーの足跡を偽物と判定された意趣返しに、おもちゃの潜水艦に30センチメートルほどのネッシーの首の模型を付けた物を撮影したという。
映像では1960年、著書『ネス湖の怪獣』(大陸書房)で知られるネッシー研究家ティム・ディンスデールにより撮影された、対岸に向かって泳ぐネッシーを捉えたとされるフィルムが有名。また、1975年にボストンの応用科学アカデミー研究チームにより撮影された、ネッシーのほぼ全身と、頭部のアップを写したとされる水中写真は世界的なニュースとなった。
ところでネス湖はイギリス・スコットランド北部ハイランド地方にある、イギリス最大の淡水湖である。つまり、現在の微妙な政治状況、つまりイギリスがブレグジットでEUを離脱したのち、スコットランドがイギリスから独立するという可能性がスコットランド独立党によって存在するということになるのである。その場合、イギリスは「イギリスと半分敵対した形で独立したスコットランドに観光目的に資材を残したことになる」ということになってしまうのである。それどころか「ネッシーの研究」としてEUなどの軍隊などが様々にスコットランドに駐留する可能性があり、またスコットランドとイングランドの間で、所有がもめてている北海油田などの問題も出てくることになる。
そのように将来のイングランドとスコットランドの対立の前に、つまりイギリスにある間に、スコットランドの目玉の一つをつぶしておくということになろう。
調査はニュージーランド・オタゴ大学のニール・ゲメル教授らのチームが実施<上記より抜粋>
つまり、これが「コモン・ウエルス」の枠内であると考えれば、ニュージーランドの教授といえども、まさにイングランドの考え方の中に入る。協力したとしてもおかしくはない。まさにその内容をどのように考えるかということである。もちろん陰謀論的に考えずに「これが事実だ」と考える手もある。陰謀論であるとすれば、間違いなく政治的に間違った情報を流したということになり、当然にネッシーは依然存在の可能性を残すことになるのである。
これに関しては、どちらを信じても構わないのであるが、まあ、私自身はロマンの方を取ってしまうのではないかと思う。
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