ほんとうは共産党が嫌いな中国人
内容紹介
「習近平のやり方では、世界から見放され中国が孤立してしまう」と危惧する共産党上層部。「私は戦争が始まったら軍を除隊しようと思っている。多くの人がそう考えている」と打ち明ける軍の中間管理職。「日本人の凄い潜在力の源は、忠誠心や愛国心」と考える香港人。そのほか、外資系ビジネスマン、黒子(ヘイツー:無戸籍の人々)、マフィア、さらに農民、周辺民族に至るまで、あらゆる階層の中国人がジャーナリストである著者に本音を語った。彼らの多くは中国共産党に強い不満を持ち、日本への羨望を口にする者も少なくない。
著者はかつて破たん前のマイカルに勤め、中国随一のデパートとなったマイカル大連の責任者であった人物。ゆえに、共産党上層部から、店の従業員や取引業者まで、あらゆる階層の中国人と懇意となり、今もその独自の人脈を生かして取材活動を行っている。大国の実像を知り、今後の行方を占うために、彼らの生の声に是非触れてもらいたい。
●「中国は伝統的に、自分よりも優秀な人をすべて殺してしまいます。すべて殺してしまい、周りを自分よりもバカばっかりにしてしまえば、統治がしやすくなります。……(中略)……だから、優秀ではない人が国家主席になると、殺されたり拘束される人が急に増えてしまいます」(個人事業主)
●「はっきり言って、彼ら(共産党)からしてみれば、私は人間ではないから。共産党政府なんかに忠誠を誓う必要も、なにもない」(黒子。黒子は学校や病院など、すべての行政サービスを受けることができない)
●「最も許せないのは、やはり共産主義だ。……(中略)……我々は全てアラーの神を中心に動く。
神の意志は常に変わらない。しかし、共産主義体制は、トップの人間の意向によって異なってくる。人間には欲もあれば、汚い部分もある。神は嘘をつかないが、人間、特に中国人は嘘しか言わないといってもよいほど嘘が多い」(ウイグル人)
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