「宇田川源流」【土曜日のエロ】 12歳の少女を人身取引で性的サービスの相手は60人以上という事件の背景

「宇田川源流」【土曜日のエロ】 12歳の少女を人身取引で性的サービスの相手は60人以上という事件の背景


 今週も、土曜日のエロの日になった。本当にエロのネタは尽きないのであるが、同時にエロを扱った社会的な事件も少なくならない。基本的には、人間は「エロ」が好きなのであろう。そのことを考えれば、このような事件が少なくならない。しかし、多分「好き」になり方が違うのであろうか。何か抑圧された中で自分の思い通りのエロを行おうとしてしまうので、法律を破る結果になる。もう少し普通の形にはならないものであろうか。今日もエロに関する犯罪に関してであるが、本当に困ったものである。

さて、そのようなことよりも今週何があったかということを見てみよう。

今週は、日本の政治は予算委員会が行われており、野党の質問が成されているが、あまりにも稚拙な質問が多く、聞いていて恥ずかしくなるばかりだ。奈良の鹿の質問が15分、熊の質問が20分、そのうえ防衛予算に関して勝手に思い込みで数字を妄想して大騒ぎしている政党の当主や、自分は夜しっかりと寝ていながら、官僚に調べさせていて官僚の仕事を増やして、そのうえ数字が間違えて大慌てしている元都知事候補等、まあ、見ていて何かおかしなことではないか。

国会の運営というか予算委員会というのは、基本的には三権分立でいうところの内閣が、行政の内容を考えて予算案を組みその予算に関して、予算に関連する政策を議会側が質問する。議会も混乱をしないように各会派を作りその会派ごとに質問をするということになる。その会派の質問が、あまりにもお粗末でしかない。政策に関連しているといえば、まあこじつけレベルでなんとかなるかもしれないが、しかし、中国政府の言いなりの苦情を言っているものから、思い込みで何かを言っているもの、ろくに調べもしないでないかを言っているのがわかってしまう。

さて、この国会中継というのはNHKの衛星放送を通じて、世界に向けて放送されている。そう考えれば、他国におもねっている人々は非常に良いアピールかもしれないが、残念ながら、日本国民のための政治とは言えないということになるのではないか。まあ、このような議員を選出した日本の国民のレベルが低いと、外国に笑われないようにしなければならないのではないか。

<参考記事>

12歳少女を人身取引か…タイ人少女を“性的サービス”マッサージ店に母が置き去り…働かせた経営者の男(51)逮捕 「タイに帰りたい」 東京・文京区

2025年11月6日 11時47分 FNNプライムオンライン

https://news.livedoor.com/article/detail/29929617/

<以上参考記事>

 11月6日のニュースは、ある意味で「そんなこともあるのか」というような感想も持ったし、「異常性」ということもあったのではないか。いずれにせよ、この事件の内容はなかなか様々な視点を持って語られてしまう。

まずは「エロ」ではなく、「普通の社会的な」目線で見てみよう。

この事件の問題は、少なくとも12歳のタイ人の女性が日本に来て監禁され、そのうえで性的サービスの仕事をさせられていたということであり、同時に、そこに60名以上の客がいたということである。

このことですでに、「就労ビザがない12歳の女性が、仕事をしている」ということが大きな問題であり、外国人の入国だけではなく、入国後の行動やビザの点検ということが全く行われていないという日本の外国人政策の問題があるということを言わざるを得ない。日本の場合、大学受験でも同じであるが、入るとき、入り口だけしっかりと審査するが、入ってからは甘くて内をして体も処罰されない。大学では遊んでいて勉強しなくても卒業できるのと同じだ。しかし、外国人は、日本の大学受験と異なり、それまでの生活態度などを細かく調査したり試験があるわけではないので、関単位は入れてしまう。そのまま「外国人犯罪」が横行することになるのである。この外国人の入国という問題は、岸田内閣、石破内閣においてかなり大きくなり、経済的な面ばかりが取り上げられたが、その結果がこれだ。

第二に、人身売買のブローカーや組織的な犯罪が疑われるという事であろう。今回の内容はある意味で大きな犯罪組織があるといわれているが、その内容の解明は日本の警察では難しい。日本の警察は、都道県でも縄張り意識が強く、外国にわたるような組織的な犯罪もできないということになる。

そのような内容以上に大きな問題は、60人以上が12歳の少女を相手に性的サービスを受けて疑問に思わなかったという事であろう。まあ、数名が通報をしたのであろうからその中に疑問を持った人もいるであろう。だいたいの場合、「障らぬ神に祟りなし」ということで何か疑問に思っても何も考えないし、また、かなり大っぴらにやっていると、張と許可は取っているものと思ってしまう。そのような日本人の「事なかれ主義」心理がそのまま存在しているということになる。

さて、そのような普通な問題点だけではなく、「エロ」的な問題点を考えてみれば、まずはその12歳の少女は「12歳に見える外見だったのか」ということであろう。中にはどう見ても20歳以上にしか見えないような人は少なくなく、そのうえで、外国人であると、その年齢がよくわからないということが充分にありうるのではないか。現場の内容などを報道の範囲で見てみると、他の「マッサージ師」という女性の写真が飾られている(報道ではモザイクが入っている)が、その中に入っていて一人だけ幼い顔をしていれば問題になるはずであろう。もちろん化粧などで大人びた格好をさせていたとはいえ、日本人が入って行って全くわからないほどであったのかどうかは難しいところだ。

第二に、そこに来ていた客である。単純に「ロリコン」であったのか、そうではなかったのか。非常に気になるところであろう。まあ、この辺は報道では出てこないのであろうが、まあ、一応気になるところである。

そして第三に、この少女は学業はどうしていたのか、また、東南アジアではこのような少女が性的サービスをするのは普通なのかという事であろう。私の経験的には、東南アジアに限らず、貧困がひどい場所では金次第でそのようなことをしている部分はある。ある意味で生きるために少女が売春しなければならないというのは、現実社会にあることなのだ。そしてもう一つは、成人年齢が異なるということがある。日本でも成人は20歳から18歳に引き下げられている。インドネシアでは14歳である。では、タイでは何歳が成人なのであろうか。また民族や集落によって異なる場合があるので、その内容も考えなければならないのではないか。

いずれにせよ、さまざま考えさせられる事件であることは間違いがないのであろう。

宇田川源流

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