「宇田川源流」【日本万歳!】 足並みがそろわなくなってきた上海協力機構
「宇田川源流」【日本万歳!】 足並みがそろわなくなってきた上海協力機構
毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたます。
さて、今回は上海協力機構についてみてみましょう。まずは上海協力機構とは何かを説明しましょう。
共同通信社の用語解説では、「上海協力機構とは中国、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンが2001年に創設した地域協力組織。17年にインドとパキスタンが正式加盟した。安全保障協力が中心だったが、経済協力を模索する面が次第に強くなった。主導役の中ロには米欧に対抗して世界の多極化推進に利用する思惑がある。全方位外交を堅持するインドには米欧、中ロをにらみバランス外交を展開する場として活用する狙いもある。」とある。
単純に言えば、西側諸国というのは、NATO(北太平洋条約機構)やEU(ヨーロッパ共同体)、サミット(先進国首脳会議)等様々な内容がありまた、新たにTPP,ホイップ・クワッドなどインド洋や太平洋を中心にした条約機構が次々とできている。ある意味でこのような内容は西側諸国による中国ロシア包囲網といえる。そのようなことに対して、中国とロシアが中心になって味方の安全保障や経済協力を行うようになったのである。
中国・ロシア・カザフスタン・タジキスタン・キルギス(これら5か国は原加盟国)・ウズベキスタン(2001年に加盟)・インド(2005年にオブザーバー参加。2015年に正式加盟)・パキスタン(2005年にオブザーバー参加。2015年にインドとともに正式加盟)・イラン(2005年当初はオブザーバー参加、2021年9月正式加盟)・ベラルーシ(2024年に正式加盟)
オブザーバー国としてモンゴル(2005年に参加)・アフガニスタン(2021年ターリバーン攻勢によってターリバーン政権が復活して以降、アフガニスタンは上海協力機構のサミットに参加していない)
要するに、これらの国が参加して、旧ソ連の時のワルシャワ条約機構のような条約機構を作っているということになるのである。
<参考記事>
インドが上海協力機構国防相会議の共同声明案に署名拒否 カシミールテロへの言及なく反発
6/26(木) 1産経新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/abdf22e310b8fcb8682ab901e74e86b8993d0194
<以上参考記事>
その上海協力機構の参加国をあえて列記した。中国やロシアのように見栄を張る人々は、これだけではなく2008年に拡大する新規加盟・オブザーバー申請国を受け入れる枠として設けられた。「SCO加盟国・オブザーバーと同じ目標と信念を共有するパートナーであり、対話を通じて協力体制を確立する事を望む国」と定義されているとした対話パートナー国が造られている。
しかし、その様に広げてしまっても、中国やロシアが嫌われ、なおかつ民主主義の国の中には、あまり好ましく思っていあい国は少なくない。また、今までの中国やロシアの政治の仕方で、これまでにこれれらの国々に対立してしまったり、対立まではしないまでも、自分の国の統治に利用しているだけで、政治て言いまたは軍事的に安全保障をするような関係にはない国も少なくない。
そもそも、ロシアがウクライナと戦争をしていても、同盟軍を出すような国は全くない。この上海協力機構には存在していない北朝鮮が同盟軍を派遣しているということになるのである。そして、そのように見れば、安全保障を中心にした内容であってもお互いが全くその内容に従わないということが見て取れる。
そのうえ、今回インドとパキスタンそして中国がカシミール地方をめぐって戦っている状態になっている。その様に考えれば、本来はこの上海協力機構がそれらの仲裁を行うべきだるが、共産主義国家には、並列で物事を扱うことができない。何かあってもすぐンい内ゲバを起こしてしまう共産主義者達は、結局仲裁などはできないということになるのである。
その様に考えた場合、インドとパキスタンを戦わせることはできてもその二つの国を和解させることはできないのである。
インドは、「パハルガムでのテロ攻撃への言及がなく、パキスタンで起きた事案について述べられていた」と述べ「一部の国は、越境テロを政策手段として利用し、テロリストに隠れ家を提供している」として上海協力機構の共同声明に反発した。また、インドはイスラエルによるイラン攻撃に関するSCO声明に関しても14日、議論に参加していないと発表している。SCOにはイランも加盟しており、イスラエルを非難する声明内容に反発した。このことで上海協力機構の足並みがそろわないということが見える。
まさに、インドだけの問題だけではない。その様に考えれば、中国とモンゴルや、最近ではキルギスはロシア語教育をやめている。上海協力機構の中にいながら内部で分裂し、金銭的なつながりしかないということしかないのである。
逆にいえば中国やロシアには、これらの国をまとめ上げるだけの統治能力もまた指導力もないということを、今回示してしまったということになるのである。
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