「宇田川源流」【日本万歳!】 鉄骨主流のロンドンで日本式木造ビルが登場
「宇田川源流」【日本万歳!】 鉄骨主流のロンドンで日本式木造ビルが登場
毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本の素晴らしいところや日本の世界から称賛されている部分を報道している記事を探し出し、その内容に焦点を当てて分析し、その中で何が素晴らしいのかということを皆さんと共有するうということをしてゆこうという内容である。
日本の場合、「世界に貢献する」ということが一つの行動のモティベーションになることが少なくない。「利他」という言葉がある。「利己主義」の対義語として存在する概念であり、日本語の中にはこのほかにも「滅私奉公」などというようなことがある。ある意味で奴隷などとは異なり、自分の意思で自分の我欲をなくして、他の人々のために役に立つことを行うということである。ある意味で仏教的な「悟り」を目指しているような感じが日本の文化にはありそれが素晴らしいこと、格好の良いことと考えている部分がある。そして、そのような素晴らしいことを日本の多くの人々は、助ける、支援するというような美しい文化があるのではないだろうか。
そのような日本の「美しい文化」が、実は日本の発展の本当の要因であり、すべてが権利主義、利己主義に走った場合には、当然に、日本は衰退の一途をたどることになるのではないだろうか。
さて、日本のその美しい文化は、「世界で必要であはあるが、しかし、金にならないから誰も行わない」というような研究などを行うことがある。実は宇宙開発はまさにそのようなものである。
以前「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の映画の中にある未来の生活の多くが実現されているということが、話題になったことがある。しかし、逆に「2001年宇宙の旅」や「宇宙戦艦ヤマト」の世界は、ほとんど実現できていない。これは「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の中の者は、すべてビジネス的に採算が合うものばかりであるが、宇宙というのは、基本的には投資が多くかかるにも関わらず、採算性が合わない。ビジネスとして成立しないということが大きな障害になっているのである。
そのような意味で、「利他」を称賛する日本が、やはりこの分野でも一つ大きな進化を遂げることになる。
<参考記事>
“鉄骨主流”のロンドンで日本企業が木造オフィスビル CO2排出を抑制
5/10(土) テレビ朝日系(ANN)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d3dec8a3673c204add2974bf5463461c25a41af
<以上参考記事>
地球環境ということを考えれば、「鉄筋コンクリート」や「石造り」ということよりも、木造建築の方が効率が良いことは明らかである。温室効果ガスの排出を抑えられる上に、木造建築ということに関して言えば、その建築建物の寿命もかなり長い。木造は弱いような印象があるかもしれないが、実際には、法隆寺は聖徳太子の時代からずっとあるのだから、1400年以上の寿命がある。城郭マニアの人ならば、現存木造の12天守が残っていることもよくわかっていると思う。それであっても400年以上ゆるぎないのであるし、また壊された天守も、多くは人災としての火災か、または、明治政府によって人の手によって壊されたのである。
その様に考えれば、「火災」に気を付ければ、石造りやコンクリート造りよりもはるかに長持ちするのが木造建築なのである。その木造建築のオフィスビルが」ロンドンで竣工したということがニュースになっている。
日本の住友林業が高さ22mの木造6階建てで立てたということで、温室効果ガスの排出が建築基準の4割に抑えられたということになる。ある意味当然のことで、法隆寺をたてるのに、聖徳太子の時代、つまり西暦600年代が温室効果ガスがそんなにたくさん排出されるということもなかったのではないか。出来れば、人の手でつくれば、要するに重機などを作らなければ、温室効果ガスはもっと少なくなっていたに違いない。そして日本の建築技術はそのようなことができるだけの技術を誇ているということになるのではないか。
温室効果ガスの排出を含め、サステナブルということを気にするヨーロッパでは注目の技術であろう。そのように考えれば、日本の技術は世界に先駆けているということになるのではないか。
やはり日本は素晴らしい。
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