「宇田川源流」【日本報道検証】 インドとカシミールの戦いの裏に「中国」あり
「宇田川源流」【日本報道検証】 インドとカシミールの戦いの裏に「中国」あり
毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたします。
さて、今回は先週話題になったのですが、なぜか日本ではあまり報道がされていない「インドとパキスタンの武力衝突」について見てみたいと思います。なお、この事にカニs手は先週の土曜日のブログで少しふれていましたが、あまり詳しい内容に関しては見ていないということになりますので、改めて今回見てゆこうと思います。
そもそも、何故カシミール地方でインドとパキスタンが戦っているのでしょうか。
1947年、イギリスは植民地として統治していたインド帝国の独立を認めたため、インドとパキスタンという2つの国が誕生した。その中で、カシミール地方を領有していたジャンムー・カシミール藩王国においては、その領土内の8割と伝わるほどの多数派の国民がイスラム教徒であったにもかかわらず、藩王であるハリ・シングがヒンズー教徒であるにもかかわらず、統治していたのである。パキスタン軍に支援された北西辺境州よりやってきたパターン族が、ハリ・シングが存命の間はカシミールをどちらの国に属させるかの決定をさせないようにするために侵攻した。藩王国はこの侵攻を防ぐことができず、カシミール地方のインドへの帰属を決定した。要するに、焦ったパキスタン軍が、態度を決めていないカシミール藩国に攻め入ったために、そのような侵入する軍隊から身を護ると判断した王が、その対抗馬である軍に頼ってインド領となったということになる。
インドは、ジャンムー、ラダックおよびシアチェン氷河のほとんどを自らの支配下においている。また、中国によって統治されている地方は、アクサイチンとして知られており、加えて1963年にカラコルム回廊を統治下においている。
インドは同地をめぐってパキスタンと1947年、1965年、1971年の三度(印パ戦争)、中国とは一度戦争(中印国境紛争)している。1990年以来、ジャンムー・カシミール州は、ラシュカレトイバなどの分離独立派とインド軍の衝突が繰り返され、数千人規模の死者を出している。
<参考記事>
緊張高まるインドとパキスタン…両国が引くに引けない事情 双方へ中国の影響力は?
5/7(水) テレビ朝日系(ANN)
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcac8f708c8fe616f63183953c0b130419aaa43c
<以上参考記事>
この事件が複雑なのは、カシミール地方に「中印国境戦争」の影響もあり、中国・パキスタン・インドの三か国が入り乱れていること、そして、中国とパキスタンが同盟関係にあることから複雑になっている。しかし日本の報道では「三つ巴の戦い」というようなことは報道されておらず、インドとパキスタンだけの内容であるかのようになっている。そもそも中国が関与しているということが見えていなければ、何の解決にもならない。
今回の銃撃事件に関しては、ラシュカレ・タイバ(Lashkar-e Tayyaba)の犯行であるといわれている。しかし、ネパール経由ではその真相はよくわからない。以前もラシュカレ・タイバなのに、ほとんどが東洋人(要するに中国人)の顔をしていたというような証言が取れているものがあり、中国がラシュカレ・タイバのふりをして武装行動を行ている可能性がある。今回も中国人が化けているラシュカレ・タイバなのか、本物のパキスタン人のラシュカレ・タイバなのかはわからない。
ラシュカレ・タイバは、もともとウサマ・ビン・ラディンのアル・カイダがスポンサーとなっていた武装集団で、インドとアメリカを敵対視している。南アジアの全地域をイスラム教の帝国を作るということを目的としており、ユダヤ教徒とキリスト教徒、そしてキリスト教徒であるイギリスに感化されたインドを敵対視している。
しかし、ビン・ラディンが死んでからスポンサーがいなくなって、一時弱体化したのであるが、パキスタンがインド攻撃に関してはスポンサーになるとして金を出していると噂されている。本部もパキスタン国内にあり、その主要な支部が、カシミール地方に存在するということである。
しかし、そのパキスタンも金が足りないと中国が資金や武器を提供したり、または中国の人民解放軍からプロの軍人が一緒に行動する事もあるようだ。中国は、この行動を少し支援することで対立しているインドが弱体化することが良いと考えたのではないか。逆に、私のネパールでは、カシミールのラシュカレ・タイバが単独で強くなると、中国がネパールに出てくるということになるので、その動向を注視していた。
そのようなことから、今回は、カシミールで武装組織が動いているうえで、ネパールに中国が出てきていないことを考えると、武装組織には多くの中国の軍関係者が関与しているものと推測される。
要するに「中国」が裏で交錯しているということは明らかであり、単なるテロではない。中豪がイランを支援して、間接的にヒズボラやフーシ派などに支援をしたうえで中東を不安定にさせているのと同じである。イスラエルが強硬に行ったことから、中東は不安定にならなかった。また中国が肩入れしたアサド政権が崩壊したので、シリアも落ち着いてしまった。そこで次に手を貸したのがパキスタンということになる。しかしパキスタンの正規軍が動いてしまうと、国際的に問題なるので、ラシュカレ・タイバというテロ組織に支援していたということになる。当然いその背景を知っているインドは、まずはパキスタンを攻撃し、最終的にはインドとの対立ということになる。
残念ながら日本は、石破内閣を含めてそのような「中国の策動」を全く感知しておらず、そのことから頓珍漢な外交を展開し、また、マスコミも「同レベルに頓珍漢な報道」しかできていない。
まずは「何が起きているのか」「どの国がどのように関与しているのか」ということをしっかりと見ていなければならず、そのうえでその利害関係などを見てゆかなければならないのではないか。ビン・ラディンまで出てくる今までの内容を、そしてその組織を支援しているというパキスタンや中国を、国際的に問題にセス「テロ」と矮小化すること自体が大きな問題なのである。
日本はこのようなおt気にかなり期待されているはずだが、石破内閣はその期待に応えられていないのではないか。
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