「宇田川源流」【土曜日のエロ】 偽画像の投稿に関する「法規制」はどうなるのか

「宇田川源流」【土曜日のエロ】 偽画像の投稿に関する「法規制」はどうなるのか


 令和7年も、基本的には毎週土曜日に「土曜日のエロ」を行うことにする。いや、この土曜日のエロは非常に人気が高いのであるが「あまりエロくない」というようなことを言われることが少なくない。一応「エロス」とはギリシア神話の愛の神の名前から出ている「性愛と恋心を司る原初神」ということになっているが、そののちにタナトスと比較して、「生きたいという欲望」ということになる。基本的に「愛」、特に「性愛」は「自分の子孫を残す」という事だけではなく「自分が生きていることの内面の証明を行う」ということであり「生きるということの証」を出すということになる。ある意味で「人間の生きるという本質を表す言葉」が「エロス」であるということになる。まあ、「土曜日のエロ」とタイトルをつけて「エロいこと」しか想像がつかない方は、本人がそのような性質を持っているだけではなく、私自身がそのような雰囲気を醸し出しているという事であろうと思うので、大変申し訳ないことなのだが、本来は「人間としての本質」を見ていただきたいと思うのである。

 さて、今週は特に「今週こんなことがあった」ということもないので、このまま本編に入ってみたいと思う。

<参考記事>

裸の偽画像投稿された23歳「将来に影響が出るのでは」…知人男性は不起訴、法規制の強化求める声

12/29(日) 読売新聞オンライン

<以上参考記事>

 まず大原則を一つ上げておこう。これは国会の中や警察などでいわれている内容である。

「新しい技術ができると、新しい犯罪が5つ出てくる」

国会の中でいわれているというのは、当然に、このようなことがすぐに話題になり、またマスコミはこのような「新しいタイプ・新しい技術を使った犯罪」ということをことさら大きく報じるし、そのような内容ばかりを報じる。例えば「特殊詐欺」といわれている「オレオレ詐欺」などは、その内容ばかりを報じているし、また、犯罪ではないが老人による運転ミスの交通事故が話題になれば、他の交通事故も多いのにその内容ばかりが出てくる。国会では当然に、有権者が騒げばその内容を審議しなければならないし、また野党は嵩にかかって対策が遅いという。他の対策もたくさんあるのに、結局はマスコミに押される形でそのことを優先的に行うことになるのである。

そのうえ、その対策は「おっとり刀」で対策をするので、御簾が多かったり、足りなかったりということになる。そのために、野党がより一層大きな話になるし、与党からすれば国民から攻められる内容になる。そのことから、新しい技術が出てくるのは注意しなければならない。しかし、「新規技術」というのは、民間企業や外国からもたらされるのであり、当然に政府が制御できる問題ではない。また、犯罪も起きていないのに予防的に法律を作っても、うまく網の目をくぐる法律が出てくる。そのようなことから注意が必要なのである。

さて、生成型AIが出るということは、当然に「大原則」の通りに新たな犯罪が出てくる。しかしこの内容の問題は簡単磯の事だけではなく、「誰が主体だかわからない」ということになる。「生成型AI」が勝手に作ったということになれば、「作ったのは生成型AI」となる。常識的に言えば「作るように命令した人が犯罪者」ということになるが、しかし、そこには、今回の記事にあるような「偽画像を作成した」という「実行行為が伴わない」ということになる。ましてや、その画像を広めた(要するにネット上にアップした)のがAiなのか人なのかわからないということになる。そのうえその内容が海外のサーバーなどに行ってしまうと、まったく見えないということになる。要するに「犯罪の主体がわからない」上に「頒布先の範囲」もわからないということになる。そのうえ原状回復(つまり画像の削除や回収)が困難ということになるのである。

まあ、この手の犯罪は、昔アイドルの写真にヌード写真を組み合わせる「アイドル・コラージュ」などというものがあったが、これらに関しては「著作権法違反」ということになったが、しかし、これらは事務所などがしっかりしている上に、作成しているのは人であるということから、コンピューターに痕跡などが残ることになる。しかし、生成型AI、特にネットで使えるものになると、その痕跡もわからなくなってしまうということになる。

このように日本の法律では対応できないということになるのであるが、大きな問題になる。「法律で対応できない」ということは「やり放題」というか、まあ、「罰則がないので、罰せられることがない」ということになるのであるから、犯罪の抑止はできないということになるのである。

まあ、日本の場合、IT担当大臣がコンピューターを扱ったことがないというようなこともあるので、なかなか法律にならないっ部分があるのであるが、そのうち大きな犯罪につながることになる。「エロ画像」だけではなく、例えば熊本地震の時のライオンが逃げたというようなフェイク画像など、様々な問題が出てきて、それが「いたずら」程度の軽い気持ちで出てきてしまうことになるのである。

まずは、そのような法律で規制するのではなく、学校教育や家庭教育でしっかりと道徳を学ばせることから行うべきではないのか。エロに関することはすべて、教育によるものであると考えるのであるが、それは犯罪や欲求の抑制ということも同じなのではないか。しっかりとした人間教育の上で抑止策を作るべきであると、その様に考えるのはおかしな話なのであろうか。

宇田川源流

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