「宇田川源流」【現代陰謀説】 ロシア国内で戦争反対派を粛正する背景

「宇田川源流」【現代陰謀説】 ロシア国内で戦争反対派を粛正する背景

 毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。現代に横たわる陰謀を見ながら、その内容をどのようにして、ニュースなどから端緒を見つけることができるかということを考える内容になっているのである。実際に、陰謀は様々な所で行われており、その内容をいかに感がてえゆくのかということをしっかりと見ていなければならない。全く表面に出ない陰謀などもあるが、実際は、ニュースなどに何か端緒が出ていたり、あるいはニュースに何かか隠されているようなことも少なくないのである。それを、読み解くために何をすべきかということを考える連載である。

今回は「暗殺」ということに関して見てみたい。

 ある意味で、通常のスパイというのは、「秘密裏に情報を取ってくる」事が仕事であり、基本的に暗殺をする仕事ではない。映画「007シリーズ」のように銃を持っていたり、街中でカーチェイスをするようなスパイなどはいない。そもそも新聞の一面になるような事件を起こすようんアスパイは「秘密裏に」という任務に違反していることになる。よって、「007シリーズ」のようなスパイは、あくまでも「アクション映画」の主人公でしかないのである。

 一方、「暗殺」や「世論工作」ということになるといかがなものであろうか。それらは、基本的には工作員と言われる人々が行う。基本的にはジャーナリストのような職業の人が大手を振って入ってくるのであるが、それだけではなく軍事にゃ大使館員など様z真名あ人が入ってきて、多くの「エージェント」を使って行うのである。では、その「エージェント」とは何か、それは「同邦人」つまり、「日本で言えば日本人」また「ロシアであればロシア人」ということになるのである。そして、その人々は、「国内の同邦人も手にかける」ということになる。つまり、「政権や政治権力者、または大企業などの集団において邪魔な存在に対して暗殺ということを含めた工作を行う」ということになる。一部の例外はあるものの、これは基本的にはスパイなどとは異なる種族である。日本の場合映画に触発されすぎているので、そのような話になってしまっているのであるが、現実は全く異なる。

<参考記事>

ウクライナ戦を批判したロシアの有名シェフ、遺体で発見

2024年11月14日 10時59分 中央日報

https://news.livedoor.com/article/detail/27554752/

<以上参考記事>

 ロシア国内で「不審死」が相次いでいるという。ロシアの国内に、私に情報を頂ける人が何人かいるのですが、その人々から、たまに「不審死」の情報や「事故」の情報が出てくることが気になっていた。そして、その人々の共通点は、全てとは言わないが、ロシアにとっておウクライナ戦争に反対しているということである。

もちろん、不審死は全て「暗殺」であったということはない。偶然もあれば、本当の事故もあるし、また何か他の要因で殺されたというようなこともある。中には痴話げんかのような話も存在するのではないか。それは、全てを同一に扱い、一つの方向性に考えてしまうとかなり大きな間違いをしてしまうので、あくまでも「不審死」ということが上げられるが、しかし、中に「暗殺」しか考えられないという内容も存在することは間違いがない。情報を扱っている人からすれば、明らかに暗殺であると考えられる状態であっても、公権力にって証拠が見つかり犯罪とならなければ、それは「不審死」でしかないということになる。その覚悟があるということが情報を扱う人の覚悟ということになるし、また、「真実」と「世の中の判断」が食い違うところである。

さて、このように見ていれば「暗殺されたと明らかではなるが、その内容が不審死でしかない」ということになる。そのような事故というか不審死がロシアでは相次いでいる。もちろん、プーチン政権を疑っている人は他の事情や偶然の事故で死んだ人も、全て暗殺であるかのように見えるであろう。

さて、その暗殺の手口などをここで言っても意味がないので、今回は「暗殺しなければならない程、逼迫したロシア国内の事情」ということを考えてみたい。

そもそも、「反対派を殺さなければならない」ということはどういうことであろうか。単純に「説得または脅迫などで口をつぐむことがない」ということであり同時に「影響力が大きい」ということになる。つまり、そのまま放置すれば戦争反対派が多くなりプーチンの政権基盤が危うくなるということに安る。脅迫で口を閉じるのであれば、なにも殺す必要はないし、また、影響力がないのであれば、何もわざわざ殺す必要はない。殺すというのもコストはかかるし、抵抗されれば面倒な事態もありうる。暗殺しようとしているなどと言われれば、かえって影響力が増してしまうので、その内容をうまくしなければならないのである。

このような条件が揃えば、間違いなく殺されてしまうということであろう。それも「不審死」ナノか、「強盗や交通事故、または他の事故に見せかけた」やり方なのか、または、「明らかに暗殺として、他の反対派の人々に一罰百戒的に影響を与える」ということなのかは、また選択肢になる。

しかし、いずれにせよ「何かがあれば反対派が増える」そして「政権基盤が危うくなる」というような状況にあるということに違いない。つまり、ロシア国内にもすでに反対派が多くなってきているということを意味しており、その中で何か少しの反発があれば、すぐにクーデターや反乱、内戦などになってしまう可能性があるということになるのである。

さて、そのような状況において、アメリカは長距離兵器のロシア国内への使用、つまりロシア国内への直接攻撃を許可した。要するに、アメリカ製のミサイルを使えば、九ルクスの占領地からモスクワを直接攻撃することができる。この攻撃で様々なことが変わるとは考えにくいが、しかし、モスクワにいながら戦争被害に遭えばロシアの国論は大きく変わることになるのではないか。

アメリカと日本の戦争、80年前の大戦において、選挙区を変えたのは、アメリカのB24ミッチェルによる首都東京直接爆撃であった。この爆撃は被害が3名という少ない物であったが、しかし、首都を直接攻撃されたことで、日本の防衛範囲の拡大が叫ばれることになり、ミッドウェイ作戦へと変わることになる。このように「首都直接攻撃」というのは、様々な意味で攻撃が変わる。

そのことを意識して「事前に国論を変えるような状況になる人物を消す」ということが行われたのではないか。

さて今回の事件は、もちろんロシアの中の犯罪ではなく、「セルビアの首都ベオグラードのホテルで不審死をした」というものである。結局、ヨーロッパじゅうにロシアの暗殺者がいる可能性があるということではないのか。ただ、そのような危険な状況でも殺さなければならないほどロシアが追い詰められチエルと言うことである。

宇田川源流

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