「宇田川源流」【日本万歳!】 18年連続でイグ・ノーベル賞授賞の日本研究環境

「宇田川源流」【日本万歳!】 18年連続でイグ・ノーベル賞授賞の日本研究環境


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。

 日本の素晴らしいところや日本人の称賛されている記事を皆さんにご紹介し、その記事の中で、なぜ日本人が称賛されているかということを分析してみるということを行っている。日本人の場合、たいていの場合は、日本人の国民性や日本人の生活習慣などが称賛されており、それが特に目立った李、ほかの地(外国とか)に行っても、その習慣を曲げない、ほかの人々に流されないということが、かなり称賛されているような感じではないか。

 そのような意味で、日本人は、一人または特定の人々が称賛されている場合も、その人が同じ日本人から見た場合には「特別」なのではなく、日本人のすばらしさを体現している人でしかなくて、どの日本人にも同じような資質が中に入っているということになるのではないか。

 しかし、そうはいってもそれを貫ける人というのは非常に素晴らしい場合が少なくない。いつもこの連来の中では「特別」といっているのが、今大リーグで活躍している大谷翔平である。大谷翔平氏に関しては、当然に、そのプレイや実力は素晴らしい。しかし、それだけではなく、そのファンサービスや、何かグラウンドを片づけるなどのこと、ストイックな生活態度や、野球というものに対する考え方が、非常に素晴らしいのではないかという気がする。そしてそれらの中には、日本人の国民性や日本人の生活習慣や、精神性というものが、基礎になっているということが言えるのではないかという気がするのです。

 さて、他にも「日本人だから」「日本的な考え方だから」ということで、様々な世界で活躍する日本人がいる。その日本人に関して、取り上げてみるのもよいのかもしれない。日本人にとっては、彼らは有名人ではあるけれども「特別な人」ではないということであり、我々にも同じ資質が備わっているということが言えるのではないか。そのことを実感してほしい。

<参考記事>

「尻呼吸」実現?日本人にイグ・ノーべル賞 日本人の受賞は18年連続

2024年9月13日 7時0分 テレ朝news

https://news.livedoor.com/article/detail/27176147/

<以上参考記事>

 今年も、ということになるのであるが、18年連続で日本人がイグ・ノーベル賞を授賞した。

そもそもイグ・ノーベル賞とは、ノーベル賞のパロディーとして、米国で1991年に創設された賞で、毎年、生物学、化学、数学、文学、平和などの分野において、「人々を笑わせ、考えさせる研究」に対して授与される。ノーベル賞と同じ、物理学、化学、平和、経済学、医学生理学、文学のカテゴリーの他、公衆衛生学賞、心理学賞、昆虫学賞など本家ノーベル賞には無いカテゴリーも随時追加されている。毎年10組に贈られるが、受賞の内容は非常に真面目な研究も多いかたわら、とんちんかんなものや、時には、水爆の発明者でありスターウォーズ計画を提唱したエドワード・テラーが「一般とはまったく違った意味を『平和』に与えた業績を称えて」91年度のイグノーベル平和賞を授与されたといった強烈な皮肉も含まれている。

日本人の受賞者は、1997年にはバンダイ株式会社の「たまごっち」開発者が経済学賞を、2002年にはタカラの「バウリンガル」開発者が平和賞を、04年には「カラオケ」の発明者が同じく平和賞を受賞している。

さて、今年の授賞は、東京医科歯科大学の武部貴則教授らの研究グループで、「多くの哺乳類がお尻から呼吸ができる」ことを発見した事がその対象となった。正直なところ、私にはこの研究の内容は全くわからないので、記事などを参考に説明してみたい。

さて、もともとは、ドジョウの一部などが、校門を通して町内から酸素を取り込んでいるということから、当然に「お尻でも呼吸ができるのではないか」というような研究になったようである。この研究が発展するのはコロナウイルス禍の時で、患者の呼吸を補助する従来の方法では救えない命があるという認識が広まり、結果的に研究への追い風となったらしい。その結果、武部教授らは酸素ガスではなく酸素を多く含む特殊な液体を使用する方法を取り、呼吸不全の哺乳類の症状が改善することを明らかにしたということである。この「腸換気法」は、完全に肺の機能が失われた患者の「肺呼吸」を代替するものではありませんが、人体の治療に応用した場合、従来の人工呼吸器やECMO(人工心肺装置)を使った治療に比べて体への負担を軽減できることが見込まれるらしい。そのうち、人工心肺装置や人工呼吸器に代わって、お尻に呼吸器をつけている入院風景が見られるようになるのかもしれない。

さて、このような「あまり誰も研究しない分野」を、日本の場合は「学問の自由」で、かなり自由に研究ができるようになっている。日本は少子化の割には大学などの今日一句施設が多く、また、研究施設も少なくない。その中で、「あまり世の中に役に立ちそうにない、他の人にあまりまねされることのない研究が非常に多くある」ということが、18年連続でイグ・ノーベル賞を日本人から排出しているということを見ても明らかではないか。ちなみに、もちろんこれらの研究が役に立つというだけではなく、「多角的に物事を見ることができる」という言う事であり、日本人の「発想」「着眼点」「実現力」「技術力」が非常に大きく発展することになる。まさに、そのようなことがあるから、日本は発展してきて、経済大国になれたのである。

イグ・ノーベル賞であるからと言ってバカにするのではなく、日本人のその学習環境や研究環境をしっかりと見てゆく必要があるのではないか。

日本人の「自由」は、本当に素晴らしいものなのである。

宇田川源流

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